鍋割山の山歩き記  2014年1月19日(日)


  


鍋割山は、神奈川県北西部に広がる丹沢山地の南部にある標高1273mの山。
鍋割山登山には三つの楽しみがあります。
(1)4ヶ所の富士山展望地から富士山を眺める。(山頂手前の富士山展望台、鍋割山山頂、小丸手前の登り坂、小丸尾根分岐)
(2)山頂で鍋割山荘のアツアツの鍋焼きうどんを食べる
(3)鍋割山〜小丸尾根分岐までのブナ林の尾根歩き


富士山と鍋割山の地図 

     


■参考コース&時間
 富士山展望台に早い時間に着くため、小丸尾根は登りには厳しい急峻な道のため大倉バス停-二俣-後沢乗越-鍋割山-小丸尾根分岐-二俣―大倉バス停のコースにしました。
 大倉バス停-鍋割山:3時間36分   鍋割山-小丸尾根分岐:51分    小丸尾根分岐-大倉バス停:2時間45分  (休憩含む)
 
鍋割山登山ルート地図
参考コース 時間
渋沢
7:36
大倉バス停
 290m
7:52
7:59
二俣
 520m
9:10
9:21
後沢乗越
 800
10:06
10:18
富士山展望地

鍋割山
 1273m
11:35
13:03
小丸
 1341m
13:42

小丸尾根分岐
 1340m
13:54
14:14
小丸まで
1500m標識
15:25
15:31
二俣
 520m
15:55

大倉バス停
 290m
17:01
17:28
渋沢 18:40

鍋割山登山ルート記録



鍋割山と富士山(蛭ヶ岳から)富士山からの距離は38.6kmです。


富士山と鍋割山。蛭ヶ岳から



鍋割山と富士山(塔ノ岳から) 鍋割山の前に雨山と檜岳がいます。


鍋割山と富士山(塔ノ岳から) 




鍋割山の山歩き記


鍋割山登山の三つの楽しみを記載するため2014年1月19日登山を基本に、各季節の写真を載せています。

2014年1月19日以外の写真には年月日時を記載してます。



■7:59 大倉バス停到着 ここが塔ノ岳、鍋割山に登る出発地点になります。また、牛首を経由して、塔ノ岳表尾根コースの三ノ塔に登ることもできます。

 丹沢大山国定公園、県立丹沢大山自然公園の地域内です。

2010.04.25   8:01

大倉バス停



右の建物が秦野ビジターセンター。売店と食堂があります。

右横の立派なトイレで用を足して、ベンチで靴紐を結びなおし、登山届けを出して出発します。

秦野ビジターセンターの左の道を真っすぐ進むと塔ノ岳、左に進むと鍋割山です。




秦野ビジターセンター



丹沢の山を眺めながら、農道を進みます。 2010.4.25  8:06


鍋割山登山歩き始め



途中から林の中の細い道に入り、しばらくして車が通れる西山林道に出て右側に進むと、「丹沢大山国定公園」の表示板があります。


2010.10.11  836


丹沢大山国定公園の標識




■8:54 四十八瀬川の川沿いの西山林道を進むと、「表丹沢県民の森案内図」、「四十八瀬川キャンプ禁止区域」の表示板があります。ベンチがありますが、二俣まで15分程ですので休まず進みます。


表丹沢県民の森案内図




西山

林道の表面に山並みが見えてきます。右端から1/4程にある山が鍋割山か、それを右に進むと小丸  2010.4.25  9:06


鍋割山登山。山の景観



4月にはマメサクラが咲いていました 2010.4.25  9:08


マメザクラ



四十八瀬川沿いの林道を進む。二俣まで5分のところ 2009.10.12  9:21


鍋割山登山。四十八瀬川沿いの林道




■9:10〜9:21 二俣到着.。大倉バス停から71分。11分休憩して出発。




勘七沢の木橋を渡った広場で休憩 2010.10.11 


鍋割山登山。二俣



二俣出発


鍋割山登山。二俣出発






ウツギが満開 2011.5.9  9:18


鍋割山登山。ウツギ



2010.4.25  939  二俣〜ミズヒ沢の出合い


二俣〜ミズヒ沢






■9:42 二俣〜後沢乗越 ミズヒ沢の浅瀬を渡り、登り坂に進みます


二俣〜後沢乗越



二俣から25分のところ (2009.6.9  9:39)


二俣から25分のところ 


ギョ!とした20cmほどの大きな蛙 2010.10.11  14:08


20cmほどの大きな蛙



■10:03 この登りの先が後沢乗越です。


この登りの先が後沢乗越




10:06 後沢乗越到着、12分休憩。 




後沢乗越到着


TVの撮影隊のグループが山ヒルに噛まれて出血したため治療中。当方の相棒も二箇所ほど噛まれた。体内からの芳香に関係するのか、当方は無事。通常足元から登り足首付近に吸付くが、木陰で休んでいた時樹木の枝から山ヒルが落ちてくるのが見えた。木陰の休憩場所にも注意が必要。 2013.6.17  10:10


治療中



■10:18 後沢乗越出発。

■10:22 ここから山頂まで急進な登り坂が続く。




急進な登り坂




後沢乗越から13分程のところ 2009.10.12  10:43


後沢乗越から13分



後沢乗越から15分程のところ   2011.11.8  10:21


後沢乗越から15分



後沢乗越から25分程のところ 2010.4.25  1047


後沢乗越から25分



後沢乗越から60分程のところ。マメサクラ満開 2011.5.9  10:55


後沢乗越から60分



マメサクラ満開



標高1100mあたりから登山道の先に青い空が見え、「山頂かな!!」と思い、登りきると更に登り道が続く。それが、3,4回あり、疲れが倍増します。

勝手に「鍋割山の山頂もどき」と名づけています。4回ほど登った時からは騙されないようになりました。


鍋割山の山頂もどき




■10:48 このあたりから樹木の間から富士山が見えてきます。


鍋割山、樹木の間から富士山




■10:50  愛鷹山も見えてきました。


鍋割山愛鷹山。





■11:00 小富士も見えています。


鍋割山登山小富士



■11:09 相模湾も見えてきました。富士山展望台はもうすぐです。


富士山展望台はもうすぐです




■11.18〜11:25 鍋割山山頂手前の富士山展望台到着、写真撮影


 登山道の左側に小さな広場があります。登り道だけみて登っていくと見逃してしまうことがありますので注意してください。



■11:19 富士山展望台から 富士山がいる大展望。雨山、檜岳を前景に、富士山の左のすそ野は愛鷹山と箱根の山の間に流れ、箱根の山は相模湾に続きます。富士山の右手には菰釣山、御招待山、その奥に南アルプス。鍋割り山周辺では最も雄大な景観です。絶景です。



鍋割山山頂手前の富士山展望台からの富士山



拡大画像&山座同定



■11:19 富士山展望台から 雨山、檜岳を前景に、左に愛鷹山、箱根の山、右に南アルプス。


鍋割山富士山展望台からの富士山





■11:20 富士山本体は左に宝永山、右に小御岳が出っ張り中央部山腹も盛り上がりがあり、武骨で力強い富士山です。小富士の下に三国山、その右に鉄砲木ノ頭。


鍋割山富士山展望台からの富士山



■11:20 冬の快晴の日で、澄んだ大気のもと山肌まで鮮明に見えていました。丹沢の山で11時を過ぎてこれほど鮮明に見える日は珍しいと思います。


鍋割山富士山展望台からの富士山




冠雪前の秋の富士山 2010.10.11  11:32


鍋割山富士山展望台からの富士山、冠雪前の秋の富士山


春霞の富士山 2011.5.9  11:05


鍋割山富士山展望台からの春霞の富士山



鹿とご対面。塔ノ岳では頻繁に見ますが、鍋割山では珍しい。鍋割山山頂付近 (2009.6..9  11:03)


鍋割山鹿とご対面



山頂付近はメギの実がいっぱい 2009.10.12  11:23


鍋割山メギの実





11:35 鍋割山山頂到着




■11:35 左に相模湾を見ながら進むと山頂です。


鍋割山山頂



鍋焼きうどんの旗を掲げた、鍋割山荘に到着 2011.11.8  11:18


鍋割山山頂、鍋割山荘



■鍋割山荘の左側にトイレがありますその横に相模湾を眺める広場があります。


鍋割山荘広場、相模湾




こちらの広場にはテーブルがあります。 2010.10.11  11:59


鍋割山広場




鍋割山荘の右側の広場では、草の上に座り富士山を眺めます。 2010.10.11  11:45


鍋割山荘の右側の広場fr富士山展望





■11:37 鍋割山山頂広場からの富士山 箱根の山の左側は樹木で分断されますが、雄大な景観です。



鍋割山山頂広場からの富士山





■11:37 愛鷹山と富士山



鍋割山山頂広場からの富士山と愛鷹山





■11:43 富士山展望台からとおなじ富士山の山頂ですが、画像処理で写真の鮮明度は異なってきます。肉眼で見た富士山は両者の中間ぐらいのイメージか。



鍋割山山頂広場からの富士山



冠雪前の秋の富士山 山頂がこのぐらい見えれば満足します。 2010.10.11  11:50


鍋割山山頂広場から、秋の冠雪前の富士山


■11:44 富士山の右側の山々



鍋割山、富士山の右側の山々の名前
鍋割山、富士山の右側の山々







  富士山眺めて鍋焼きうどんとおにぎりの時間  

富士山撮影を終わり、鍋焼きうどんとおにぎりを食べます。街の食堂でもこれほどおいしい鍋焼きうどんは食べられません。

更に富士山の絶景付きですと格別です。2009.6.9  11:34


鍋割山、鍋焼きうどん



食後の楽しみは、南蛮屋の深入りのトラジャの珈琲。シリコーン製のドリパーはたたむと二枚の板状になる優れものです。

山頂で富士山を眺めながら飲む珈琲は格別です。珈琲がゆっくり外飲めるくらい、陽射しが暖かい。贅沢なランチタイムです。


鍋割山でトラジャの珈琲




■12:17 山頂周りの景観。蛭ヶ岳。


鍋割山山頂周りの景観。蛭ヶ岳



■1218 鍋割山荘左手の広場に行き、箱根の山と駿河湾。


鍋割山荘左手の広場に行き、箱根の山と駿河湾




■12:16 江ノ島方面


なべわりやまかr江ノ島方面




■12:50 さらに30分程山頂で富士山を眺めながら休憩をして、出発前に一枚。


鍋割山山頂で富士山



■12:55 記念撮影一枚 防寒対策完備


記念撮影一枚鍋割山山頂



山ヒルに噛まれたTV撮影隊と出演の山ガール役に声をかけた時、振り向く。6月なのに発熱下着をつけていたので大変といっていた。

暑かったでしょうね。ニュース番組の特集ということで、取材も受けたが、番組編成上の都合か残念ながら放映はされなかった。2013.6.17  12:00


TV撮影隊



■13:03 山頂で88分もランチタイム&珈琲タイムをとった後、鍋割山から小丸分岐に向けて出発

この間のブナ林の道は、鍋割山のハイライトですので季節ごとに記載。各季節ともすばらしい尾根道歩きを楽しめます。。


  

2009年1月18日 幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。


2014.1.19には、樹氷はほとんど無し。その時の温度、湿度、風などの気象条件により発生状況が異なるようです。

「霧氷(むひょう)は着氷現象の一種で、氷点下の環境で樹木に付着して発達する、白色や半透明で結晶構造が顕著な氷層の総称である。樹氷、粗氷、樹霜の3つに分類される。」(ウィキペディアより)この三種の区別が難しいので一般的に使われている樹氷を採用。



 12:46


2009年1月18日 幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。



12:47


2009年1月18日 鍋割山稜、幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。



13:09


2009年1月18日 鍋割山稜、幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。



地表には積雪も少なく、樹枝だけが樹氷に覆われているため、まるで満開の桜並木のように見えました。。


13:09


2009年1月18日 鍋割山稜、幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。



2009.1.18  13:09


2009年1月18日 鍋割山稜、幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。





小丸尾根分岐   13:18


2009年1月18日 鍋割山稜、幸運にも樹氷に眺めながら尾根歩き。



   

2010年4月25日 緑はほとんどありません。樹幹の色合いを楽しんで歩きます。


鍋割山山頂から10分後 2010.4.25  12:58



鍋割山稜の尾根歩き




   

2011年5月9日 マメサクラが咲き、ところどころ色づいてきました。


12:23


鍋割山稜の尾根歩き



12:26


鍋割山稜の尾根歩き



鍋割山稜の尾根歩き



鍋割山稜の尾根歩き






鍋割山稜の尾根歩き



「ブナの樹皮は元来灰白色であるというが、地衣類やコケが覆って地肌が見えることはほとんどない。白から灰色・やや緑色を帯びた紋様は菌類と藻類の共生体である地衣類であり、濃い緑褐色の部分はコケ植物である。定着したのはこれらの木がもっと細かった時代であり、幹の肥大成長に伴って横に引き延ばされた紋様となっている。」(岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科のホームページブナから引用)



2009年6月9日 ブナ独特の文様の樹幹に、満ち溢れる葉の緑、最高の尾根歩きです。


12:30


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



12:31


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



12:39


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



12:55


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き




12:57


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2009.6.9  13:02


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2008年8月31日


この時は小丸分岐〜鍋割山に進みました 2008.08.31  1223


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き


小丸分岐〜鍋割山 12:25


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



小丸分岐〜鍋割山  マツカゼソウが咲いていた。 2008.8.31  12:40


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2009年10月12日 山は秋

12:41


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



12:51


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



13:06


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2012年10月22日 山の上は秋


12:22


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



12:27


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



 12:48


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2011.11.8 ブナの葉がほとんど落ちており、落葉の道を進みます。


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



2011.11.8 12:25


鍋割山稜ブナ林の尾根歩き



鍋割山稜ブナ林の尾根歩き





■13:26 小丸手前の富士山展望場所 小丸に向かう坂道を登り途中で振返ると、富士山がいる雄大な景観を見ることができます。


鍋割山から小丸までの登山道が前方にあり、富士山の右側には丹沢主脈の山々が見えます。




小丸手前の富士山展望場所からの山々

鍋割山、小丸手前の富士山展望場所からの富士山





■13:27




鍋割山、小丸手前の富士山展望場所からの富士山





■13:27 右側の鍋割り山山頂に鍋割山荘が見えています。


鍋割山、小丸手前の富士山展望場所からの富士山



■13:38 樹氷のない道を進みます。


鍋割山から小丸



■13:39 相模湾が見えます。


相模湾



■13:40 蛭ヶ岳が見えます。


小丸付近から蛭ヶ岳



■13:42 小丸1341mに到着。小丸尾根分岐はこの先にあります。


小丸1341mの標識



小丸尾根分岐です。右側に二俣に下りる道があります。


小丸尾根分岐の標識



■13:57 小丸分岐横の二俣へ下りる道の広場から  相模湾-箱根の山―愛鷹山-富士山の景観



■13:57 相模湾から富士山までの大展望です。



小丸分岐横の二俣へ下りる道の広場から  相模湾-箱根の山―愛鷹山-富士山の景観









■13:57 14時ですので逆光になり、霞んできましたが、これほど見えるのは初めてです。


小丸分岐横の二俣へ下りる道の広場から  相模湾-箱根の山―愛鷹山-富士山の景観



■13:57 富士山と愛鷹山


小丸分岐横の二俣へ下りる道の広場から 愛鷹山-富士山の景観




■13:59 この場所から大倉バス停から塔ノ岳大倉尾根コース、鍋割山登山道の一部が見ることができます。詳細は拡大図と山座同定図で。


大倉バス停から塔ノ岳大倉尾根コース






■14:14 ここから小丸尾根を下り二俣に進みます。初めはジクザク道で、杉林、自然林の道と景観の変化はありますが、標高差800mもあり、傾斜はきつく90分ほどかかります。2009.8.31の夏にこの道を登ってきましたが、汗だくだくでかなり厳しかったです。この道は下りに使ったほうがいいと思います。



小丸尾根を下り



小丸尾根分岐から4分 ヤマツツジ (2009.6.9  13:18)

 





■15:25 小丸尾根分岐から11分 


小丸尾根分岐から11分



小丸尾根分岐から13分  2009.10.12  12:50


小丸尾根分岐から13分



小丸尾根分岐から34分のところ。この時期は紅葉が美しい。 2011.11.8  13:44


小丸尾根分岐から34分のところ



小丸尾根分岐から55分のところ。この時期は紅葉が美しい。2011.11.8  14:05


小丸尾根分岐から55分



小丸尾根分岐から60分のところ。小丸尾根分岐から1000m下りてきました。 20.11.11.8  14:10


小丸尾根分岐から60分




■15:31 小丸尾根分岐から71分。 「小丸まで1500m」に到着、休憩6分。


小丸尾根分岐から71分



「小丸まで2000m」 2009.10.12  14:16





小丸尾根分岐から74分 2011.5.9  14:19


小丸尾根分岐から74分




■15:55 二俣到着、休まず大倉バス停に進む。


二俣到着



■二俣〜大倉バス停 二俣から66分で大倉バス停到着。長い。ここが20分程だとありがたいと思うが、快晴のもと鮮明な富士山が見られたことに満足し、単調な林道を黙々と歩く。


■17:01 二俣から66分で大倉バス停到着。


■17:08 渋沢駅行きのバス発車。遅くなっても30分おきにバスがあるのがありがたい。


■17:28 渋沢駅到着+


END



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