笹子雁ヶ腹摺山の山歩き記  2016年2月11日(木)


  

2010.1.10に登ったときは晴れていたが、富士山に雲がかかっていた。雲のない富士山を見るために天気予想を検討し、同じコースで2回目の登山。



■コース&時間
お坊山で富士山が見られるようですが、笹子駅-笹子雁ヶ腹摺山-米沢山-お坊山-景徳院のコースは60歳代には日帰りでは少し厳しいので、笹子雁ヶ腹摺山から矢立の杉を見て笹子駅に戻るコースで歩く。快晴、最高温度10℃、湿度35%。

・登り:笹子駅-新中橋バス停-笹子雁ヶ腹摺山 3時間23分  ・下り:笹子雁ヶ腹摺山-笹子峠-新中橋バス停-笹子駅 3時間36分 


笹子雁ヶ腹摺山の登山コース
コース 時刻
小田急江ノ島線
長後駅
 
6:49
JR中央本線
笹子駅
9:03
9:10
新中橋バス停 9:42

墓地 9:51
10:00
1100m付近 11:07
11:23
笹子雁ヶ腹摺山
手前反射板
12:33

笹子雁ヶ腹摺山
 1358m
12:40
13:43
鉄塔 14:35
15:44
笹子峠(トンネル) 15:07
15:12
矢立の杉 15:56

遊歩道出口 16:12
15:40
新田バス停 16:25
16:41
笹子駅 17:19
17:36
小田急江ノ島線
長後駅
 20:00


笹子雁ヶ腹摺山と富士山(本社ヶ丸の造り岩から)
 






笹子雁ヶ腹摺山の山歩き記 2016.2.11(木)




■6:49 小田急江ノ島線長後駅発 


■9:03 JR中央本線笹子駅到着。予定では9:02笹子駅発の新中橋行きのバスに乗る予定でしたが、初狩で電車トラブルがあり笹子駅到着が遅れ、電車の窓からそのバスが走っていくのを見ていた。


■9:08 そのため歩いていくので笹子駅出発




JR中央本線笹子駅




■9:09 笹子駅から車道に下りて左に進みます。快晴。



笹子駅から車道に出る




■9:40 新中橋バス停到着。バスだと7分ぐらいのところ32分かけて到着。



新中橋バス停




■9:40 右の道へ行くと新笹子トンネル。その左側の道に進むと道路工事が行われており、臨時の登山コースの表示があるので、それに従い進む。



新中橋バス停からの景色




■9:51 臨時の登山コースの途中の墓所で休憩。



寺の墓所




■10:25 鉄塔があります。



鉄塔




■10:49 雪道を進みます。



雪の登山道




■11:07 ほぼ標高1100mで休憩。標高差400m登りました。



ほぼ標高1100mの道




■11:37 振るかえると木立の間から富士山の山頂部が見えます。



木立の間から富士山




■11:49 笹子雁ヶ腹摺山の山頂が見えてきました。山頂付近に電波反射板が見えます。山頂より富士山展望が良いという記載がありますので、まず電波反射板に向けて進みます。


笹子雁ヶ腹摺山の山頂




■12:33 電波反射板到着。電波反射板は有刺鉄線で囲まれており、現在は使われいないようです。
山並みの上に富士山。枝を避けて有刺鉄線に近づくとこのぐらいの視界が得られます。左端に御正体山、右端の枝の奥に釈迦ヶ岳。




電波反射板横からの富士山




■12:33 富士山の右下は御坂山-御坂峠-御坂黒岳、中央下に大沢山、左下には清八山-本社ヶ丸、その稜線の奥に鉄塔がある三ツ峠山(御巣鷹山、開運山)、左端の奥に鹿留山が見えます。大沢山と清八山の間の山並みの同定が難しい。清八山から西へ尾根道を進むと分岐があり北に進むと大沢山、南に進むと八丁山、御坂山、この周辺の山並みが富士山左下にあるようです。拡大画像と山座同定で確認してください。



笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山

拡大画像と山座同定



■12:33 笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山。笹子雁ヶ腹山は大月市秀麗富嶽十二景の4番山頂です。近くにある滝子山も同じく4番山頂。
秀麗富嶽十九景にはしたくないためか、二つの山がある番号が七つ有ります。




笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山




■12:33 笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山。

笹子雁ヶ腹山からの
富士山は山頂部しか見えず、又取り囲む山稜の鉄塔が邪魔になることから、大月市秀麗十二景のなかでは人気が低い。
しかし、笹子雁ヶ腹摺山は富士山山頂部愛好家にとってはとても魅力的な山です。富士山山頂部の変化に富んだ切り取り方が良い。単に水平線や逆三角形ではなく、大小の凹凸により切り取っており、小御岳の盛り上がりに対応して大沢山の大きな山頂部を配置している。鉄塔もその切り取り線の一部としてみると気にならない。その切り取った山頂部は、吉田大沢が左に流れる天下一品の容姿で、富士山の美しさを凝縮したように感じます。

富士山山頂部愛好家とは、周りの山々が切り取った富士山山頂部を眺めることを愛し好む人です。ここでの富士山山頂部は単に山頂だけではなくほぼ五合目以上の山体を示し、ここに富士山の美しさ、神聖さが凝縮されていると思い、眺めます。私は富士山山頂部愛好家の駆出しです。




笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山




■12:33 笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山。壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)。





(WUXGA 1920×1200)




■12:33 笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山。冠雪部の美しいところを切り取ったような富士山山頂部です。12時を過ぎているため、日差しが吉田大沢の左横にしか当たっていないのが残念です。



笹子雁ヶ腹山頂手前の電波反射板からの富士山山頂部




■12:40 反射板から3分ほどで笹子雁ヶ腹摺山山頂。

大月市の「秀麗富嶽十二景4番山頂」、大和村の「大和十二景」など多くの表示板がたってます。大和村は、かつて山梨県に存在した村です。郡境合併で誕生し、「大いに和する」の願意を込めて大和村と名付けた。2005年11月1日、隣接する塩山市及び勝沼町と新設合併して甲州市となり消滅しました。笹子雁ヶ腹摺山は大月市と甲州市の境にあることになります。

右に行くと米沢山、お坊山、左に行くと笹子峠です。


笹子雁ヶ腹摺山山頂




■12:40 笹子雁ヶ腹摺山山頂からの展望。枝が伸びており、その奥に富士山、御坂山地、南アルプスが見えます。 富士山の中央下にある大沢山から続く山並みの右側はボッコノ頭-大洞山-カヤノキビラノ頭(三境)-ヤナギ平。カヤノキビラノ頭から笹子峠を越えて笹子雁ヶ腹摺山に来る登山道があります。枝が邪魔をしなければかなり良い展望ですので残念です。




笹子雁ヶ腹摺山山頂からの展望。





■12:41 枝を避けて最適な場所を選んでも笹子雁ヶ腹摺山山頂からの富士山はこのぐらいです。



笹子雁ヶ腹摺山山頂からの富士山




■12:42 南アルプスが鮮明に見えます。中央に農鳥岳-間ノ岳-北岳その右に鳳凰三山-甲斐駒ヶ岳


笹子雁ヶ腹摺山山頂からの南アルプス




■12:42 南アルプスの右には八ヶ岳も見えます。権現岳-阿弥陀岳-赤岳-横岳-硫黄岳



笹子雁ヶ腹摺山山頂からの八ヶ岳




■12:44 頂上は細長く表示板の手前にベンチがあります。ここでおにぎりを食べました。


笹子雁ヶ腹摺山山頂横のベンチ




■12:46 ベンチの前も枝が多いので、手を上に伸ばして富士山を撮影。今のところ反射板横が最適な富士山展望地です。






  おにぎりを食べながら思う   



6年前の2010.1.10 11:50頃の笹子雁ヶ腹摺山山頂からの富士山

周囲の枝は伸びていたが、ぎりぎり富士山にかからない状態でした。



笹子雁ヶ腹摺山山頂からの富士山 2010年



甲府盆地も見えていました。このぐらいの伐採は行ってほしい。



笹子雁ヶ腹摺山山頂からの甲府番地 2010年



雪もなく陽ざしが気持ちよく昼寝している。ベンチより地べたに座るのが好きです。



笹子雁ヶ腹摺山山頂で昼寝 2010年






■13:43 三原色で身をまとい、足にはアイゼンをつけて山頂を出発。

 
笹子雁ヶ腹摺山山頂で記念撮影




■13:53 アイゼンを着けているので下りも快適。



笹子雁ヶ腹摺山山頂からの下り坂




■14:01 鉄塔の横から。上り坂が見える。食事の後の登りは嫌いです。



鉄塔の横から見える上り坂




■14:01 鉄塔の横から富士山が見えます。14時を過ぎているのでかなり霞んできました。山頂部の切り取り方が違うので山頂部愛好家としては見えた富士山はこまめに撮影します。



笹子雁ヶ腹摺山〜笹子峠間からの富士山




■14:05 上り坂のところで迂回路がありました。右が「尾根道」、左が「新道」、喜んで迂回路の「新道」へ進みます。


上り坂の迂回路




■14:12 富士山左側の円状の切取り方が面白い。



登山道からの富士山




■14:34 鉄塔横で休憩。上に凸凸の切り取り。このコースの富士山山頂部の切り取り方は多様です。



鉄塔横からの富士山




■14:35 鉄塔横からの雪景色



鉄塔横からの雪景色




■14:47 さきほどの「尾根道」はここで合流するようです。分岐から42分。


分岐




■14:58 右の表示板「甲斐大和駅 日影地区」。まっすぐ行き、坂道を下ります。



右の表示板「甲斐大和駅 日影地区」




■15:01 笹子峠到着。上から「笹子雁ヶ腹摺山 約1時間10分」、「大和村日影 かいやまと駅 約2時間30分」、 「カヤノキビラノ頭(三境) 約1時間30分 (更に大洞山へ15分:手書き)」、「笹子駅 約2時間」、 柱に「笹子峠」。笹子駅へ進みます。



笹子峠




■15:01 笹子駅へ進みます。



笹子峠から笹子駅方面の景色




■15:08 笹子峠〜清八峠登山案内図です。笹子峠から7時間で清八山に行けるようです。そのとき笹子雁ヶ腹摺山で眺めたカヤノキビラノ頭(三境)
-大洞山-ボッコノ頭-大沢山の尾根を通ります。



笹子峠〜清八峠登山案内図




■15:10 横に笹子隧道。笹子峠周辺にはこのほか中央自動車道の上下2本のトンネルとJRの上下2本のトンネルが通っている。



笹子隧道




■15:10 笹子峠を越えるトンネルです。昭和13年に完成し、昭和33年に新笹子トンネルが開通するまで使われていた。



笹子隧道の説明版




■15:39 あまり使われていないような車道を進みます。



笹子隧道からの車道




■15:56 矢立の杉の大きな看板。前回も行ったが散策道なので矢立の杉に進みます。杉良太郎さんが作詞作曲した「矢立の杉」の題材になった杉。
その昔、武士が先陣に出かける時に、この杉に一番矢を射立てて、戦勝を祈願したといわれているそうです。



矢立の杉の大きな看板




■15:58 矢立の杉全貌。地上22mで折損しているようです。



矢立の杉全貌




■15:58 矢立の杉。根元部分は空洞になっています。



矢立の杉




■16:12 車道に出ました。



出口の車道




■16:35 景色を眺めながら進みます。



車道からの景色




■16:41 新田バス停。このバスは土、日、祝日は運休のため今回は乗れない。本日2月11日は木曜日ですが、建国記念日。



新田バス停




■17:19 笹子駅到着。2010年のときは15:15到着。行きのバスは時間に遅れ、登山道は雪道で時間がかかったため、2時間ほど遅い到着になった。黄昏の雰囲気の中ホームに進む。



笹子駅




■20:00 小田急江ノ島線長後駅着




 END








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