タクシー代が7000円ほど必要のため、2014年まで延ばしていた雁ヶ腹摺山、姥子山登山を5月2日に決行、大月駅までは雲ひとつない快晴で10時到着予定の姥子山までは大丈夫と思い7時10分にタクシーに乗った。タクシーに乗っている時に、富士山中腹に不吉な雲ひとかけら、大峠に着いた7時48分には富士山はすべて雲の中でした。30分で雲の状態は変わります。しかし、姥子山で富士山山頂が隠れた雄大な展望を眺めて、今年中に又来ようと思った。 天気予報を深く吟味し登山日を2014年11月13日に決め、富士山の「雲管理須流耶姫」にお祈りして出発した。 ■登山コース 大月から大峠の登山口までバスがないため、タクシー7390円。タクシーの予約不要。 大峠からの登りは標高差314mできつい坂道もなく、高原のハイキングという感じです。雁ヶ腹摺山からは姥子山まで371m下ります。遅能戸バス停まで下りは標高差1330mとなります。 |
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■富士山と雁ヶ腹摺山・姥子山(白谷ノ丸から) |
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雁ヶ腹摺山・姥子山の山歩き記 2014.11.13(木)■5]18 小田急江ノ島線長後駅 ■7:05-7:12 大月駅からタクシー。大月駅前には常にタクシーが待機しているので、前日に予約する必要はありません。 ![]() ■7:48 タクシーで35分、大峠到着。雲ひとつない青空の下に富士山が見えました (^O^) 。温度4℃。 朝4:20分に起き、神奈川県藤沢市の小田急長後駅で始発5:18に乗ると、8時前に大峠から富士山を見ることができます。面白いことに、二人の電車賃とタクシー代できっちり端数無しの10000円(494+2116+7390)かかりました。拝観料一万円の富士山です。
![]() ![]() ■2014年5月には、富士山の方角は木立ちが密集していました。11月までの間に伐採したようです。 ![]() ■7:49 大峠からの富士山。杓子山、倉見山、滝子山、三つ峠山の上に富士山が見えます。 拝観料一万円ですが、暗い場所から撮ったためか、自動シャッタ−の光線の処理がまずく鮮明度に欠けます。 ![]() ■7:49 こちらは相棒さんが撮った写真で、私の写真より鮮明です。11月13日ですので、冠雪は吉田大沢の中ほどですが、姿の良い富士山です。 それなりに写っていますが、杓子山を入れていないのが不満です。(勝手に人の写真を使い、文句を付けるなと言われそうです。) ![]() ■8:23 石の多い道を進みます、 ![]() ■8:23 葉が落ちた木立ちの間を進みます。 ![]() ■8:35 登り初めから40分程で視界が開けて富士山が見えてきます。 ![]() ■8:36 富士山の左が倉見山、杓子山、中央下には三ツ峠山、その右側には御坂山地が続きます。富士みちも見えています。中央から右側に伸びているのは大菩薩嶺です。 ![]() ■8:39 登る道のところどころに富士山展望場所があります。 ![]() ■8:40 登山口から48分、頂上まで7分のところ。ここが、雁ヶ原摺山では最も展望が開けたところです。頂上は樹木のため、富士山の左右の展望はありません。 黒岳、白谷丸、大蔵高丸、滝子山の大菩薩連嶺を前景に、富士山の右手には御坂山地、南アルプスが続く、雄大な展望です。 ■8:40 大菩薩連嶺の低いところに紅葉が残っている晩秋の景観です。 ![]() ■2014.05.02 8:37 大菩薩連嶺の低いところが緑に色づいてます。 富士山は雲の中、南アルプスまで見える雄大な展望ですが、富士山がいないとやはり物足りない。 ![]() ■8:43 木立ちを抜け草原に到着。草原の上が頂上です。 ■8:44 途中で振返り富士山を眺める。 ![]() ■8:45 雁ヶ腹摺山山頂手前の草原からの富士山。壁紙用画像1(WUXGA 1920×1200) 更に登り、振返ると前景の山並が現れてきます。草原、樹林、山並みの上に富士山がいる奥行きのある景観が気に入りました。 ■8:45 雁ヶ腹摺山山頂手前の草原からの富士山。壁紙用画像2(WUXGA 1920×1200) ■8:45 雁ヶ腹摺山山頂手前の草原からの富士山。横長。 ■8:46 雁ヶ腹摺山山頂手前の草原からの富士山。縦長。 ![]() ■8:47 雁ヶ腹摺山山頂1874mに到着。大月市の「秀麗富嶽十二景 一番山頂 雁ヶ腹摺山」の表示板があります。 ![]() ■8:48 雁ヶ腹摺山山頂からの富士山。富士山方面の視界が狭くなり、草原に樹木の陰が落ちます。 ![]() ■8:50 富士山左すそ野の上に愛鷹連嶺の越前岳と位牌岳が見えています。宝永山の凸部が少し見えます。 ![]() ■8:53 旧500円札の構図です。旧500円札の富士山の撮影日は昭和17(1942)年11月3日午前7時15分頃(撮影者:名取久作氏)。旧500円札富士山の冠雪は吉田大沢の下までありますが、2014.11.13の冠雪は吉田大沢の中ごろまでで、冠雪の状態はその年によりかなり異なります。 ![]() ■五百円札(文、画像とも五百円紙幣 - Wikipediaより引用) 五百円紙幣は、日本銀行券のひとつ。B券(1951年発行)とC券(1964年)の2種類があり、肖像はどちらも岩倉具視。裏面の富士山の原画は山梨県大月市の雁ヶ腹摺山山頂から撮影された写真。 C券の、表面の岩倉具視、裏面の富士山、ともに原画像はB号券と同じものを使っているため、全体的なデザインはよく似ているが、印刷はより精緻になっている。 ![]() 五百円紙幣 B券(1951年発行) 五百円紙幣 C券(1964年)のほうが、吉田大沢が正確に描かれています。 ![]() 五百円紙幣 C券(1964年) ■2014.5.2 8:58 このときは富士山丸ごと雲の中でしたので、表示板の富士山を写して姥子山に進みました。 中央右の道が登ってきた道、左の道が姥子山行きです。 ![]() ■8:54 記念撮影 写真題名 「年齢を 隠す逆光 雁ヶ腹摺山」 太陽は、富士山の左後方にあるので、富士山右側には日が当たりません。 ![]() ■9:04 もっと眺めていたいが、10時前に姥子山に着きたいため雁ヶ腹摺山出発。 ■9:29 尾根道を進みます。 ![]() ■9:35 金山峠・大月駅行きの分岐です。姥子山のほうに進みます。 ![]() ■9:41 下に林道が見え、その奥に姥子山が見えます。林道に下りて姥子山に進みます。 ![]() ■9:56 姥子山西峰は展望がないため通過して姥子山東峰に到着■10:00 快晴のもと、富士山が出迎えてくれました。 ![]() ■10:08 姥子山東峰頂上左側の岩場からの富士山のいる大展望。 この景観を眺めて、胸の中でウワォ〜と叫び、口からはフォ〜ともれます。山頂で眺める大展望の中の富士山には感動します。タクシー代7360円以上の絶景です。足の疲れも飛んでいきます。 ■10:13 姥子山東峰頂上右側の岩場からの富士山のいる大展望。 左側とほぼ同じですが、その場で受ける印象は少し違います。首をゆっくり回して眺めると、ほぼ240度の光景がこのように見えます。視野角105度の広角レンズで5枚撮影して合成しました。右側の高い山は雁ヶ腹摺山です。大展望を撮ると高い確率で相棒さんが写ります。「ドケローー」とは言えないのでそのまま写します。 ■10:13 姥子山東峰頂上右側の岩場からの富士山。首を回さないで見る光景はこのぐらいです。 富士山への開かれた道である富士みちと旧富士みちを囲む山々、その奥に丹沢の山々。それらを、右側面から眺めます。 ■10:13 姥子山東峰頂上右側の岩場からの富士山。壁紙用画像(WUXGA 1920×1200) 富士みちの平坦部分が見えてます。大月市からこの平坦な道を進むと富士山に辿り着くことがわかる山頂です。 ■10:13 姥子山東峰頂上右側の岩場からの富士山。 ■10:13 姥子山東峰頂上右側の岩場からの富士山。宝永山の上に少し雲が発生してます。10時ころ、宝永山周辺から雲が発生してみるみるうちに大きくなり中腹を覆うことが多いのですが、今日は気温が低いためか雲が成長しません。 ![]() ■10:30 姥子山東峰頂上からの富士山。富士吉田の街並みが見えてます。富士山からの距離は36kmですので肉眼でもかなり大きく見えます。その富士山が小さく感じてしまう大展望を姥子山山頂から見ることができます。 ![]() ■10:31 姥子山東峰からの富士山。飽きずに、富士山を中央にして。緑と紅葉が織り成す大菩薩連嶺の山並みが美しい。 ![]() ■10:31 姥子山東峰からの富士山。10時を過ぎても上昇気流による雲の発生がないことを祝い、大展望をもう一枚。 ![]()
![]() 頂上に撮影時間も含めると89分も滞留。 ![]()
■11:47 姥子山を下り、林道に戻り、富士山を見ながら金山峠に進みます。 ![]() ■11:51 登り尾根合流地点到着。右側の階段を上ると雁ヶ腹摺山方面、左の道は百間干場方面金山峠行きの登山道。 ![]() ■11:51 百間干場方面金山峠行きの登山道へ進みます。 ![]() ■13:04 百間干場 ![]() ■13:12 金山峠分岐到着。 ■2014.5.2 13:15 この写真は5月登山。この時は金山民宿の方に進み、崩壊のため道がわからず苦労しました。今回は、「金山民宿村行きの道は、台風の後荒れている」との表示板があり、大垈山経由を選択しました。 ![]() ■13:18 道が二手に分かれ、左側の道に行くと鉄塔がありそこから富士山が見えました。 注意!:鉄塔の左手に本来の登山道に戻る道がありますが、鉄塔からまっすぐ進み、踏跡の少ないのに気づき戻ったため10分ほどロスしました。 ![]() ■13:18 鉄塔からの富士山 ![]() ■13:21 標高1000m付近から紅葉が見られます。 ![]() ■13:31 突然富士山の見事な景観が現れました。 予想していない時に富士山に出会うと喜びは50%増になります。金山峠分岐から10分程のところです。高川山と九鬼山が並びその中央奥に御正体山。富士山右手の三つ峠山を隠している山は鳥屋ノ丸で、その右奥には滝子山か。 ■13:31 13時を過ぎて富士山山腹の陰影は消えていますが、シルエットの形状が美しい。 ![]() ■13:47 金山民宿村行きが下山道です。大垈山からセーメーバンを経由して下山することもできます。今回は、大垈山に登り、又この分岐に戻ってくることにしました。しかし、大垈山山頂は・・・。 大垈山は「おおぬたやま」と読みます。「湿地帯や沼地の田んぼ」を意味します。山梨県だけで使われている漢字です。 「垈」読める? 意味は? 山梨にしかない漢字、ルーツ探ってみた - withnews(ウィズニュース)より 大岱山 - Wikipediaに「おおぬたやま」について、「大岱山」を使い、次のように書いています。しかし「ヌタ場」であれば「大垈山」のほうが使われますので間違っているようです。 「大岱山(おおぬたやま)」は、山梨県大月市にある標高1,180mの山である。 頂上にはピークが複数あり、その狭間の窪地は、ヌタ場となっていたので、大岱山と呼ぶ、という説がある。」 表示板の漢字は「岱」と書いたのを「垈」と書き換えたようです。しかし、書き加えた線もかすれています。 ![]() ![]() ■14:00 大垈山山頂付近に着いたが、山頂は右か左かまっすぐか、うろうろしたが・・・わからない。その後、「大垈山 →」の相当古い表示板を見つけその方向に進む。 古い表示板の漢字は「大垈山」です。 ![]() ![]() ■14:01 木々の間から富士山は見える。山頂は展望があるはずと思い進む。 ![]() ■14:04 そこで、樹齢三百年の白ブナに出会いました。 ![]() ![]() ![]() ■白ブナの雄姿に感銘したため、大垈山の頂上を探すのを諦めて分岐に戻りました。後から調べると白ブナの2分先が頂上のようです。次回の楽しみに頂上は残したと思うことにしました。 ■14:36 大垈山-金山民宿村(金山鉱泉) 鮮やかな紅葉の奥に富士山が見えます。 ![]() ■14:38 大垈山-金山民宿村(金山鉱泉) 鮮やかな紅葉の奥に富士山を見ながら進みます。 ![]() ■14:59 急な下りのところで富士山が隠れます。 ![]() ■15:08 杉の木はなぜこれほどまでにまっすぐと伸びることができるのか、と感心して写真を撮ってしまいます。 ・スギは、「スグ(直)な木」からスギと名づけられた、という説があります。 ・針葉樹は一番高いところの頂芽の成長を優先させるので、主軸がはっきりとしてまっすぐに伸びる、という説があります。 ![]() ■15:14 大垈山登山口(金山鉱泉駐車場)到着。すぐ下に山口館があります。 ![]() ■16:09 遅能戸バス停到着 16:29に大月行きのバスに乗車.。遅能戸は「おそのうと」とよみます。「ちのうと」ではない。 子授け安産の神 子安宮澤神社・・・・・春夏例祭の御礼詣り、東京・神奈川からも西奥山の入口に、子安宮澤神社がある。子安神社の祭神は木花咲耶姫命で、創建は不明。西奥山の地名「遅能戸」(おそのうと)は、当神社の宝物鬼の首(おにのと)より由来すると伝えられており、西奥山の氏神として、遠く平安の頃よりまつられて来た。(大月市観光協会 - お知らせ - 子授け、安産の神様と長寿の夫婦亀に会いに行こう!!子安宮澤神社と中樹山浄照寺より) ![]() ■16:29 遅能戸バス停発 ![]() ■17:06 大月駅発 ■18:55 小田急線長後駅到着 END |