菊花山・九鬼山の山歩き記  2013年12月16日(月)

  

江戸時代、富士山信仰者は大月から富士吉田までの富士みちを通り富士山に登りました。この山間部にある変化に富んだ富士みちを前景にした富士山が好きです。富士みちと富士山が見られる高川山、九鬼山、岩殿山、百蔵山、三森北峰などで、この富士みちがどのように変わるかを見るのを登山の楽しみとしてます。
今回は大月市から1時間以内で登れるため、朝の9時台で富士山を眺めることができる菊花山に登りました。



■登山コース&時間


・大月駅-(45分)-菊花山富士山展望台-(4分)-菊花山-(2時間29分)-九鬼山・富士見台 
・九鬼山・富士見台-(32分)-天狗岩-(1時間16分)-田野倉駅



  菊花山・九鬼山の登山コース
コース
時刻
小田急江ノ島線
長後駅
 
6:12
JR中央本線大月駅
8:25
菊花山展望台 9:10
9:36
菊花山山頂
 644m
9:41
9:53
沢井沢ノ頭
 740m
10:47

馬立山
 797m
11:06
11:18
札金峠コース分岐
 640m
12:02

富士山展望地
 720m
12:16
12:33
九鬼山
 970m
13:17
13:19
富士見台
昼食
13:22
14:20
天狗岩
 880m
14:32
14:39
壬生駅分岐 14:58
15:22
富士急行線
田野倉駅 392m
15:55
16:05
小田急江ノ島線
長後駅
 19:30

菊花山・九鬼山と富士山(百蔵山から)

菊花山・九鬼山と富士山



菊花山と富士山(白谷丸から)











菊花山・九鬼山の山歩き記   2013.12.16(月)


  

■6:12 小田急江ノ島線長後駅発


■8:25 大月駅出発。大月駅を背にしてまっすぐ進み、突き当たりで右に曲がります。車道に沿って進み、左にある石段を登ると神明神社があります。神明神社を通り、50mほど行き墓地の手前の階段を登ると登山道入り口です。


■8:43 金刀比羅宮があります。



菊花山登山道の金刀比羅宮




■8:48 金刀比羅宮を過ぎてから急坂です。傾斜がきつい所にはロープが張られており、それを頼りに登ります。



菊花山の急坂




■8:51 急坂を登ります。滑りやすいので注意して登ります。



菊花山の急坂




■8:58 枝の間から富士山が見えます。励みになります。



菊花山登り道で枝の間から富士山




■9:00 無辺寺からの登山道との合流点です。無辺寺から登ると途中に富士山展望地があるようです。



無辺寺からの登山道との合流点




■9:01 枝の間から富士山を眺め、汗をかきながら坂道を登ります。



枝の間から富士山






9:10 菊花山富士山展望台到着



■9:10 急坂を登りきったところに富士山展望地があります。樹木が伐採されており、冬のため葉がすべて落ちているため富士山と大菩薩連嶺まで見えます。この時は、富士山との出会いは一期一会と思い、カメラを持っていませんので撮影担当は相棒さん。私は鑑賞担当。この「山歩き記」を書いている時点では写真を撮ってくれた相棒さんに感謝してます。



菊花山の富士山展望地




■9:25 菊花山富士山展望地からの富士山がいる大展望。

相棒さんが頂上まで行き10分ほどで戻ってきて、ここが一番良い富士山展望地と言って撮影しました。富士山右に高川山、三ツ峠山、鶴ヶ鳥屋山、更に滝子山から白谷丸の大菩薩連嶺が続きます。644mの低山からの大展望です。枝に葉がある季節には大菩薩連嶺は見れないと思います。



菊花山富士山展望地からの富士山がいる大展望






■9:25 菊花山富士山展望地からの富士山(1) 

高川山から象の鼻のように伸びた先端がむすび山で、その周りが大月市街。大月駅から線路が分かれます。むすび山の右側がJR中央本線で笹子トンネルを通り甲府に行きます。左側は富士急行線で富士吉田に行きます。富士山の北側で山越えせず富士山のすそ野まで行けるところは、この富士急行線に沿った平坦部のふじ道のみです。江戸時代、多くの富士講信者がのこのふじ道を歩き富士山を目指しました。




菊花山富士山展望地からの富士山(1) 




■9:31 菊花山富士山展望地からの富士山(2)

この山間部にある変化に富んだふじ道を前景にした景観が好きです。菊花山からの眺めは期待以上に見事です。


菊花山富士山展望地からの富士山(2)




■9:31 菊花山富士山展望地からの富士山(3) 

上の三枚は、登山時に展望台から一望した景色ですが、ここからは富士山を中心に印象をより強く表すため、またパソコン画面で眺めるときなど考えていろいろな構図を試しました。これは富士山とふじ道のバランスが良いと思える一枚。


菊花山富士山展望地からの富士山(3)




■9:31 菊花山富士山展望地からの富士山(4) 

山の尾根の重なりの向こうに富士山がいる奥行きのある景色。



菊花山富士山展望地からの富士山(4)




■9:31 菊花山富士山展望地からの富士山(5) 

この日の気温は10℃ので空気は澄み切っており、空はとてつもなく青かった。
富士山の上に青い青い空が広がっていました。青い青い空の下に聳え立つ富士山。


菊花山富士山展望地からの富士山(5)




■9:31 菊花山富士山展望地からの富士山(6)   壁紙用1(WUXGA 1920×1200)

パソコンの壁紙として決められた縦横比の中に富士山を置く。決められた縦横比に満足する富士山を置くのが意外と難しい。



菊花山富士山展望地からの富士山(6)壁紙用


(WUXGA 1920×1200)




■9:34 菊花山富士山展望地からの富士山(7)  

富士山を大きくして中央に置く。


菊花山富士山展望地からの富士山(7)




■9:34 菊花山富士山展望地からの富士山(8) 壁紙用2(WUXGA 1920×1200) 

富士山を大きくして、パソコン壁紙の縦横比の中に富士山を置く。
「これがこの山から見える富士山です」という富士山展望の一枚を選ぶのに、いつも悩みます。



菊花山富士山展望地からの富士山(8) 壁紙用


(WUXGA 1920×1200)




■9:34 菊花山富士山展望地からの富士山(9) 壁紙用3(WUXGA 1920×1200) 






(WUXGA 1920×1200)




■9:34 菊花山富士山展望地からの富士山山頂部。吉田大沢から鷹の爪が伸びて山腹を捉えているかのような力強い富士山頂部。



菊花山富士山展望地からの富士山山頂部
















9:41 菊花山山頂




■9:41 菊花山山頂。表示板後ろの山は百蔵山。



菊花山山頂




■9:42 「三原色の元気が出る帽子」をかぶり富士山と記念撮影。

昔、菊花石が取れたのが山名菊花山の由来といわれています。菊花石は、岩の中に放射状の模様があり、これがあたかも菊の花に見えるので菊花石。寄りかかっている石の中に菊の花の模様があるかもしれない。






■9:42 菊花山山頂からの富士山。山頂は樹木が多く、ふじ道は見えず富士山のすそ野は枝に遮られますが、山から眺める富士山という雰囲気があります。鹿留山、杓子山、倉見山と対峙する富士山の構図を周りの樹木が作っています。


菊花山山頂からの富士山




■9:46 菊花山山頂から北西部の展望。中央自動車道の左側に、百蔵山と扇山、その間の奥に権現山。扇山の右奥に陣馬山と高尾山。



菊花山山頂から北西部の展望




■9:53 菊花山出発


■10:41 御前山への分岐。今回は馬立山・九鬼山へ進む。



御前山への分岐




■10:47 沢井沢ノ頭。



沢井沢ノ頭




■11:05 馬立山山頂到着。樹木に囲まれ富士山は見えません。田野倉駅から馬立山に登る途中で富士山が見えるようです。



馬立山山頂




■11:18 馬立山出発



馬立山




■11:37 馬立山〜札金峠



馬立山〜札金峠




■11:54 札金峠



札金峠




■12:02 札金峠コース分岐。田野倉駅への道と九鬼山への道。九鬼山へ進みます。









12:16 札金峠-紺屋の休場間の富士山展望地




■12:16 札金峠コース分岐から14分程の所に富士山展望地があります。



札金峠コース分岐から14分程の所に富士山展望地




■12:17 富士山展望地からの富士山。富士山の右下に倉見山、その右に富士吉田市街と富士みち。



札金峠コース分岐から14分程の所に富士山展望地からの富士山




■12:38 紺屋の休場の表示がある広場到着



紺屋の休場




■12:39  紺屋の休場からの眺め。



紺屋の休場からの眺め




■13:09 九鬼山へ進みます。



九鬼山への登山道







13:17 九鬼山山頂・富士見平到着




■13:17 九鬼山山頂到着。



九鬼山山頂




■13:18 九鬼山山頂。九鬼山は「大月市の秀麗富嶽十二景 十番山頂 970m」、「九鬼山 山梨百名山」、「都留市二十一秀峰]、田中澄江の新・花の百名山」に選ばれています。しかし、山頂からは秀麗富嶽は見えない。秀麗富嶽は南に3分ほど下った「富士見平」で見られます・



九鬼山山頂




■13:22 九鬼山富士見平からの富士山。富士山本体は見れるが、手前の山と富士みちの平坦部が樹木で覆われて殆ど見えない状態です。



九鬼山富士見平からの富士山








  おにぎりの時間 13:23-14:20  




富士山を眺めながらおにぎりを食べ珈琲を飲む、満足。


2009年に富士見平に来たときにはまだ樹木が低く富士みちの平坦部も見ることができた。
更に2000年頃の案内書の写真を見るとふじ道の平坦部が殆ど見えている。
もうしばらくすると「富士見平」とは言えなくなりそうです。残念です。



2009.11.9 10:49 富士見平からの富士山

富士見平からの富士山



右端に小さな「富士見平」の表示板

富士見平 






■14:30 富士見平から下山。下りの登山道に「眺めよし 天狗岩」の表示板がある。なにの眺めがよいのかわからない、どのぐらいで行けるかわからないが、時間があるので行ってみよう。











14:33 九鬼山天狗岩到着






■14:33 天狗岩に立ってます。下りの登山道に「眺めよし 天狗岩」の表示板があるので来てみました。思いがけない富士山がいる絶景に喜び、しばらく天狗岩の先端で立ったまま眺めています。



菊花山天狗岩に立つ




■14:33 これはじっくり見なければと、腰掛けて眺めています。



菊花山天狗岩に座る




■14:34 写真を撮っている相棒さんに「危ないよ!!もう少しさっがって」といわれバランスを崩した時でも岩下に落ちない所に下がり眺めます。眺めているときは感じませんでしたが、上の写真で見ると相当危険です。富士山を眺めるときには注意が必要です。これらの写真では逆光のため見えていませんが富士みち、倉見山の先に富士山がいます。


菊花山天狗岩から下がる




■14:36 九鬼山天狗岩からの富士山。逆光を手で遮り写真を撮って、更に画像処理して肉眼で見えた状態に近づけました。
富士みちの周りに絶妙に低い山々を配置した箱庭のような景色の上にシルエット富士がいます。静寂な雰囲気に包まれて眺める趣のある富士山です。



九鬼山天狗岩からの富士山




■14:36 九鬼山天狗岩からの富士山。天狗岩にはシルエット富士が適していると思いながら、また、鮮明な富士山も見るためもう一度来ますと胸の中でいって下山します。



九鬼山天狗岩からの富士山







■14:58 池の山・愛宕岩コース分岐。「池の山コース(田野倉駅)40分。愛宕岩コース(禾生駅)45分。」池の山コースに進みます。



池の山・愛宕岩コース分岐




■15:16 池の山コース途中の富士山展望地からの富士山。リニア実験線、ふじ道の奥に富士山。



池の山コース途中の富士山展望地からの富士山




■15:19 池の山コース途中の富士山展望地からの富士山。



池の山コース途中の富士山展望地からの富士山




■15:36 池の山コース・札金峠コース分岐。



池の山コース・札金峠コース分岐




■15:55 田野倉駅到着。



















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