九鬼山の山歩き記  2015年3月11日(水)




富士五湖周辺の山に登る場合、目的の山に朝一番で登るため一泊することが多い。 今回、一日目は九鬼山、二日目に十二ヶ岳-鬼ヶ岳-雪頭ヶ岳を歩いた。
九鬼山は2013.12.16に登り、天狗岩で富士みちと富士山の絶景に出会った。この時は、天狗岩の知見がなく、天狗岩についた時刻は午後2時過ぎで、富士みちと周りの山々を絶妙に配置した箱庭的な景観を前景にしてシルエット富士が静かに佇んでいました。その時、次は10時前の鮮明な富士山も眺めてみたいと思った。




■コース&時間


登りと下りに「天狗岩」を通るコースを選んだ。

登り:田野倉駅-(93分)-天狗岩-(29分)-富士見平・九鬼山山頂

下り:富士見平-(114分)-壬生駅


菊花山・九鬼山の登山コース

コース
時刻
小田急線長後駅
5:40
富士急行線田野倉駅
 392m
7:56
8:03
池ノ山登山口
 400m
8:20

愛宕神社分岐
 680m
9:11
9:19
天狗岩
 880m
9:44
10:04
富士見台
 960m
10:28

九鬼山山頂
 970m 
10:33

富士見台
 960m
10:43
11:41
天狗岩
 880m
11:50
12:23
壬生駅への分岐
 680m
12:40
12:45
杉山新道との分岐
 440m
13:12

富士急行線壬生駅
 421m
13:35
14:30
富士急行線河口湖駅 15:26
16:02
光風閣くわるび
16:30

九鬼山と富士山(滝子山から)

富士みちを挟んで九鬼山と高川山が向かい合っており、その間をリニア実験線が走っています

九鬼山と富士山(滝子山から)




九鬼山の山歩き記  2015.3.11(水)




■5:40 小田急線長後駅出発。始発は5:18ですが、5:40分発でも10時前に天狗岩に着く予定。

 なんと、長後駅から田野倉駅に着くまで相模大野、町田、八王子、高尾、大月で五回乗り換えます。


■7:56 富士急行線田野倉駅到着




富士急行線田野倉駅




■08:20 池の山コース入り口到着。まっすぐ行くと札金峠コース、右に行くと池の山コース。池の山コースに進みます。



池の山コース入り口到着




■8:38-8:49 リニア実験線と富士山が見えるところで休憩。リニア実験線は高川山と九鬼山の間を走リます。最先端技術のリニア実験線と富士山のコラボです。
 平地の中央を湾曲して貫いているのは、中央自動車道です。



リニア実験線と富士山




■8:42 快晴ですが、富士山の左側に雲が発生しており、山頂から左側は殆ど隠れています。9時前ですので上昇気流による雲発生としてはいつもより早い。しかし、風が強いため雲が動いており、天狗岩で少なくなるのを期待して進みます。



ふじ道と富士山




■9:14 壬生駅への分岐。下りはこの道を通り壬生駅に行きました。



壬生駅への分岐




■9:19 登山道の樹木の間から富士山と富士みちが見えます。



登山道の樹木の間からの富士山




■9:44 登山道に「眺めよし 天狗岩」の表示板。それに従い右の道を進みます。この表示板ではどれだけ時間がかかり、どのような眺めかが不明です。

 表示板は「ここから3分 富士山の眺めよし 天狗岩」にすべきです。そうするとみんな天狗岩に行きます。



「眺めよし 天狗岩」の表示板







9:44  九鬼山の富士山展望地「天狗岩」到着






■9:44 天狗岩到着。田野倉駅から1時間41分。10時前に到着できる富士山展望地です。

天狗岩の後方から撮影すると、このように樹木が邪魔します。そのため、天狗岩に立ち撮影します。これを写している相棒さんから「危ないよ!!下がって」と声がかかるので、足元をしっかり確認して、安定させてから撮影します。

岩の上の本人は大丈夫と思っているが、このように写真で見ると相当危険ポテンシャルが高い状態です。ここでの撮影は充分注意して行ってください。



天狗岩





■9:48 九鬼山天狗岩からの富士山がいる大展望。

高川山と生出山の間を通り富士吉田に続く富士みちと鹿留山・杓子山・倉見山の上に聳える富士山がいます。その右には三ツ峠、清八山、本社ヶ丸、高川山、滝子山。絶景です。

登山途中の祈りを、富士山中腹におられる雲管理須流矢彦がかなえてくれて、9:18にはあった富士山左側の雲が殆ど消えています。




九鬼山天狗岩からの富士山がいる大展望


拡大画像&山座同定





■9:48 九鬼山天狗岩からの富士山(1) 江戸時代、多くの富士講信者がこの富士みちを通り富士吉田から富士山に向かいました。



九鬼山天狗岩からの富士山(1)





■9:48 九鬼山天狗岩からの富士山(2) 富士みちと鹿留山・杓子山・倉見山の上に聳える富士山。



九鬼山天狗岩からの富士山(2) ふじ道と鹿留山・杓子山・倉見山の上に聳える富士山





■9:48 九鬼山天狗岩からの富士山(3) 富士みちと鹿留山・杓子山・倉見山の上に聳える富士山。 壁紙用(WUXGA 1920×1200)



九鬼山天狗岩からの富士山(3) ふじ道と鹿留山・杓子山・倉見山の上に聳える富士山。 壁紙用


(WUXGA 1920×1200)




■9:48 九鬼山天狗岩からの富士山(4) 三ツ峠山と対峙する富士山。3776mの富士山に対して1785mの三ツ峠山が互角に向かい合ってます。



九鬼山天狗岩からの富士山(4) 三ツ峠山と対峙する富士山。






■9:52 九鬼山天狗岩からの富士山(5) 3月には太陽が高くなるため吉田大沢の右側を含め全面に陽の光が当たります。それに加えて富士山の冠雪量が多いため山頂部の陰影が殆どありません。樹林限界下の樹木のところも積雪のため灰色になっています。全体に白っぽく優しげな雰囲気を持った富士山です。



九鬼山天狗岩からの富士山(5)





■9:58 九鬼山天狗岩からの富士山(6) 冬から春に変わる時期の富士山。



九鬼山天狗岩からの富士山(6) 冬から春に変わる時期の富士山





■9:58 九鬼山天狗岩からの富士山(7) 全体図













■10:04 天狗岩から富士見台へ


■10:28 九鬼山富士見平からの富士山 手前の樹木が伸びて富士みちを隠し富士のすそ野を分断してます。2000年ごろの写真では全面見えていました。
富士見台復活のため樹木の伐採を期待します。



九鬼山富士見平からの富士山




■10:33 九鬼山山頂。九鬼山の表示板は「大月市の秀麗富嶽十二景 十番山頂 970m」、「九鬼山 山梨百名山」、「都留市二十一秀峰]。田中澄江の新・花の百名山」に選ばれています。しかし、山頂からは秀麗富嶽は見えません。



九鬼山山頂。




■10:35 九鬼山山頂から北西部の眺め。画面の左側の先に富士山がおり、天狗岩、富士見平からの眺めの右側を見ることになります。滝子山から大蔵高丸、白谷丸、雁ヶ腹摺の大菩薩連嶺山大菩薩連嶺。その右に雲取山、三頭山。その前の平坦部は富士みち。



九鬼山山頂から北西部の眺め









  おにぎりの時間 10:43-11:41  




九鬼山富士見平に戻り富士山を眺めながらおにぎりを食べ、珈琲を飲む。

 雲が又少なくなったのでもう富士山をもう一枚一枚。





九鬼山富士平




九鬼山山頂から北西部の眺めと天狗岩からの眺めを合成すると、次のようになり、富士山から大菩薩連嶺まで眺めることができます。
九鬼山山頂












■11:41 富士見平から下山します。「富士見平」の小さな表示板があります。



「富士見平」の小さな表示板




■11:42 もう一度天狗岩に行き落合橋の方に進み壬生駅が目標地です。



「落合橋」の表示板




■12:24 天狗岩から。

富士山を撮影する時に立った岩が、天狗の鼻のように突き出ているから「天狗岩」なのか。富士山左側の雲は又多くなっており、12時を過ぎたため全体が霞んでいます。午前中に天狗岩にいた時が最も富士山周辺の雲が少なかったようです。雲管理須流矢彦に感謝して下山します。



天狗岩からの眺め




■12:37 登りのとき写しませんでしたが、このような表示板があります。新登山道を歩きました。







■12:44 左の道。愛宕山コース(壬生駅)に進みます。地図に「壬生駅分岐」と書きましたが「池の山・愛宕神社コース分岐」と表示板に書いてあります



池の山・愛宕神社コース分岐




■13:12 相棒さんが愛宕神社にお参り。



愛宕神社




■13:15 愛宕神社コースと杉山新道の分岐。壬生駅に進みます。



愛宕神社コースと杉山新道の分岐




■13:18 落合橋。

正式には駒橋発電所落合水路橋。明治40年(1907)に建設された煉瓦造アーチ橋で、延長56m、幅8.5m、支間長(最大)7.9mあります。歴史を帯びた煉瓦と周囲の緑との対比が美しく発電所用のアーチ型の水路橋としては大規模なことから平成9年に国登録有形文化財に指定されています。



駒橋発電所落合水路橋




■13:20 反対側から見る落合水路橋。



落合水路橋




■13:20 落合水路橋あたりから眺める九鬼山



落合水路橋あたりから眺める九鬼山




■13:33 少し進んだ所からの九鬼山。山腹に樹木が欠けたところがあります。双眼鏡で見ると人が動いていましたので、ここが天狗岩か。



少し進んだ所からの九鬼山




九鬼山の天狗岩




■13:38 富士みちを進みます。



ふじ道




■13:35 壬生駅到着 壬生駅から河口湖駅に行きます。


■15:00 富士急行線三ツ峠〜寿間の富士山撮影スポットから。ここで富士山を一枚撮るのが恒例になってます。



三ツ峠〜寿間の富士山




■15:46 河口湖駅横の喫煙所から。ここで富士山を一枚撮るのも恒例になってます。河口湖駅からバスに乗り本日の宿泊地、西湖湖畔の「光風閣くわるび」に行きます。


河口湖駅横の喫煙所からの富士山




■16:30 西湖湖畔の「光風閣くわるび」(写真は翌日5:55に撮ったもの)。翌日御坂山地の十二ヶ岳に登るためここに決めました。中国の団体客が一杯で日本人は私たちのみでした。


西湖湖畔の「光風閣くわるび」




■16:45 「光風閣くわるび」の部屋、隣に寝室があります。


「光風閣くわるび」の部屋




■16:45 窓から西湖と足和田山と雲に隠れた富士山の頭が見えました。「九鬼山天狗岩からの富士山は良かったね」と語り合い、明日の朝は6時に出発するので、夕食後、雲管理須流矢彦に祈り速やかに眠りに入ります。







END








富士山と野の花眺めて山歩き l 富士山展望の山を方位角の一覧表から探す l 地図から探す l 富士山あれこれ l サイトあれこれ  北斎「富嶽三十六景」