2012.5.7、2016.10.24に登った時は富士山にかなり雲がかかっていた。2016.12.23に登った時は快晴ですばらしい富士山を見ることができた。しかし、杓子山に到着したのが11:55で富士山周辺が少し霞み始めていた。
今回は、更に早い時間帯で富士山を眺めるために、天気図を検討して快晴となるであろう日を選び、、登山口に近い忍野八海の宿に泊まり、朝6時から登山を開始した。 陽当たりが良い午前中に富士山を見るには、今回のコースである役場前-高座山-杓子富士山-内野のコースが良いと思います。杓子山だけなら、不動の湯まで車で来て、そこから登るのが一番早い。
■今回のコース:赤線で表示、今回のコ-スは一日中富士山見ることができます
高座山・杓子山の山歩き記 2018年11月15日(木)
■6:22 宿「レイク忍野」から、白い靄の中を出発。 ■6:23 富士山が靄の中から頭を出しています。 ![]() ■6:29 バス通りの役場前を左に曲がり振返ると、富士山の全貌が見えてきました。空には雲はひとつもありません。この後、富士山のすそ野の靄も取れていきそうです。 ![]() ■6:30 進行方向にこれから登る山並みが見えます。画面中央が高座山でその右側が杓子山、子の神。 ![]() ■6:31 富士山に陽が当たり始めました。 ■6:31 富士山の山頂が黄金色に染まりました。 ![]() ![]() ■6:35 この先を左に曲がります。 ![]() ■6:37 「高座山」への行き先表示板がないようです。黄色の「民宿かやの→」看板の右側の道へ進みます。この道は、最初に来た時、住民の方が親切に車を止めて教えてくれました。 ![]() ■6:45 道の左側に富士山がいます。 ![]() ■6:46 道の左側にいる富士山が最もよく見えたところ。まだ黄金色に染まっています。 ![]() ■6:56 役場前から28分で鳥居地峠(とりいちとうげ)に到着。 ![]() ■7:15 鳥居地峠から11分で「これより杓子山登山コースです」の表示板が出てきます。 ![]() ■7:25 富士山が見えてきました。 ![]() ■7:28 富士山のほぼ全体が見えてきました。朝方の靄は左側に少し残っていますが、快晴の空の下で、富士山が美しい。 ■7:28 登る道の先に高座山頂上が見えます。登山道の右側は前面カヤトの原になっています。この道を登りながら、時々振返り富士山を眺めます。振返る時間が長くてなかなか上に進めません。2014.10.24に登ったときはカヤトは、黄金色に輝いていましたが、今日のカヤトは落ち着いたからし色です。 ![]() ■7:29 高座山の下の方では、紅葉もまだ残っています。青空の下に富士山。 ■7:33 カヤトの原も美しい。 ![]() ■7:34 ここからの富士山がすばらしいのでレンズ交換をしてじっくり撮影。 ■7:36 カヤトの原を前景にして。 ![]() ■7:36 拡大 ![]() ■7:37 望遠レンズで撮影。冠雪の陰影が出てきます。 ![]() ■7:37 拡大 ![]() ■7:38 もう一枚 ■7:40 こんなかんじで登る途中の数か所で撮影。登る時間より、撮影時間の方が多い。 ![]() ■7:47 少し登って富士山 ![]() ■7:47 相棒さんは一所懸命(いっしょけんめい)に急な坂道を登っています。このところ、「一生懸命(いっしょうけんめい)」が使われることが多いようですが、ここでは「一所懸命」。登山道が白く凍っているので助かりました。これが溶け出すと、どろどろの滑る坂道になり、登るのに三倍ほど苦労します。 ![]() ■7:52 登山道の多くの場所で立ち止まって撮った写真は同じようですが、前景が少しづつ変化していきます。。 ■7:59 カヤト中央部の上に富士山が居ます。 ■8:08 高座山で、最も左右の景観が開けた所です。富士山の右側のすそ野の上に南アルプスが見えます。 ![]() ■8:08 中央部を拡大 ![]() ■8:10 最後の登り ![]() ■8:17 頂上手前まで登り、登ってきた登山道を眺める。 ![]() ■7:17 山頂近くの展望地から富士山を眺める ![]() 高座山山頂 ■8:22 高座山山頂到着。標高1304.4m。木々の後ろは富士吉田町。 ![]() ■8:22 2014.12.23に登ったときに比べ、見晴らしが格段に良くなってます。2014年のときは富士山は山頂部しか見えませんでした。一本の木を残してほかの木々をすべて伐採したようです。 ![]() ■8:32 見晴らしが良くなった山頂部で、私の70歳と20日を祝して、快晴の空の下で富士山と記念撮影。 相棒さんは腹が減ったといって、おにぎり一個 ![]() ![]() ■8:40 高座山から杓子山に向けて出発。それから6分後の登山道。 ![]() ■8:47 ゴジュウカラとアトリ 相棒さんは、このところ鳥撮影に熱心です。花が無い季節は「富士山と鳥さん眺めて山歩き」 ゴジュウカラ(五十雀)は、スズメ目ゴジュウカラ科ゴジュウカラ属に分類される鳥類 平地から山地にかけての落葉広葉樹林に生息する。木の幹に垂直にとまり、頭部を下にして幹を回りながら降りる習性がある。 相棒さんの鳥の写真で、鳥にも表情があることを知りました。 ![]() ![]() アトリ(獦子鳥、花鶏、学名:Fringilla montifringilla)は、鳥綱スズメ目アトリ科アトリ属に分類される。眼がはっきり写っていないと表情がわからない。
![]() ![]() ■9:00 よく見えるところでこのぐらい ![]() ■9:07 鉄塔と富士山と南アルプス。 ![]() ■9:29 49分で大 ![]() 左の道は不動の湯からの道です。 ![]() ■9:29 山中湖方面の山 ![]() ■9:58 杓子山へ進みます。 ![]() ■9:59 青い空にマユミ(檀、真弓、檀弓)の赤が鮮やかです。 相棒さんがマユミというので、マユミの花と思ったのですが、マユミの花は夏に咲きます。この写真は、その花が秋に実となり、熟して赤い種子が飛び出している状態とのこと。 マユミは材質が強い上によくしなる為、古来より弓の材料として知られ、名前の由来になった。この木で作られた弓のことや、単なる弓の美称も真弓という。 ![]() ![]() ■10:04 富士山が見えてきました。雲はかかっていません。前日に忍野八海に泊まった甲斐がありました。 ![]() ■10:23 頂上手前では、富士山の右の方が樹木で隠されてしまいます。 ![]() 杓子山山頂 ■10:30 杓子山山頂からの富士山がいる大展望。 富士山山頂から16㎞にある標高1597mの杓子山から眺める富士山です。富士山と杓子山の間に視界を遮る山は無く、富士山の左のすそ野の奥に愛鷹山、右のすそ野の奥には毛無山が見えます。富士山を丸ごと眺める絶景です。 ■10:33 杓子山山頂からの富士山がいる大展望。左右の杓子山山頂部をカットします。 ■10:33 富士山を中央にして。壁紙用。 ■10:33 富士山を右側において山中湖。 ■10:33 富士山を左側において南アルプス。 ■10:34 富士山が中央 ![]() ■10:34 拡大。望遠レンズで冠雪部の陰影を写します。 ![]() ■10:34 富士山山頂部。 ![]() ■10:34 富士山山頂の冠雪。 ![]() ■10:35 冠雪部の陰影がある富士山の全体図 ■10:40 杓子山山頂「天空の鐘」と富士山 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]()
次に示すように「御祖代山」は、御正体山ではなく、杓子山であると言う説もある。杓子山が「御祖代山」とすると、「杓子宮」の意味が不明ではあるが「御祖代山杓子宮」が杓子山にあるのは妥当である。天照大御神を祭っていることも説明できる。 杓子山山頂の祠は、『神皇紀』の記述に基づき、杓子山が「御祖代山」であると信じる人たちにより、設置された祠かもしれない。この杓子山と明見一帯は、神皇記に基づく神話的世界が存在してます。
杓子山の由来山名の由来だけでも断定しようとしましたが、そう簡単では無く以下に示すように各説あります。 ①「杓子」は地形用語で崩壊地のことである。杓子山の西側に崩壊地(ガレ場)があるので、「杓子山」。今のところ、この説が最も有力。 ②向原の方から見る山の形が「杓子」なので「杓子山」 ③杓子山=ミシャグジ山で、ミシャグジ神に由来する。 ④杓子山は、江戸時代には「セト山」と記載されていた。(杓子山のふもとに「背戸山」標高814mがあります)
■11:26 杓子山山頂から出発。11時過ぎに富士山山頂部に雲が出てきました。空の上一面が快晴でも、10時過ぎると富士山の周りには雲が出てくることが多い。早く山頂にきた甲斐がありました。 ![]() ■12:03 杓子山から37分で右手の岩場に、富士山展望地があります。子ノ神峠の少し手前です。ここが一番高く「子ノ神」と思っていましたが、もう少し先の鹿留山への分岐が「子ノ神」というようです。分岐の標識には「子ノ神」です。 ![]() ■12:06 富士山と忍野村、山中湖を望む一級の展望地です。 ■12:06 相棒さんが私の肩越しに杓子山山頂を写しました。 ![]() ■12:06 拡大して写します。1300m先の頂上でくつろぐ人物がかなり鮮明に写っています。相棒さんが鳥を撮影するために購入したカメラcanonのPowerShot SX60 HSで写しています。光学65倍[21mm-1365mm]F3.4-F6.5のレンズです。鳥撮影では大砲のようなレンズで撮影するのが多いけれど、山歩きには不向きです。PowerShot SX60 HSは山で鳥を撮影するには最適なカメラです。 遠くの山の上にある山小屋の形がわかるので、山の同定にも使えます。 ![]() ■12:27 鹿留山の分岐「子ノ神」に到着。標識の柱に子ノ神峠とあります。この付近に「子ノ神」の表示板は無いようです。 相棒さんの腹に抱えているのがcanonのPowerShot SX60 HSです。登山には少し邪魔になりますが、好きなことをするためには少々の不便は我慢するようです。 ![]() ■12:38 樹木の間から富士山が見えます。 ![]() ■12:43 樹木の間から富士山が見えます。富士山の周りの雲が少なくなっています。 ![]() ■12:48 松の木のある展望地から。これを撮影している右に大きな松の木があります。旺文社の登山地図に記載されている富士山の展望地です。 杓子山三大展望地 ①杓子山山頂 ②子の神峠付近の岩場展望地 ③松の木展望地。 ■13:06 ロ-プが必要な急坂が多い。 ![]() ■13:20 ここもかなりの急坂。 ![]() ■13:22 富士山が樹木の間から見えます。 ![]() ■13:31 これまでの登山道にも有りましたが、倒木が多い。登山道をふさぐように二本の大木が根元から倒れています。 ![]() ■13:32 こんな太い幹が裂けて倒れています。 ![]() ■13:33 5本の大きな木が根元から倒れています。 ![]() ■13:34 1分間隔で倒木が現れます。他の登山道でもかなりの倒木がありました。 これらの倒木は、46日前の2018年9月30日8時ごろに非常の強い勢力を保ったまま、和歌山県田辺市付近に上陸した台風24号のためです。沖縄から東北にかけて、記録的な暴風となりました。最大瞬間風速は、鹿児島県与論島で56.6メートル、沖縄県南城市で56.2メートル(2009年の観測開始以来1位)、関東でも暴風が吹き荒れ、八王子で45.6メートルを観測し、2008年の観測開始以来1位の値を更新しました。 このような大木が根元から掘り起こされたり、太い幹が裂けるほどの被害を与える強風の凄さに驚きました。 ![]() ■13:39 ススキを前景にして富士山。 ![]() ■13:41 立ノ塚峠(たちんづかとうげ)(内野峠)到着。右斜め上の道を進むと二十曲峠、地図上では55分で行けます。 ![]() ■13:48 立ノ塚峠出発。正面に富士山の見える道を進みます。 ![]() ■13:59 樹木に囲まれた山道を進みます。 ![]() ■14:17 二年前には舗装工事をしていました。 ![]() ■14:37 内野の町に到着。 ![]() ■14:38 今日歩いた山が見えます。左に高座山、右に杓子山と子ノ神。 ![]() ■14:54 内野のバス停から、富士山駅行きのバスに乗る。 この前に向かいのバス停に、御殿場行きのバスが来たが乗らなかった。後で検討すると、バスが時刻通りに進み繋ぎが順調であれば、御殿場からの方が1時間ほど早く長後駅に到着すると、引率役の相棒さんが悔しがっていました。 ![]() ■15:17 富士急行線富士山駅到着 ■15:54 富士急行線富士山駅出発 ■19:04 小田急線長後駅到着 一日中富士山を眺めて歩く、大満足の山歩きでした。 END |