高座山(たかざすやま) 富士山からの方位は42度、距離は16km、標高1304m
杓子山(しゃくしやま)  富士山からの方位は42度、距離は19km、標高1598m

右側に河口湖、左側に山中湖があり、富士山との間に障害となる山はなく、見晴らし満点。

日当たりが良い午前中に二つの山で富士山を見るには、今回の役場前-高座山-杓子山-内野のコースが良いと思います。


この時は、カヤト端の登山道ではなく、桃色で示したカヤト中央の展望台経由で山頂に登りました。

カヤトが黄金色に輝くこの季節は、このコースがおすすめです。


 高座山と杓子山の登山コース地図

 
コース  時刻
小田急江ノ島線
長後駅

5:40
富士急行線富士山
(ふじっこ)
8:34
8:40
役場前
940m
9:03
9:11
鳥居地峠
1000m
9:39
高座山
1304m
11:16
11:43
首峠
1330m
12:26
12:37
杓子山
1597m
13:10
14:10
子ノ神
1630m
14:46
14:58
立ノ塚峠
1240m
15:48
15:53
内野
940m
17:00
17:20
富士急行線
富士山
 
17:55
 18:15
小田急線長後 21:00







 高座山・杓子山の山歩き 2014年10月24日(金) 





5:40 小田急江ノ島線長後駅発


9:34-8:40 富士急行線富士山着-バス「ふじっこ」発







9:03 役場前バス停着、出発。


9:18 内野の役場前のバス停出発して7分。富士山のいる方向には雲しか見えません。気温12度。



内野、富士山のいる方向には雲


 

9:19  紅葉の木々の上に、カヤトの原を拡げた高座山が見えます。カヤトの原と紅葉を楽しむ一日のようです。



紅葉の木々の上に、カヤトの原を拡げた高座山




9:54 鳥居地峠からすぐのところに「これより杓子山登山コースです」と、登山口の看板があったにもかかわらず、何故か右の道を進んだ。この看板を見た記憶も無い。この写真は、この2ヵ月後2014.12.23の写真です。上記地図でピンク色で示しています。




「「これより杓子山登山コースです」と、登山口の看板




9:55 登山口の表示板を見逃しこのカヤトの中を進む。



高座山のカヤト




10:11 ヤマラッキョが咲いている。
ヤマラッキョウ(山辣韭)は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草。花期は9-11月。花茎は高さ30-60cmになり、茎先に多数の花が束生し、径3-4cmの球状の散形花序になる。地上部が枯れる前に鱗茎を掘り起こし、きれいに水洗いし、軽くゆでて、甘酢、酢味噌で食べる。春から秋までの軟らかい葉、天ぷら、油炒め、麺類の薬味にする。(Wikipedia)



高座山のヤマラッキョ




10:12 左側のカヤトの端が登山道、こちらの道はカヤトの原を突き進みます。黄金色に輝くカヤトの原を十分楽しめます。

 登山口の表示板を見逃したおかげです。



左がのカヤトの端が登山道、こちらの道はカヤトの原




10:14 雲が動いており、陽のあたりの変化が早いので、同じ場所でも、異なった景観となる。



同じ場所でも、異なった景観






10:15 リンドウが咲いている。
リンドウ(竜胆)とは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物である。花期は秋。花は晴天の時だけ開き、釣り鐘型のきれいな青紫色で、茎の先に上向きにいくつも咲かせる。群生せず、一本ずつ咲く姿から花言葉は「悲しんでいるあなたを愛する」といわれている(Wikipedia)





高座山のリンドウ




10:20 広場になっている展望台から、富士山のいる方向。富士山は雲の中。今日はカヤトの原を楽しもう。



富士山は雲の中




10:30 展望台を更に進むと、カヤトの端になり、そこから下りの道になったので、登り口を探すため展望台の方に引き返す。


10:31 ヤハズヒゴダイが咲いていた
キク科の多年草。茎は高さ30〜55センチメートル、葉の基部から沿下した翼がある。根出葉や下部の葉には長柄があり、卵形または長卵形で、しばしば中裂する。8〜9月、茎頂に小形の散房花序をつける。名は、葉の形を矢筈(やはず)に見立てたもの。標高2000メートルの亜高山帯の草原や林縁に生え、山梨県に分布する。(ヤハズヒゴタイ(やはずひごたい)とは? 意味や使い方 - コトバンクより引用)



高座山のヤハズヒゴダイ




10:33 展望台近くにフジアザミ








10:34 よく見ると展望台の後ろに登り道がある。画面左側の道で、この道を進む。



高座山のカヤトの原、展望台の後ろに登り道




10:40 展望台から登ったところからの富士山。

      オヤ・・・オヤ・・・オヤ・・・   富士山のすそ野と山頂が少し現れた。



展望台から登ったところからの富士山




10:55 マツムシソウ(松虫草)が咲いていた
マツムシ(スズムシ)が鳴くころに咲くことが和名の由来であるとする説がある。薬草として皮膚病などに用いられることもある

黄金色のカヤトに合わせてリンドウ、ヤハズヒゴダイ、フジアザミ、マツムシソウと紫色の花が咲いている。




高座山のマツムシソウ



10:56 登山道と合流。カヤトの原が見事です。



高座山のカヤトの原が見事





10:58 カヤトの原に陽が当たり、黄金色に輝いています。


カヤトの原に陽が当たり、黄金色に輝いています。



11:16 急峻な道を登り、高座山頂上に到着。富士山は、また殆ど雲の中に隠れる。


高座山頂上



11:26 しぶとく雲の動きを待っていると、

   オヤ・・・オヤ・・・オヤ・・・   雲が割れて、富士山山頂部が現れました。

   →→→→ 急いで登ってきた急峻な道を下ります。!!!! こんな時には、足に元気が蘇る。!!!




富士山山頂部が見えてきた。



11:32 頂上から5分程下ったところで姿を現した富士山を撮影。山頂に到着するのに合わせて富士山鑑賞会が始まり、雲の幕が開いた感じです。しぶとく眺めていたおかげです。富士山中腹に住むという雲管理須流矢彦に感謝。



高座山頂上から5分程下ったところで姿を現した富士山



11:32 頂上から5分程下ったところで姿を現した富士山を撮影。

高座山頂上から5分程下ったところで姿を現した富士山





11:33 山頂だけは立派に姿を現してくれました。



高座山からの富士山山頂部



11:31 私が山頂から下っている頃、相棒さんは頂上で木々の上の富士山を撮影。相棒さんは、必死に登った山道を、富士山のために、また下るなどという愚行はしません。

晴れた時は視野の障害となる木々が、都合よく雲と調和した前景となっています。


高座山山頂からの富士山山頂部




11:38 山頂で姿を現した富士山頂と記念撮影



山頂で姿を現した富士山頂と記念撮影



12:02 高座山〜大ざす峠 テレビ塔横 1330m付近。鮮やかな紅葉。カヤトの原と紅葉のを楽しむには、この時期が最適です。


高座山〜大ざす峠 テレビ塔横 1330m付近。鮮やかな紅葉。



12:10 高座山〜大ざす峠 1330m付近の紅葉。



高座山〜大ざす峠 1330m付近の紅葉。




12:34 大ざす峠付近の紅葉。



大ざす峠付近の紅葉




12:38 大ざす峠〜杓子山 ハングライダー離陸台飛ぶ準備をしていた二人がいました。テレビドラマに出てくるような指導員と美しい娘さん。

「助走距離が短いですね」と声をかけると、助走距離が長いとすぐ下に墜落しますよ」との返事。条件があった西風がふいた時に、飛行するそうです。それにしても、ハングライダーに対する信頼と勇気が必要と思いました。



大ざす峠〜杓子山 ハングライダー離陸台




12:48 大ざす峠〜杓子山の紅葉



大ざす峠〜杓子山の紅葉



12:48 大ざす峠〜杓子山の富士山



大ざす峠〜杓子山の富士山





杓子山山頂



13:10 杓子山山頂からの富士山1 富士山山頂部は見えています。



杓子山山頂からの富士山




13:10 杓子山山頂からの富士山2 横山大観が好んで描いた雲の中の富士山山頂です。


杓子山山頂からの富士山2




13:10 杓子山山頂からの富士山3 前面に忍野村と富士吉田町、左に山中湖、右に南アルプスがある富士山がいる大展望です。





杓子山山頂からの富士山3富士山がいる大展望







13:15 杓子山山頂からの富士山4 じっくり眺めています。雲の無い富士山を見るために又杓子山に登りますと、富士山に伝えています。



杓子山山頂からの富士山4じっくり眺めます








 
    富士山眺めておにぎり時間 13:16〜14:10   




今日眺めている杓子山からの富士山は、横山大観 「日本心神」 の富士に似ています。ここから吉田大沢を描いたような富士山です。
枠の左側に宝永山がありそうです。





横山大観 「日本心神」 (1944) 

[無料絵画] 横山大観 「日本心神」 (1944) - パブリックドメインQ:著作権フリー画像素材集 より引用




富士山は大観が手がけた中で最も有名なテーマであり、繰り返し描いたことが知られています。
「心神」とは魂の意。
大観によると、古い本に富士山を「心神」と称していたといい、
「私の富士観といったものも、つまりこの言葉に言い尽くされている」と述べています。

ページ掲載画像@:横山大観《心神》  - クラウドファンディング READYFORより引用










14:10 杓子山山頂からの富士山5 おにぎりを食べている間に富士山鑑賞会は終了して、杓子山の鐘がなり、雲の幕が下りてきました。杓子山から出発。



杓子山山頂の鐘




14:21 杓子山〜子ノ神。山頂付近は紅葉も終わりごろ。



杓子山〜子ノ神




14:29 杓子山〜子ノ神。樹木の間からの紅葉は今が盛り。



杓子山〜子ノ神。樹木の間からの紅葉は今が盛り。




14:46 子ノ神峠の分岐。奥の方は鹿留山、右の二十曲峠の方へ進みます。



子ノ神峠の分岐




15:46 立ノ塚峠 内野ヘ向かいます。








16:47 内野に到着。富士山は黄金色に染まった雲の中です。高座山と杓子山山頂だけで富士山は山頂を見せてくれました。



内野に到着




17:00 内野バス停到着


17:20 バス出発








17:55 富士急行線富士山駅到着


18:15 富士急行線富士山駅出発


21:00 小田急線長後駅到着。朝5:40町後駅を出発してから、15時間20分。




 END

 





  高座山・杓子山の山歩き記 2014年12月23日(火) その1:高座山  はこちら