高尾山・景信山の山歩き記 2015年1月29日(木)


  

高尾山はミシュラン観光ガイド「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」での3つ星評価などで観光地として人気が高まってきた山で、ケーブルカーもあるので、山頂までの上りもハイキング気分で歩けます。観光客の多くは真言宗薬王院の表参道を歩き、寺院巡り、さる園、ビール園などを楽しみます。私も一通り観光スポットを歩きましたが、今回は富士山展望が目的ですので、稲荷山コースで登り、高尾山山頂、モミジ台、一丁平、小仏城山、小仏峠上、景信山の富士山展望地を歩きました。

高尾山からの富士山としては富士山山頂部が少し見えます、というイメージが強いようですが、そのイメージは間違っています。高尾山から景信山までの展望地から眺める富士山は、丹沢山地、道志の山、御坂山地など雄大な山並みの上にいる富士山です。富士山がいる大展望です。
また、高尾山からの富士山は、丹沢山地と道志の山が形成する絶妙な台座に鎮座する容姿端麗な富士山です。
各展望地で同じような富士山を、それぞれ異なる富士山ととらえて、しつこく撮影しています。


■今回のコース

・稲荷山コース:
高子駅-.(38分)-稲荷山展望台-(37分)−高尾山-(7分)-モミジ台-(27分)-一丁平-(18分)-小仏城山-(13分)-小仏峠上-(31分)-景信山-(50分)-小仏バス停。

登山コース
時刻
小田急江ノ島線
長後駅
6:23
京王高尾線
高尾山口駅 190m
7:50
8:01
稲荷山展望台
 400m
 
8:39
8:49
高尾山
 599m
9:26
9:35
モミジ台
 551m
9:42
10:03
一丁平
 555m
10:30
10:39
小仏城山
 670m
10:57
11:19
小仏峠上・小仏峠
11:32
11:40
景信山
 727m
12:11
13:24
小仏バス停
 283m
14:14
14:40
JR中央本線
高尾駅
14:58
15:01
小田急江ノ島線
長後駅
16:20


高尾山と富士山    今回歩いた高尾山−小仏城山-景信山の登山コースがわかります。

景信山からの富士山と登山コース




高尾山・景信山の山歩き記   2015年1月29日(木)




■6:23 小田急江ノ島線長後駅発。


■7:50-8:01 京王高尾線高尾山口駅着-発。


■8:04 高尾山登山コースは、@ケーブルで中腹までAエコーリフトで中腹までB1号路コースC6号路コースD稲荷山コースがあります。
 山歩きを楽しむ場合は稲荷山コースを登ります。

正面が高尾山ケーブルカーの清滝駅とエコーリフトの山麓駅です。右側の道は舗装された緩やかな坂道の1号路。本日登る稲荷山コースは、清滝駅の左側にあります。



正面が高尾山ケーブルカーの清滝駅とエコーリフトの山麓駅




■8:05  「稲荷山コース入り口」表示柱があります。
紫色ダウンの相棒さんが、左側にある稲荷山コースの登山口の階段を上っています。まっすぐ行くと6号路コース。



稲荷山コースの登山口の階段




■8:06。この橋を渡って階段を上っていきます。



「稲荷山コース入り口」表示柱




■8:21 お稲荷さんの祠を越えて、幅が広い登山道を進みます。



幅が広い登山道




■8:34 坂道だけでもなく、平坦な道も多い



平坦な道も多い




■8:41 登り口から35分で、稲荷山展望台に到着。東屋とトイレがあります。ここは東京・千葉方面の展望台になります。



稲荷山展望台に到着




■8:41 高尾山稲荷山コースの東屋がある展望台からの景観。本日は快晴のため、スカイツリー、筑波山を肉眼でも確認できました。



高尾山稲荷山コースの東屋がある展望台からの景観




■8:41 展望台の案内板。東京スカイツリーは2012年に完成したので、この案内板には出ていません。



展望台の案内板




■8:42 新宿のビル街の上に634mのスカイツリーが見えます。



新宿のビル街の上に634mのスカイツリー





■8:42 望遠レンズで撮影しているので、スカイツリーがかなり鮮明に見えます。



新宿のビル街の上に634mのスカイツリー




■8:42 画面中央の山が筑波山、左側の峰が男体山(標高871m)と右側の峰が女体山(標高877m)。稲荷山展望台から筑波山まで、約102km。筑波山の左が加波山(標高709m)。

「西の富士、東の筑波」といわれ江戸の人々は二つの山を慈しみ、朝夕眺めていたようです。江戸城から筑波山は約68km、富士山は約100km。徳川家康もその頃は有った江戸城天守閣から二つの山を眺めたと思います。

深沢久弥の「日本百名山」で最も高い山は3776mの富士山、最も低い山は877mの筑波山です。筑波山から富士山は約157kmで富士山は見えますが、当方が登ったときは残念ながら雲の中でした。


画面中央の山が筑波山




■8:49 スカイツリーと筑波山の展望に満足して、富士山を眺めるために、高尾山の頂上へ進みます。



■9:04 平坦な山道を進みます。



平坦な山道を進みます




■9:22 高尾山山頂下に到着。画面右側の表示板にあるように山頂の周りに円形の道5号路があります。山頂に行くため、まっすぐの急坂の道を登ります。高尾山では、ここが最もきつい所です。











高尾山



■9:28 高尾山口駅から休憩10分も入れて、85分で高尾山山頂に到着。藤沢の長後から来ても、10時前に富士山を眺めることができます。

山頂展望台とその下にもうひとつ展望台があります。
下の展望台のほうが視界が広いのですが、手前の樹木が伸びて富士山周辺の山並みを遮断します。山頂の展望台のほうが、樹木による富士山周辺の山並みの遮断が少ないです。

高尾山山頂の富士山展望台




■9:28 高尾山からの富士山がいる大展望。

富士山の左には加入道山から蛭ヶ岳、丹沢山に続く丹沢山地、右側には御正体山などの道志の山、御坂山地、滝子山と続き、その奥には塩見岳などの南アルプスが見える雄大な景観です。その山並みの中央に、丹沢山地と道志の山が絶妙な台座を形成し、そこに富士山が鎮座しています。富士山は最も美しく切り取られた富士山山頂部を見せています。

高尾山からの富士山がいる大展望




■9:28 高尾山からの富士山と南アルプス。蝙蝠岳、塩見岳が滝子山と本社ヶ丸の間から白い顔を出して、富士山を眺めています。



高尾山からの富士山と南アルプス




■9:30 高尾山山頂下の展望台から、富士山がいる大展望。左のほうに大山が見えます。このように丹沢山地全容と富士山の景観を眺められるのは高尾山-景信山からだけと思います。

山座同定を行いました。
高尾山山頂にある山名案内板で行者ヶ岳とあるピークは新大日のようです。行者ヶ岳は新大日の西の尾根のため高尾山からは見えません。



高尾山山頂下の展望台から、富士山がいる大展望。




高尾山山頂下の展望台から、富士山がいる大展望の山座同定


拡大画像と山座同定 



■9:32 高尾山からの富士山。富士山を中央にして。



高尾山からの富士山。富士山を中央にして。




■9:32 絶妙な台座に鎮座する富士山。大明神の下側に、相模湖リゾートプレージャーフォレストの「おやまのかんらんしゃ」が見えています。



絶妙な台座に鎮座する富士山





■9:32 高尾山からの富士山。壁紙用(1920*1200)



高尾山からの富士山。壁紙用


壁紙用(1920*1200)



■9:32 高尾山からの富士山山頂部。



高尾山からの富士山山頂部




■9:32 樹木との組み合わせも素敵な富士山



樹木との組み合わせも素敵な富士山




■9:32 山頂部は工事中。ここから下りていくと、1200年以上の歴史を誇る薬王院があり飲食店もある表参道の観光スポットに出られます。


高尾山は東京近郊の行楽地として有名であるが、元来は修験道の霊場であり、真言宗智山派大本山高尾山薬王院有喜寺の寺域となっている。高尾山という名から真言密教の聖地の一つ・京都高雄山神護寺に見立てられたこともあり、天然の森林が守られてきた。

中世には、八王子城(慈護寺城)主北条氏康・北条氏照親子がこの山を保護し、氏照による「本山の竹木の伐採を禁じる」という制札が薬王院に残されている。江戸時代には幕府直轄領として八王子代官・大久保長安が山林保護政策をとり、その書状が同じく薬王院に残されている。その後も帝室御料林を経て国有林となり、常に森林が保護されてきた。

明治以降、牧野富太郎をはじめ、多くの研究者により高尾山を最初の発見地として新しい植物が発表されてきた。 暖温帯系の照葉樹林帯(カシなどの常緑広葉樹)と冷温帯系の落葉広葉樹林(ブナ・イヌブナ・ナラ・ホオノキなど)・中間温帯林(モミ・ツガなどの針葉樹林)の境界に位置するため植生が豊かであり、都市部に近いわりには自然が良好に保たれている。( ウィキペディア)
 



山頂部は工事中




■9:35 前回、表参道を歩きました。今回は富士山展望が目的ですのでモミジ台に進みます。







 
■9:36 山頂から少し下り、少し登ります。





モミジ台



■9:44 高尾山山頂から9分でモミジ台到着。
高尾山のモミジ台からの富士山。高尾山山頂からの富士山とほぼ同じです。左右の樹木により視界は狭くなっています。しかし、高尾山山頂部は常に多くの人で混雑しています。モミジ台までくると、観光客は少なく道の両側にベンチがあり、ゆったりとした雰囲気で富士山を眺めることができます。



高尾山のモミジ台からの富士山




■9:44 高尾山のモミジ台からの富士山。



高尾山のモミジ台からの富士山




■9:44 高尾山のモミジ台からの富士山。



高尾山のモミジ台からの富士山。




■10:02 モミジ台を出発。陽が当たらない所の地面には霜柱。



陽が当たらない所の地面には霜柱




■10:03 モミジ台には茶屋もあります。



モミジ台には茶屋もあります











■10:03 一丁平へ向けて尾根道を進みます。



一丁平へ向けて尾根道を進みます




■10:05 道の左側に見える富士山を眺めて進みます。



道の左側に見える富士山




■10:10 鉄塔に進みます。



鉄塔に進みます




■10:22 鉄塔の横を進みます。



鉄塔の横を進みます。







一丁平




■10:28 一丁平園地で休憩用のベンチがあります。展望台はこの道の左側にあります。右側は巻き道になっており展望台を通過しませんので注意。



一丁平園地




■10:30 一丁平展望台です。



一丁平展望台




■10:30 このあたりは山桜が咲き、小鳥が多いそうです。早速、富士山を撮影してます。



一丁平展望台




■9:00 一丁平からの富士山がいる大展望。



一丁平からの富士山がいる大展望




■10:34 一丁平からの富士山がいる大展望。左側に大山、仏果山、経ヶだけが見えており、高尾山山頂より視界は広く、雄大な景観です。



 一丁平からの富士山がいる大展望




■10:34 一丁平からの富士山。高尾山山頂のように樹木による山並の遮断は無い。



一丁平からの富士山





■10:37 一丁平からの富士山。高尾山山頂とは、切り取られる富士山の形は異なり、富士山の一番低い所は左側になります。



高尾山の一丁平からの富士山 




■10:37 一丁平の展望台の後ろに屋根付の休憩所があります。



一丁平の展望台の後ろに屋根付の休憩所










■10:40 小仏城山へ進みます。きつい坂道を登ります。



小仏城山






小仏城山



■10:58 小仏城山に到着。城山茶屋です。







■10:58 城山茶屋の右側に天狗さんがいて八王子市の町並みが見られます。

昭文社の地図では「小仏」がない「城山」ですが、表示板、説明版では、「小仏城山」になっています。本来は「城山」ですが、他の城山と区別するために、「小仏城山」と呼ぶことになったようです。













■10:58 城山茶屋の左側に富士山が見えます。城山茶屋の下の草地に下ります。



城山茶屋の左側に富士山




■11:00 城山茶屋の下に広い草地があり、ここからゆったりと富士山を眺めます。



城山茶屋の下に広い草地




■11:02 小仏城山からの富士山と南アルプス。



小仏城山からの富士山と南アルプス




■11:02 小仏城山からの富士山。富士山下の山並は御正体山、鳥ノ胸山、加入道山の占める部分は少なくなり、殆ど鳥井立の尾根部になっています。




富士山下の山並は殆ど鳥井立の尾根部




■11:18 小仏城山デジタルテレビ中継局(NHK・東京民放5社・MX)があります。その横を通り、小仏峠に進みます。画面右側にトイレがあります。



小仏城山デジタルテレビ中継局











小仏峠上と小仏峠




■11:32 小仏峠上の富士山展望地。



小仏峠上の富士山展望地




■11:33 小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖。相模湖は、相模川を相模ダム(1974年完成)でせき止めて作られた人造湖です。



小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖




■11:33 小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖。



小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖




■11:34 小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖。湖があると、富士山は乙女を見守る、心優しき男性になります。



小仏峠上の富士山展望地からの富士山と相模湖





■11:34 小仏峠上の富士山展望地からの富士山。



小仏峠上の富士山展望地からの富士山





■11:38 小仏峠頂上。

茶屋の跡があります。1880年(明治13年)に明治天皇の山梨巡幸の際に作られた「明治天皇小佛峠御小休所阯及御野立所」の碑があります。


小仏峠頂上




■11:40 狸もいます。



小仏峠頂上の狸










■12:01 景信山へ進みます。横浜方面の平地が見えます。



横浜方面の平地が見えます




■12:03 景信山へ進みます。



景信山へ進みます




■12:03  景信山へ進みます。右側に関東平野、画面中央は新宿で右側は横浜。



画面中央は新宿で右側は横浜







景信山




■12:14 景信山からの富士山がいる大展望。

富士山は右端の奥にいます。その左に丹沢山地があり、相模湾まで続きます。その前に高尾山から城山、景信山の登山コースがあるので、厚みのある大展望になっています。



景信山からの富士山がいる大展望






景信山からの富士山がいる大展望の山座同定


拡大画像と山座同定 




■12:14 景信山からの富士山がいる大展望。富士山を出発点として丹沢山地、小仏城山、高尾山の山並みが左に続きます。



景信山からの富士山がいる大展望。富士山を出発点として丹沢山地、小仏城山、高尾山の山並みが左に続きます。




■12:14 景信山からの富士山がいる大展望。壁紙用(1920*1200)




1920*1200



■12:16 景信山からの富士山。富士山は鳥井立と赤鞍ヶ岳の尾根の上にいます。その尾根の上に御正体山の山頂部がまだみえています。



景信山からの富士山





■12:18 景信山からの富士山。12時を過ぎているため、霞が強くなっています。画像処理で少し鮮明にしました。



景信山からの富士山。12時を過ぎているため、霞が強くなっています。








  おにぎりの時間  12:20-13:20   





景信山山頂のベンチで、富士山と関東平野を眺めながらおにぎりを食べる。



景信山山頂のベンチ




今日は高尾山から景信山までの富士山展望地六か所を晴天の空の下歩いた、幸運であった















小仏城山の氷水


突然雪の残っている山歩きで氷水。小仏城山の氷水です。

この氷水が食べたくて、2018.9.18にこのコースを歩きました。ソフトな氷のとてもおいしい氷水。
城山盛り(大)400円。イチゴ液使い放題。相棒さんと二人で食べて充分満足できます。

2018.9.18の高尾山の山歩き記はないので、この場を借りて紹介、夏場は小仏城山の氷水。


夏場は小仏城山の氷水









高尾山からの富士山。その絶妙な富士二鳥台座の形成過程を探る














■13:22 茶屋の後ろ側に樹木の間から富士山が見える展望地があるので、そこで富士山撮影。霞が更に強くなっています。



茶屋の後ろ側に樹木の間から富士山




■13:25 景信山から下りていきます。右手にトイレがあるので、ここによってから下山。



景信山から下りていきます




■13:26 ここからも関東平野が一望。



関東平野が一望




■14:01 小仏バス停へ向けて下りていきます。



小仏バス停への山道




■14:03 景信山の登り口です。ここから舗道の道になります。



景信山の登り口




■14:14 小仏バス停です。JR高尾駅行きのバスが出ます。トイレがあります。靴洗い場があります。







■14:40-14:58 小仏バス停からJR中央本線高尾駅



高尾駅へバス




■15:01 JR中央本線高尾駅発


■16:20 小田急江ノ島線長後駅着



END





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