不老山の山歩き記  2015年4月16日(木)


  

富士山が最も見えるコースで登りました。駿河小山駅から、「不老の活路」(富士箱根トレイルコース)を登り、生土山分岐を経由して不老山南峰-不老山北峰(山頂)に到達します。

この不老の活路は昭文社の地図では、2011年版にはなく、2014年版から記載されています。富士山展望地は生土山分岐上の伐採地に鉄塔のある所と不老山南峰です。その他、部分的に見えるところは数箇所有ります。




不老山と富士山

不老山と富士山の地図



不老山登山コース

赤線が今回のコース。世附峠から丹沢湖の浅瀬橋に下る道、駿河小山駅に下る道は通行止め(2015年)。


不老山登山ルート
富士山からの方向角:80度

富士山からの距離:25km

標高:928m




参考コース 時間
JR御殿場線
駿河小山駅
260m
7:43
8:03
生土 300m 8:25
鉄塔@ 360m 8:44
鉄塔A 
富士山展望地
9:44
9:51
生土山分岐580m 9:59
伐採地鉄塔B
富士山展望地
680m
10:12
10:37
不老山南峰
926m
11:16
12:35
不老山山頂 12:38
伐採地鉄塔B 13:13
13:17
生土山分岐 13:28
生土 14:42
駿河小山駅 15:01



不老山と富士山(大野山休憩舎から) 不老山の富士山展望地は大野山休憩舎と富士山からの方位角がほぼ同じです。

不老山と富士山(大野山休憩舎から)




不老山の山歩き記 2015年4月16日





■8:03 御殿場線駿河小山駅前。

ここのバス停から「明神峠行き」のバスも出ます。明神峠行きのバスは2015/4/25(土)〜11/29(日)の間の土・日・祝日のみ朝8:45発のみ運行し、明神峠から駿河小山駅へのバスは有りません。


御殿場線駿河小山駅前



■8:03 おやま観光マップの上にクマにまたがった金太郎さんがいます。金太郎さんの左に白く冠雪した富士山山頂が見えます。左の道を進みます。

御殿場線駿河小山駅前からの富士山



■8:07 大きい富士山が見えてきました。標高3776mとは思えないほど、低く見えます。近くなのに低く見える。山に登るにつれて、富士山も高く見えてくる。面白い現象です。

御殿場線駿河小山駅横の道路からの富士山




■8:11 鮎沢川(下流で酒匂川になる)の富士見橋の上からの富士山。空が青いので、白一色の富士山が鮮やかです。

鮎沢川の富士見橋の上からの富士山



■8:13 富士見橋を渡ったところの歩道橋の上から。富士山を眺めるために高いところに上がりましたが、富士山の見え方は変わりませんでした。

富士見橋を渡ったところの歩道橋の上からの富士山



■8:16 富士見橋を渡り右に曲がり進み、後ろを振り返ると富士山が見えます。

富士見橋を渡り右に曲がり進み、後ろを振り返ると富士山



■8:20 左に道にはいります。この道に入る前に左側に入る道があり、そこからの方が近道ですが、こちらの道がわかりやすい。

不老山登山口に行く道



■8:22 川沿いの道を進みます。

不老山登山口にいく川沿いの道



■8:24 東名高速道路が見えてきます。その下まで行きます。

東名高速道路



■8:25 「入山門あり」の表示板。不老山の入山門です。

「入山門あり」の表示板



■8:25 「富士箱根トレイル 富士箱根登山入口」の表示板。どちらにも「不老山」が出てきませんが登山口に向けて進みます。
富士箱根トレイルは、静岡県と山梨県、神奈川県の県境に位置し、富士山五合目から西丹沢と呼ばれる三国山稜・湯船山・不老山を経て、足柄山系の金時山までを縦走する総延長約43kmの区間です。

「富士箱根トレイル 富士箱根登山入口」の表示板



■8:27 不老山登山口。
「六根清浄(ろっこんしょうじょう)」の表示板。六根(眼・耳・鼻・舌・身・意)をきれいにして、聖域の不老山を登りなさい、と言ってます。
この六根清浄は、かっては登山の際に掛け声として用いられていました。身延山を登った時、団体さんがこの掛け声で登っていました。高尾山薬王院の仁王門をくぐると、六根清浄の六個の石車が有ります。これを回すと六根が清浄されます。ここには石車がないので、「六根よきれいになれ」と胸のうちで念じます。
また、「六根清浄」が「六根浄」になり「どっこいしょ」になったという説があります。「どっこいしょ」と声をだして登山道にはいります。

不老山登山口



■8:33 階段の道を進みます。

不老山の階段道



■8:38 けっこう急な階段です。

不老山の階段道



■8:44 一番目の鉄塔

不老山一番目の鉄塔



■8:53 気持ちの良い山道です。

不老山の気持ちの良い山道



■8:54 「不老山の仙人」が出てきます。
表示板の製作者岩田たに泉さんは文才、画才があり、遊び心に富んだ方のようです。山道歩きを楽しませてくれる、このような表示板が数多く出てきますが、全て読んでいるとなかなか山頂に着きませんのでこれからは省略します。

((不老山に千回登らにゃ不老不死の仙人にはなれんわい))とおっしゃる。
「不老山に千回登山したら、不老不死になれるとは言えませんが、十回も登れば、肥満や糖尿病の予防には効果が覿面(てきめん)に現れるとはいえます」
「仙人-やまにはいって不老不死の術を得、神通力(じんつうりき)を持つとされる人。道教における理想の人間。
「不老なるやまのいぶきに触れもせでさびしからずや金(かね)を説く君-平成野晶子-」

「不老山の仙人」の表示板




■8:55 新緑が美しい。

不老山の新緑が美しい



■9:01 尾根の並木道を進みます。

不老山の尾根の並木道



■9:15 「奈良尾山入口」 富士山が見えるかなと思い入っていきましたが、富士山はいませんでした。

「奈良尾山入口」の表示板



■9:17 「←生土 りんどう峠 不老山→」の表示板。登山地図には出ていない峠です。

「←生土 りんどう峠 不老山→」の表示板



■9:18 杉の林を進みます。

不老山の杉の林



■9:22 谷ヶ山辺りに来ましたが、山頂の左側を通るので山頂の表示はない。道の右上が山頂かなと眺めています。

谷ヶ山辺り





■9:34 富士山が木々の間から見えてきます。

不老山、木々の間からの富士山



■9:41 二番目の鉄塔が見えてきました。最初の富士山展望地点です。登山道から左に入ります。

不老山の二番目の鉄塔



■9:42 二番目の鉄塔からの富士山。電線が富士山に向かって進んでいきます。

不老山二番目の鉄塔からの富士山



■9:43 富士山が狼煙を上げています。面白い雲です。

不老山二番目の鉄塔からの富士山、狼煙雲



■9:52 登山地図で登山道の右側に614mと記入されている山が大久保山のようです。

大久保山の表示板



■9:52 不老山に向けて進みます。

不老山の表示板



■9:53 木々の間から富士山が見えます。

不老山中腹からの富士山



■9:57 左側の富士山を眺めながら進みます。

不老山中腹からの富士山



■9:59 生土山分岐到着。半次郎さんが笑顔で迎えてくれます。

生土山分岐到着



■9:59 岩田さんの標識では今回の登山道は「不老の活路」とよんでいる。「不老山を愛する会」が平成17年に開拓した。全て山道です。この「不老の活路」が富士箱根トレイルのルートになっている。この分岐は「半次郎」。

不老山「不老の活路」



■10:09 鉄塔が富士山の真正面にあります。不老山の富士山の象徴となる景観です。

鉄塔が富士山の真正面



■10:10 登山道と平行して林道がある。

登山道と平行して林道



■10:12 三番目の鉄塔がある伐採地。鉄塔は右上にあります。ここが不老山の中で最も見晴らしの良い富士山展望地。

不老山三番目の鉄塔



■10:12 富士山と電線が重なっています。

不老山伐採地からの富士山と電線



■10:14 富士山周辺の全貌です。見事に富士山と愛鷹山の中央に鉄塔と電線が位置してます。電線が富士山の景観を邪魔しているとは思わず、富士山と鉄塔・電線のコラボとして眺める景観です。春霞で愛鷹山が定かに見えません。

不老山伐採地からの富士山と鉄塔・電線




 (2014.12.14 10:28撮影 富士山山頂部は雲の中ですが、愛鷹山が鮮明に見えています。

不老山伐採地からの富士山と電線




■10:14 明神山からは富士山と金時山が対峙している景観、滝子山からは富士山と三ツ峠が対峙している景観が見られますが、不老山では富士山と鉄塔が対峙している景観が見られます。

不老山では富士山と鉄塔が対峙





■10:20 富士山と三国山稜。この場所と大野山の休憩舎は富士山からの方位角がほぼ同じですので、周辺の山名はは大野山からの山座同定で

不老山伐採地からの富士山と三国山稜




■10:23 春の雰囲気が薄れますが、画像処理で鮮明度を高めて。

不老山伐採地からの富士山




■10:24 望遠レンズを用いて。視野角が狭くなりますが、雪肌がより鮮明に写ります。

不老山伐採地からの富士山山頂部




■10:25 伐採地と富士山

不老山伐採地と富士山




■10:44 30分程富士山鑑賞を楽しみ、不老山に向けて進みます。

不老山登山道



■11:08 林道に出ます。中央の山道を進みます。

不老山の林道



■11:16  不老山南峰に到着。
登山地図では場所の記載がなく、表示板にも記載がない。山頂付近で唯一の富士山展望地ですから、何か場所の呼称があったほうが良い。
不老山は北峰(928m)と南峰(926m)から成る双耳峰であるという記載が有りますので、それを採用して不老山南峰。0.2kmいくと不老山頂上(不老山北峰)ですが、そこは展望がないため、ここで昼食休憩。

不老山南峰



■11:16 不老山南峰からの富士山
樹木の間から富士山が見えます。伐採地の鉄塔のところからは見えなかった右側の山が見えます。富士山の右下が三国山で、その右に鉄砲木ノ頭。それらの手前に、湯船山、白クラノ頭が有りその尾根が不老山につながります。

不老山南峰からの富士山



■11:19 不老山南峰からの富士山


不老山南峰からの富士山





■11:20 不老山南峰からの富士山 山頂部

不老山南峰からの富士山山頂部



■11:44 富士山を眺めながらおにぎりを食べる。登山者は少なく南峯は貸切状態。

不老山南峰からの富士山



■11:47 富士山を眺めながら、南蛮屋のトラジャコーヒーを味わう。富士山展望の山を登る楽しみの一つです。

コーヒー抽出器具



■11:47  不老山南峰からの富士山をもう一度

不老山南峰からの富士山



■12:38 昼食を終えて下山する前に、0.2km先の不老山山頂(北峰)に行きました。向河原から番ヶ平を経由して登ると直接この山頂に着きます。
標識の後ろ側の木々がサンショウバラの木です。

不老山山頂







■12:38 広場になっており、ベンチが有ります。


不老山山頂のベンチ



2013.6.9に登った時は、富士山展望がなく、サンショウバラがほぼ満開でしたので、不老山頂上で昼食。

サンショウバラの時期は登山者満杯ですので片隅に座っています。


不老山山頂のサンショウバラ



■12:39 不老山南峰に戻る途中で、大蛙。

不老山山頂部の蛙



■12:39 その横の水溜りに蠢くものが有りました。

不老山山頂部の水溜り



■12:39 直径3cmほどの筒状のなかに黒く丸いタマゴのようなものが詰まっている。透明な腸詰ウインナーが動いているような不気味さで、つついてみる元気はなかった。蛙の卵なのか。
ネットで調べてみると、蛙の卵でした。知らなかった。一粒づつ分かれていると思っていた。この後、一粒ごとに分かれるのか。

蛙の卵か



■12:46 不老山南峰に戻りました。丹沢山地では12時を過ぎると一気に富士山方面は霞んできます。通常、丹沢山地ではできれば10時前、ぎりぎり12時までが富士山展望時間です。年に何回か一日中鮮明に見える日がありますが。

不老山南峰



■12:50 案内板の和歌に下る喜びをもらい出発します。

不老山下りの表示板



■13:13 伐採地の鉄塔から富士山

不老山伐採地の鉄塔から富士山



■13:28 生土山分岐真っすぐ行くと登ってきた不老の活路(トレイル道)、右に行くと生土不老山林道。途中に神縄断層が見えるところが有ります。半次郎さんに挨拶して、生土不老山林道に行くため右に下ります。

不老山の生土山分岐



■13:28 キケマンの花

不老山のキケマンの花



■13:29 下ると太い道があります。(注意!!)前回はその道を左の方に進みましたが行き止まりになりました。真っすぐ細い道を進むと林道がでてきます。

不老山下り道



■13:32 林道を進みます

不老山の林道登山道



林道を下っていく途中で樹木の切れ目から富士山が見えます。今回は見えませんでしたが。

20134.12..14 13:31


不老山林道登山道からの富士山


2014.2.14 13:54 二番目の鉄塔の電線かと思い、上の方を見ています。


不老山林道登山道からの富士山



■14:00 途中で一緒に歩いた地元のとても元気な八十翁が金時コースにつながる脇道を教えてくれ、そちらの方に行きました。案内板は出ていません。

不老山の金時神社行きの分岐



■14:12 キランソウ

不老山のキランソウの花



■14:13 林道を進みます

不老山の林道登山道



■14:18 神縄断層です。1500万年にあった島が、100-50万年前に本州に衝突して伊豆半島になり、更に北上して、丹沢山地を隆起させた。
その日本列島の歴史の痕跡を直接見ることができます。今も、地球は動いています。

不老山の神縄断層表示板



■14:18 この看板が昔の位置と異なっているようで、はっきりしませんが、看板左横の垂直の線が神縄断層だと思います。

不老山の神縄断層



■14:54 富士見橋の上から。朝にはなかった20-30匹の鯉のぼりが空を泳いでいました。すっかり見えませんが、その上に富士山がいます。五月の晴れた日には良い光景になりそうです。

富士見橋の上から




■15:01 不老山の山歩きで、六根が少し清浄された気持ちになって、御殿場線駿河小山駅到着。

END

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関連ページ:トレイルコース登山道。春なのに鮮明な富士山