弘法山の山歩き記 2015年2月14日(土)


  

弘法山には、桜と富士山と入浴の組み合わせで、2014.4.9に最初に訪れた。桜は少し盛りを過ぎていたがそれなりに楽しめた。しかし、富士山は春の霞で、、目を凝らすとかすかに見える程度のため、どのような富士山がいたか不明でした。今回は、富士山展望と入浴に目的を絞り、冬型の気圧配置の日を狙い、クッキリとした晴天の中にいるに富士山を眺めた。


■今回のコース
標高差150mほどで、歩行時間2時間20分ほどの、バスに乗らない山歩きです

秦野駅-浅間山-権現山-弘法山-吾妻山−弘法の里湯-鶴巻温泉


弘法山山歩きコース
コース
時刻
小田急江ノ島線
長後駅

8:06
小田急小田原線
秦野駅 96m
9:03
9:20
浅間山
 196m
9:52

権現山
 243m
10:13
10:52
弘法山
 235m
11:10
11:20
 登山道のわき道の展望地
 
11:28 
11:51 
善波峠
 200m
12:09

吾妻山
 125m
12:38
13:33
弘法の里湯 13:52

小田急小田原線
鶴巻温泉駅
 20m

15:40
小田急江ノ島線
長後駅
16:40





富士山と弘法山(塔ノ岳〜鍋割山間の小丸尾根分岐から) 





弘法山の山歩き記   2015年2月14日(土)




■8:06 小田急江ノ島線長後駅のホームからの富士山。ここで富士山の見え方がわかります。快晴の空に、鮮明な富士山がいます。弘法山までこのまま鮮明で雲が無い富士山でいてくださいと、木花開耶姫にお願いします。

小田急江ノ島線は、藤沢駅から大和駅の間で富士山が見られます。六会日大前駅から江ノ島側に少し進んだ所が最高の富士山展望地点で、富士山全容が見られます。大和駅から、富士山は大山の後ろに隠れていきます。藤沢駅から江ノ島駅の間は観察不十分のため不明。




小田急江ノ島線長後駅のホームからの富士山




■9:16 秦野駅北口の二階から、大山が見えます。富士山は画面の左側にいます。

秦野駅からは、蓑毛-ヤビツ峠行きのバスが出ています。ヤビツ峠は塔ノ岳の表尾根登山、大山登山の出発点です。蓑毛からは大山へ登ります。



秦野駅北口の二階からの大山




■9:17 秦野駅北口の横断歩道を渡ると「かながわの橋100選」に選定されている「まほろば大橋」に差し掛かります。橋の中央部分には、高さ10mの時計台がそびえており、まほろば大橋のシンボルとして親しまれています。 この異国の雰囲気がある時計台を見ながら進みます。







「まほろば大橋」の高さ10mの時計台





■9:37 20分ほどで弘法山登山口に到着。



弘法山登山口




■9:37 行き先表示板に、本日の予定地が記載されています。

  弘法山公園入口→浅間山→権現山→弘法山→吾妻山→(弘法の里湯)→鶴巻温泉駅




行き先表示板




■9:44  上る途中から、枝の奥に富士山が見えてきました。



上る途中から、枝の奥に富士山




■9:53 浅間山到着。
弘法山公園入口の表示板では、浅間山から権現山までは0.4kmでしたが、ここの表示板では0.3kmです。



浅間山




■9:54 弘法山公園浅間山からの富士山。



弘法山公園浅間山からの富士山




■9:56 浅間山の東屋。



浅間山の東屋




■9:57 春を告げる水仙。



春を告げる水仙




■9:59 浅間山の駐車場近くを歩く。



浅間山の駐車場近くのところ




■10:00 富士山が見えてきました。



富士山が見えてきました




■10:00 浅間山駐車場近くの車道からの富士山。



浅間山駐車場近くの車道からの富士山




■10:05 富士山の右側に丹沢山との山並みが続きます。右端は檜岳です。



浅間山駐車場近くの車道からの富士山




■10:05 元の道に戻り、権現山に向けて山道を登ります。



権現山行きの表示板





弘法山公園権現山山頂



■10:13 権現山山頂です。この写真は権現山展望台に上った後で撮影したものですが、山頂の権現山展望台と富士山の位置関係を示すために載せました。
 
浅間山から登ってくると、展望台の奥のほうに着きます。それから、展望台に上がりました。
展望台の左の木は桜ですので、時期を選び、幸運に恵まれると、「権現山展望台と富士山と満開の桜」が撮影できます。


権現山山頂の展望台




■10:15 弘法山公園権現山展望台からの富士山がいる大展望。

富士山は、松田山と三国山稜の上にいます。富士山の右側には、高松山、鍋割山、の丹沢山地、左側には金時山、神山などの箱根山地、相模湾が続きます。



弘法山公園権現山展望台からの富士山がいる大展望




弘法山公園権現山展望台からの富士山がいる大展望の山座同定


拡大画像と山座同定 




■10:15 弘法山公園権現山展望台からの富士山(1) 秦野の市街地を前景とした堂々とした富士山です。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(1) 




■10:15 弘法山公園権現山展望台からの富士山(2) 富士山の左側に、「私たちは富士山展望のための山です」といって、頭ひとつ飛び出した矢倉岳と金時山がいます。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(2)




■10:17 弘法山公園権現山展望台からの富士山(3) 小富士の冠雪部が実に良い位置にいます。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(3)





■10:17 弘法山公園権現山展望台からの富士山(4) 壁紙用(1920*1200) 松田山の山頂部付近はゴルフ場になっています。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(4) 壁紙用(1920*1200)






■10:18 弘法山公園権現山展望台からの富士山(5) 宝永山右下の冠雪部が、標高が低い所まで広がっています。これは、宝永山噴火のときに降りそそいだスコリアにより森林限界が低くなったためです。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(5)





■10:18 弘法山公園権現山展望台からの富士山(6) 雪の肌が美しい。

「雪の肌」は大辞林では「雪のように白くて美しい女性の肌。雪肌 」。ここでは、富士山を女性として鑑賞してます。



弘法山公園権現山展望台からの富士山(6)




■10:19 富士山の撮影を終えて一息入れています。



富士山の撮影者




■10:22 弘法山公園権現山展望台から、富士山の右側の大山方面。



弘法山公園権現山展望台からの大山



■10:24 弘法山公園権現山展望台からの富士山から、左側の小田原市街地。



弘法山公園権現山展望台からの小田原市街地






■10:25  権現山展望台から下りて、展望台と富士山を眺めます。



権現山展望台と展望台と富士山





■10:26 権現山展望台横からの富士山と箱根山と相模湾。展望台から8mほど低いところでは、市街地が樹木の奥に隠れて、違った風景になります。




権現山展望台横からの富士山と箱根山と相模湾







■10:29 権現山展望台横からの富士山と箱根山



権現山展望台横からの富士山と箱根山






■10:30 権現山展望台横からの富士山



権現山展望台横からの富士山




■10:54 大岩を直角に4個に分断したモニュメント。中央に、方位盤があります。



大岩を直角に4個に分断した中央に、方位盤




■10:55 権現山の山頂広場。奥に平和の塔。



権現山の山頂広場。奥に平和の塔




■10:55 「かながわの探鳥地50選・権現山」の表示板。



「かながわの探鳥地50選・権現山」の表示板。


広場の奥に野鳥観察コーナーがあります。水場の野鳥が気がつかないように、窓から観察、撮影します。
この写真は2018.3.24撮影ですが、このときは残念ながら野鳥いませんでした。

広場の奥に野鳥観察コーナー



■10:56 権現山の山頂広場の平和塔。



権現山の山頂広場の平和塔。




■11:04 弘法山へ進みます。



弘法山へ進みます。






■11:12 弘法山山頂に着きました。弘法山は標高235mで、権現山は標高243mです。しかし山一帯の名称は弘法山公園になっています。弘法大師のおかげです。



弘法山山頂




■11:12 山頂部は広場になっており、左側に釈迦堂があります。



弘法山山頂部の広場山頂部は広場





■11:13 井戸の小屋から、釈迦堂を見る。



井戸の小屋から、釈迦堂を見る




■11:15 相棒さんが釈迦堂でのお参りを終えました。



相棒さんが釈迦堂でのお参りを終えました


■11:15 木造の弘法大師像です。


「弘法山と釈迦堂」

弘法山は弘法大師が山頂で修行したことから名づけられたとの伝承があります。
この弘法山は麓の龍法寺と深い関わりがあるといわれます。龍法寺は戦国期に真言宗から曹洞宗に変わりましたが、鐘楼の下に続く沢を真言沢といい、その名残があります。

江戸時代に龍法寺の僧 馨岳永芳(けいがくえいほう)が、釈迦如来像と弘法大師像を祀った釈迦堂としたのが始まりです。1766年(明和3年)の火災で釈迦像が焼失し、石造りであった弘法大師像だけが残りました。その後、弘法大師像は現在の木像になり堂は再建されましたが、釈迦像は安置されませんでした。現在の釈迦堂は1964年(昭和39年)に建設されました。(秦野市観光観光協会・弘法山公園散策マップより)



木造の弘法大師像




■11:19 弘法山からの富士山。樹木の奥に見えます。



弘法山からの富士山




■11:19 富士山の下のV字の山並みが、富士山の中央に来てます。



富士山の下のV字の山並みが、富士山の中央に来てます




■11:20 弘法山出発


■11:28 弘法山から吾妻山へ行く道の左にあるわき道で丹沢山地と富士山が見渡せる展望地がありました。 
富士山の左側に丹沢野山が、高松山から大山まで続いています。




弘法山横のわき道からの富士山がいる大展望




弘法山横のわき道からの富士山がいる大展望の山座同定


拡大画像と山座同定 





■11:29 弘法山付近のわき道からの富士山がいる大展望。




丹沢山付近のわき道からの富士山がいる大展望。






■11:29 弘法山付近のわき道からの富士山。



弘法山付近のわき道からの富士山




■11:51 弘法山付近のわき道からの富士山。ここで30分ほど富士山展望を楽しむ。



弘法山付近のわき道からの富士山





■11:51 弘法山付近のわき道からの富士山山頂部。



弘法山付近のわき道からの富士山




■12:00 めんようの里の木里館でジンギスカンが食べられますが、今回は吾妻山へ進みます。



めんようの里の分岐




■12:08 木の幹に「サル出没中 注意!!」の表示板があります。



木の幹に「サル出没中 注意!!」の表示板




■12:11 善波峠です。ここから大山にいけます。


善波峠




■12:16 大山へは行かず、吾妻山へ進みます。



吾妻山へ進みます




■12:39 吾妻山山頂です。



吾妻山山頂




■12:39 吾妻山山頂。吾妻神社の石碑。



吾妻神社の石碑






■12:40 吾妻山(あずまやま)は日本武尊(やまとたけるのみこと)が妻の弟橘比売(おとたちばなひめ)を偲び、「あずま・はや」と詠まれた場所と表示板に書いてあります。

「あずま・はや」の意味、「はや」は詠嘆の意を表す語とすると「ああ、我妻よ」。

「あずま・はや」と詠んだ候補地はこの吾妻山以外にもあり、次の三箇所が有力です。
弟橘媛を忘れられない日本武尊は、『日本書紀』では碓日の嶺、『古事記』によれば足柄の坂本で、「吾妻はや」と嘆いた。(弟橘媛のLINEスタンプ作成ならスタンプファクトリー (stampfactory.net)
三番目は、この吾妻山の南にある二ノ宮町の同じ名前の吾妻山です。この吾妻山の公園の中に弟橘比売と日本武尊を祭神とする吾妻神社があり、下記の表示板と同じ説明があります。

さらにこの「あずま」には、次の説もあります。「東(あずま)」は「吾妻(あずま)」です。
日本の東部を「あずま」と呼ぶのは、この故事にちなむという。いわゆる「地名起源説話」である」(ウィキペディア)



吾妻山の起源の表示板






■12:40 吾妻山から相模湾を眺める。



吾妻山から相模湾





  吾妻山でおにぎりの時間  



 
2014.4.9の桜と富士山




桜は少し盛りは過ぎていたが、充分楽しめた。富士山は春の霞の中にいて、肉眼ではかすかに見えたが写真には写らない。



権現山展望台からの富士山と桜 2014.4.9 10:02





権現山展望台からの大山と桜 2014.4.9 10:02





権現山展望台と桜とかすかに見えた富士山 2014.4.9 10:02










吾妻山山頂で寝転んで樹木を眺める


山でおにぎりを食べた後は、寝転んで、天気がよいときは昼寝をする。
今日は気温10℃で、昼寝には少し寒いので、青空の中の樹木の枝を眺める。
寝転んで眺めると、樹木も、違った形になります。









寝転んで世の中を眺めると、違った世界が見えてきます。







日本武尊もこの樹木を眺めて、妻の弟橘比売を偲んで涙したのか。
日本武尊は枝を眺めておもう、父の景行天はなぜ私につらく当たるのか。






稲垣浩監督、三船敏郎主演の 「日本誕生」を1959年に見た。
日本武尊の波乱の生涯を描いた180分の超大作です。
齢11歳、小学5年生の私にとって衝撃の映画であり、そのときから、日本武尊は悲劇の英雄として私の中で生きています。


日本武尊は遠征の戦で命を落とす。その魂は白鳥となって、高天原に向かって飛んでいく。

画面左下に、その白鳥が見えています。








おにぎりの時間の気ままな連想は、山歩きの楽しみの一つです。










■13:52 「弘法の里湯」







1000円で極楽気分









■ 入浴の後、「弘法の里湯」内にある「一の屋鶴寿庵」でざるそばを食べる。絶品です。「弘法の里湯」の横には「宮永岳彦記念美術館」があります。「宮永美人画」と言われる華麗な絵で独自の画風を確立した洋画家・宮永岳彦の作品が展示されています。

「山歩き-富士山展望-入浴-ざるそば-美人画」の贅沢な山歩きコ−スです。




■15:40 小田急小田原線鶴巻温泉駅発。



■16:40 小田急江ノ島線長後駅。



END