<font size="+1">棚横手山・甲州高尾山の山歩き記 2016.11.4(金)</font>




東京都にある高尾山と同じ山名の甲州高尾山に興味を持ち、その横にある棚横手山とともに2015.4.6に登山した。、棚横手山-富士見台-甲州高尾山の尾根道で、富士山を眺めた。しかし、富士山には雲がかかり、途中からほとんど雲の中に隠れてしまった。

今回は快晴の青い空の下で富士山を眺めて尾根道歩きを楽しみました。稜線が幾層にも重なり合う、贅を尽くした逆三角形の台座に鎮座することで、富士山頂部は一層輝きを増していました。甲斐の山々と富士山が造り出した絶景です。





■登山コースと時間(休憩含まず)

・大滝不動尊〜棚横手山 84分  ・棚横手山〜甲州高尾山東峰 60分

・甲州高尾山東峰〜柏尾山 62分 

棚横手山・甲州高尾山の登山コース
コース
j時刻
小田急線長後駅
5:40
JR中央本線
勝沼ぶどう郷駅
 タクシー2270円 
8:08
8:12
大滝不動尊
 920m
8:28
8:34
展望台 8:56
8:58
富士見台下分岐
 1140m
9:28
9:42
棚横手山
 1306m
10:14
10:34
富士見台
 1170m
11:01
11:10
甲州高尾山東峰
 1120m
11:43
13:05
甲州高尾山
 1106m
13:11
甲州高尾山剣ヶ峰
 1091m
13:16

柏尾山
 740m
14:07
14:15
五所大神社
大善寺
 470m
15:11

勝沼ぶどう郷駅 15:56
16:03
小田急線長後 18:44


棚横手山・甲州高尾山の山歩き記 2016.11.4(金)



■5:40 小田急線長後駅出発。日帰りで歩くためには早朝4:50分に起床しなければならない。


■8:08 勝沼ぶどう郷駅到着。青い、青い空が広がっています。甲府盆地が一望。富士山展望の山歩き、期待できそうです。

北岳、間ノ岳などの南アルプスが見えます。富士山は左端付近にいますが手前の山に遮られており、見えません。
日本の山の標高ベスト3 @富士山(3176m) A北岳(3193m) B間ノ岳(3190m)。


勝沼ぶどう郷駅から甲府盆地




 




■8:12 JR中央本線勝沼ぶどう郷駅からタクシーに乗る。16分、2270円。



勝沼ぶどう郷駅からタクシ




■8:28 大滝不動尊入り口に到着。



大滝不動尊入り口




■8:33 大滝不動尊出発準備



大滝不動尊出発準備




■8:33 880年草創の大滝不動尊。大滝をはじめとした大小の滝がある。



880年草創の大滝不動尊。大滝の解説板




■8:34 山門



大滝不動尊の山門




■8:37 山門をくぐり、滝の流れに沿って階段を登ります



滝の流れに沿った階段




■8:39 大滝不動尊の本堂。



大滝不動尊の本堂




■8:40 本堂で登山の安全祈願。



大滝不動尊本堂で登山の安全祈願




■8:43 下に大滝不動尊の本堂。



下に大滝不動尊の本堂




■8:47 展望台へ進む



展望台への道




■8:48 大滝不動尊の創設者「金界坊」の名前の板が、表面上部に張られているお堂、金界坊堂。



金界坊堂





■8:55 「展望台」は右の道



「展望台」は右の道




■8:56 展望台へ進む。



展望台へ進む道




■9:07 展望台。「大滝不動尊景観保存地区 展望台からは甲府盆地が一望できる・・・・」の表示板
富士山は見えず、樹木の枝が邪魔をして甲府盆地の一部しか見えない。樹木の枝がない時は、甲府盆地が一望できるようです。




展望台




■9:12 富士見台下の分岐へ進みます。



富士見台下の分岐へ進む道




■9:14 道の左側に市街地が見えます。



道の左側に市街地




■9:14 道の右側に「←富士見台 甲州高尾山 l 展望台 大滝不動尊→」の表示板があり、坂道を登る。



「←富士見台 甲州高尾山 l 展望台 大滝不動尊→」の表示板




■9:27 尾根道はこの上です。



尾根道はこの上




■9:28 尾根道に到着富士見台下分岐からの富士山。



富士見台下分岐からの富士山




■9:28 富士見台下分岐からの富士山。富士見台の山体を前景にして幾層にも山並みが重なり合い、その最上層の御坂黒岳の左横に富士山がいます。



富士見台下分岐からの富士山





■9:31 富士見台下分岐からの富士山。富士山は山頂部を見せています。昨年は笠雲が山頂にかかっていましたが、今回は左の山体の後ろに少し雲があるだけです。絶好の富士山展望日和です。







■9:33 富士見台下分岐からの富士山。御坂黒岳と御坂山の上に富士山山頂部。太陽は富士山の左側の後ろですので、吉田大沢の右側は10時前でも陰になります。下側は少し霞んでいます。


富士見台下分岐からの富士山。御坂黒岳と御坂山の上に富士山山頂部




■9:43 富士見台には登らず、まず棚横手山に向けて左の尾根道を進みます。その尾根道から振返って眺める富士山の周囲の景観は、刻々と変わります。このあたりの眺めも良い。



尾根道から振返って眺める富士山




■9:43 富士見台分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望。緑の山体が作るV字の中に甲府の山々と富士山がいます。


富士見台分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望




■9:51 富士見台分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望(2)

なだらかな甲州高尾山の山体を前景にして、鋭角な凹凸を持つ稜線が幾層も重なってひとつの山塊を形成し、その右側に甲府盆地と南アルプスが続きます。山稜最上層の御坂黒岳と御坂山の上に富士山がいます。富士山がいることにより、甲斐の山々の緊張感が高まり、一段と見事な景観になっています。また、稜線が幾層にも重なり合う、贅を尽くした逆三角形の台座に鎮座することで、富士山頂部は一層輝きを増しています。甲斐の山々と富士山が造り出した絶景です。

2015.4.にで眺めた右側前面の黄檗色の山は低木のみと思っていましたが、結構高い樹木で覆われています。




富士見台分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望




重なり合う稜線がいかなる山によって造られている景観の山座同定は2015.4.6の画像で。


富士見台〜棚横手山間からの富士山がいる大展望







■10:01 富士見台下分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望(3) 甲府盆地と富士山

日本の山の標高ベスト3が並んでいます。@富士山(3176m)、B間ノ岳(3190m)、A北岳(3193m)
2014年の山岳標高改定で間ノ岳は3189mから3190mになり奥穂高岳と並んで3位になりました。




富士見台下分岐〜棚横手山からの富士山がいる大展望(3)



■10:06 林道に出て、階段を登っていくと棚横手山山頂です。その途中で、リンドウ。



棚横手山のリンドウ




■10:15 棚横手山山頂。左に「棚横手山 一三〇六m 山梨百名山」の表示板。



棚横手山山頂




■10:16 棚横手山山頂からの富士山。 「大富士見台 山梨県勝沼町」」の表示板。甲州高尾山のほうに「富士見台」があるので、「大」を付けて「大富士見台」にしたのでしょうか。


棚横手山山頂からの富士山




■10:16 棚横手山山頂からの富士山。



棚横手山山頂からの富士山




■10:16 棚横手山山頂からの富士山。



棚横手山山頂からの富士山




■10:21 棚横手山山頂からの富士山。吉田大沢が右上から左下に流れる、端正で、秀麗な富士山です。
富士山は御坂黒岳と御坂山の上にいます。富士山の左右のすそ野は、黒岳と御坂山の上に薄く見えています。裾野の左側は標高1800m、右側は標高2150mまで見えています。



<font size="+0">棚横手山山頂からの富士山。吉田大沢が右上から左下に流れる、端正で、秀麗な富士山です。




■10:37 棚横手山山頂からの富士山。山頂に20分しかいないのはもったいないですが、甲州高尾山に行くために下山します。下山前にもう一枚。 







■10:44 棚横手山から富士見台下分岐へ下りて行きます。登るときは振り返りながら、富士山を眺めますが、下りて行く時は、下りて行く先に富士山がいます。同じ眺めですが、下りて行く時の眺めのほうが、良いように感じます。とても快適な下山です。







■10:49 棚横手山から下りていくときに眺める富士山。幾重にも重なる甲斐の山並みの上に富士山がいます。



<font size="+0">棚横手山から下りていくときに眺める富士山</font>





■10:59 富士見台下の分岐に戻ってきました。右側の道を登ると富士見台です。これから、甲州高尾山の領域になります。










■11:03 富士見台です。この道を進むと甲州高尾山です。この方向から、左の方へ首を回していくと、富士山が見てきます。
(これは二枚の写真の合成です。合成用に写していなかったので左上と左下が欠けています。次の写真は、合成用に撮った六枚の合成写真)








■11:03 富士見台から富士山方向の眺めが素晴らしい。御坂山地の山並みが左側から右の方に流れ甲府盆地まで続きます。



富士見台から富士山方向の眺め




山歩きのときは気がつきませんでしたが、写真を整理して気がつきました。上の景観は、下の「10:49 棚横手山から下りていくときに眺める富士山。」とほぼ同じです。ほぼ同じ高さから同じ方向の富士山を撮影したことになります。富士見台からの写真は、前景に富士見台の端部がきます。汗を流して上った場所で、前景などが変わると、異なった景観と感じる習性を自宅の部屋で実感しました。
そのため。「富士見台から富士山方向の眺めが素晴らしい。」はそのまま使います。実際、前景の異なった景観でもあり、山歩きのときに感じた気持ちです。


「10:49 棚横手山から下りていくときに眺める富士山。」





■11:05 富士見台から富士山。緑色の三角形の器に甲斐の山並みと富士山を盛り付けたように見えます。壁紙用(WUXGA1920-1200)




富士見台からの富士山


壁紙用(WUXGA1920-1200)




■11:09 富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山(1)



富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山




■11:10 富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山(2)




富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山





■11:11 富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山(3)




富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山




■11:17 富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山(4)



富士見台〜甲州高尾山東峰からの富士山




■11:24 登山道の先に富士山がいます。



登山道の先に富士山




■11:27 展望台・大滝不動尊に下りる二つ目の分岐です。



展望台・大滝不動尊に下りる二つ目の分岐




■11:31 展望台・大滝不動尊に下りる二つ目の分岐〜甲州高尾山東峰からの富士山。



二つ目の分岐〜甲州高尾山東峰からの富士山




■11:44 甲州高尾山東峰からの富士山のいる大展望

地形図などには載っていませんが、参考にした案内書に甲州高尾山(東峰1120m-中央峰1106m-剣ヶ峰1092m)とありました。最も標高が高く、景観も良いので東峰の表記を採用しました。
甲州高尾山を前景に御坂山地、甲府盆地、南アルプスと富士山、それらが最も配置の良い状態で眺めることのできる展望地です。昼飯もここでとりました。



甲州高尾山東峰からの富士山のいる大展望





■11:44 甲州高尾山東峰からの富士山のいる大展望。甲府盆地と富士山。



<font size="+0">甲州高尾山東峰からの富士山のいる大展望。甲府盆地と富士山。</font>





■11:47 甲州高尾山東峰からの富士山 達沢山の尾根の上に富士山。



甲州高尾山東峰からの富士山




■11:47 甲州高尾山東峰からの富士山 山頂部だけですが形の良い富士山です。



甲州高尾山東峰からの富士山







おにぎりの時間 11:48-13:05


この山域は、なんと過去に4回の山火事が発生してます。そのため。火気使用禁止ですので、コーヒータイムはありません。



火気使用禁止の看板




 11:09 相棒さんがモズを撮影しました。


相棒さんが2年ほど前から、野鳥撮影にはまり、近くの境川周辺を毎日のように歩き回っている。このところ、とうとう野鳥撮影用のカメラcanonのPowerShot SX60 HSを抱えて山登りをしている。歩きにくさよりも野鳥撮影の喜びのほうが大きいようです。このHPの題名も「富士山と野の花と野鳥を眺めて山歩き」になるかも知れない

今回撮影したモズ(百舌)は百の舌を持つ鳥というように関連情報が面白い野鳥ですので紹介します。


<font size="+0">モズ    甲州高尾山の富士見台にて</font>


モズ    甲州高尾山の富士見台にて 2016.11.4  11:06




モズ(百舌、百舌鳥、鵙、学名 Lanius bucephalus Temminck & Schlegel, 1847)は、スズメ目モズ科モズ属に分類される鳥類。

開けた森林や林縁、河畔林、農耕地などに生息する。食性は動物食で、昆虫  節足動物、甲殻類、両生類、小型爬虫類、小型の鳥類、小型哺乳類などを食べる。樹上などの高所から地表の獲物を探して襲いかかり、再び樹上に戻り捕えた獲物を食べる。繁殖形態は卵生。

はやにえ。速贄と書く。モズは捕らえた獲物を木の枝等に突き刺したり、木の枝股に挟む行為を行う。秋に初めての獲物を生け贄として奉げたという言い伝えから「モズのはやにえ(早贄)」といわれた。稀に串刺しにされたばかりで生きて動いているものも見つかる。はやにえは本種のみならず、モズ類がおこなう行動である。

様々な鳥(百の鳥)の鳴き声を真似た、複雑な囀りを行うことが和名の由来(も=百)。.

『枯木鳴鵙図』(こぼくめいげきず))‐宮本武蔵の紙本墨画(17世紀前半)。上方にまっすぐに延びた一本の枯枝の先にモズがとまっている様子を描いたもの。


飲食や買い物で、仲間にだけ金を出させて自分は負担しないことを「百舌勘定」という。百舌が他の鳥の鳴き声をよく真似る生態や、鴫と鳩を言いくるめて百舌はお金を出さず買い物をしたという昔話か生まれた慣用句。

Wikipedia)より

【モズの語源・由来】

モズの語源は諸説ある。
鳴き声に関するものが多く、中でも、「モ」は鳴き声、「ズ(ス)」はウグイスやカラスと同じく鳥を表す接尾語とする説が有名である。
「ス」は妥当であるが、代表的な「モズの高鳴き」と呼ばれる鳴き声は、秋に鳴く「キイーキイー」という高い音で、これを「モ」の音で表現するには無理がある。
「モ」は鳴き声そのものの音でなく、非常に多い数を表す「モモ(百)」で、百鳥の音を真似るところからの名であろう。
漢字表記「百舌(百舌鳥)」も「百の舌を持つ鳥」を表し、共通の認識である。
「鵙」の漢字は、貝の部分が元々は「目+犬」で、犬が目をキョロキョロさせることを表す。それを音符にし、目をキョロキョロさせて虫を捕獲する鳥を表したのが、「鵙」の本字である。




宮本武蔵の『枯木鳴鵙図』(こぼくめいげきず))は前から好きな作品でした。

剣の奥義を窮めた達人にしか描くことのできない、画面の緊張感が高い作品と思っています。

しかし「鵙」という字漢字が「もず」と読めず、調べもしなかったので、枯枝と共に画面の緊張感をもたらす小さな鳥が「モズ」とは知らなかった。「モズ」とすると、武蔵がこの鳥を描いた気持ちを想察したくなり、興味は更に深まります。
写真と比べると鵙の特徴をしっかり捉えて描いているようです。70歳にしてひとつ知識が増えた。


『枯木鳴鵙図』(こぼくめいげきず))‐宮本武蔵


『枯木鳴鵙図』(こぼくめいげきず))‐宮本武蔵
Wikipediaより






  







・ドラマ化された逢坂 剛の『百舌の叫ぶ夜』 などの百舌シリーズが面白いです。モズの「速贄」と「百の舌」のイメージを基にしたミステリー小説。この小説のため、「百舌」は怪しげで恐ろしい鳥というイメージが今でも残っています。












■13:11 おにぎりを食べて出発。甲州高尾山山頂です。





甲州高尾山山頂




■13:11 甲州高尾山山頂からの富士山。樹木が伸びて視界が狭くなっています。



甲州高尾山山頂からの富士山




■13:16 甲州高尾山剣ヶ峰。



甲州高尾山剣ヶ峰




■13:22 下りていくときに富士山が見えます。甲州高尾山での富士山の見納め、下部に雲が出てきて、全体もかなり霞んできました。



<font size="+0">下りていくときに富士山が見えます。</font>




■14:14 ここら辺が柏尾山山頂か、大善寺に下ります。



ここら辺が柏尾山山頂か




■14:37 太陽光発電用のパネル。



太陽光発電用のパネル




■14:43 昨年4月6日のときは満開のサクラ。その紅葉。少し下りると、五所大神社があり、更に下るとぶどう寺大善寺があります。



昨年4月6日のときは満開のサクラ。その紅葉。




■ 15:04 エナガ 

エナガ(柄長、学名:Aegithalos caudatus)は、スズメ目エナガ科エナガ属に分類される鳥類の一種。エナガ科は世界で7種類が知られる。
学名は、長い尾をもつカラ類を意味する。和名は極端に長い尾(全長14 cmに対して尾の長さが7-8 cm)を柄の長い柄杓に例えたこと由来し、江戸時代には「柄長柄杓(えながひしゃく)」、「柄柄杓(えびしゃく)」、「尾長柄杓(おながひしゃく)」、「柄長鳥(えながどり)」などとも呼ばれていた。(エナガ - Wikipedia




エナガ 




■15:13 眺めを楽しみながら、勝沼ぶどう郷駅に進みます。



勝沼ぶどう郷駅に進みます



■15:56 勝沼ぶどう郷駅



勝沼ぶどう郷駅




■16;00 勝沼ぶどう郷駅ホームから勝沼ぶどうの丘。


勝沼ぶどう郷駅ホームから勝沼ぶどうの丘。




■16;01  勝沼ぶどう郷駅ホームから、甲州高尾山方面。



勝沼ぶどう郷駅ホームから、甲州高尾山方面




■15:56 勝沼ぶどう郷駅出発


■18:44 小田急線、藤沢の長後駅到着


END



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