富士山の中腹を1/4周往復するコースです ![]() |
今回のコース | 時刻 |
小田急江ノ島線 長後駅 |
5:18 |
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富士急行線富士山駅 | 8:06 | |
8:10 | ||
富士スバルライン五合目 2305m (バス:往復3910円) |
9:15 | |
9:48 | ||
御庭 山荘跡 2340m | 10:56 | |
11:04 | ||
滑沢右岸 2400m | 11:44 | |
11:52 | ||
一番沢 2409m | 12:09 | |
12:14 | ||
大沢休泊所-大沢崩れ展望場所 昼飯 |
12:55 | |
14:18 | ||
滑沢右岸 | 14:54 | |
15:03 | ||
御庭 山荘跡 | 15:48 | |
富士スバルライン五合目 | 16:35 | |
17:50 | ||
富士急行線河口湖駅 |
18:39 19:07 |
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小田急江ノ島線 長後駅 |
20:30 |
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小御岳から大沢崩れ展望場所までの御中道は殆ど上り下りがありません。 ![]() 手持ちの写真では逆光のため鮮明なものがないため、紅葉台案内板の画像を借用しました。 点線で御中道を示しました。その下の黒い筋が富士スバルラインです。大沢崩れは右側の奥で、見えません。
●印の窪地が先に現れ、■印の窪地が次に現れます。これらの窪地が、御中道から見る富士山のポイントになります。 ![]() |
■5:18 小田急江ノ島線長後駅出発 ■8:06 富士急行線富士山駅到着。気温19℃。 ■8:10 富士山駅から河口湖経由富士スバルライン五合目行きのバスで出発。 ![]() ■9:15 富士スバルライン五合目バス停到着直前のバスの窓から。晴天ですが、逆光のため山体は鮮明度に欠けます。 一番高いところが、白山岳頂上です。(カシミールの「見通し」機能で調べると、頂上は「見えます」と出ました。) ■9:27 富士スバルライン五合目からの富士山。建物は「雲上閣」。お土産販売所、レストランで宿泊もできます。 この反対側にも食堂、御土産屋と小御岳神社があり車でこれる観光地になっています。 ![]() ■9:40 小御岳神社です。 鳥居中央に「富士山大社」の額が有ります。小御岳神社は別名富士山大社と呼ばれ、祭神は大山祗命の長女磐長姫命(木花咲耶姫の姉)を主神とし随神として桜大刀自神ほか3神を併祭しています。 「富士山五合目小御嶽」の石碑があります。小御岳山頂のようです。かなり広い平坦部の一箇所で、山頂という実感はありません。 富士山山体には宝永山、大室山など数多くの側火山(寄生火山)がありますが、小御岳は側火山ではありません。次の富士山形成の段階で生じた火山です。 1.先小御岳 2.小御岳 3.古富士 4.新富士 小御岳は、数十万年前から10万年前ぐらいまで活動していた火山体でその上に、古富士、新富士の火山が重なり、現在の富士山が形成されました。 ![]() 中に進みます。朱塗りの柱が鮮やかです ![]() 「日本武尊社」の額がかかっています。その横に展望台、そこから山中湖が見えるようですが、今日は雲があり見えませんでした。 ![]() 境内から富士山が見えます ![]() ■9:45 富士スバルライン五合目では、一段下がった公衆トイレから、富士山が最もよう見れます。 ![]() ■9:48 バス停横を登ると御中道出発点。御中道の高山植物、ハクサンシャクナゲの開花は7月ですので、9月10日の今回は実のなったコケモモが楽しみ。 ![]() ■9:50 御中道出発。敷石の道を進む。 ![]() ■9:53 ヤマホタルブクロ(山蛍袋) ホタルブクロの変種で、山地に多く生育します。ホタルブクロとほとんど外見は変わらないが、萼(がく)片の間が盛り上がっている。一方、ホタルブクロは萼片の間に反り返る付属片があります。ホタルブクロの名は、子どもが袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来します。(ホタルブクロ - Wikipedia)
![]() ■9:54 御中道は森林限界の境界線にあるため、森林内の道と見晴らしよい火山噴出物のスコリアの道が有ります。 ![]() ■10:03 見晴らしの良い火山噴出物スコリアの道に出ました。眼下に大室山、本栖湖が見えます。 ![]() ■10:03 ベニイタドリ(紅虎杖) タデ科の多年生植物。山野や道端、土手などのいたるところで群生し、草丈は1.5メートルほどになる。雌雄別株で、夏から秋に細かい白花を咲かせる。春先の若芽は食用になる。特に花の色が赤みを帯びたものは、ベニイタドリ(メイゲツソウ)と呼ばれ、本種の亜種として扱われる。 イタドリの語源は、傷薬として若葉を揉んでつけると血が止まって痛みを和らげるのに役立つことから、「痛み取り」が転訛して名付けられたというのが通説になっています。(イタドリ - Wikipedia) ![]() ■10:05 ここから御庭まで、左手に常に富士山山頂が見えています。富士山の画像に記入した●印の窪地が見えます。 ■10:30 スコリアの地面に生えているコケモモが可愛らしい。御中道の代表的高山植物です。 コケモモ(苔桃)はツツジ科スノキ属の常緑小低木。果実を食用とするが、栽培されることは稀で、野生のものを採取するのが一般的である。 森林に生育するため、日陰で湿度が高く、また土壌が酸性の場所を好む。多くのツツジ科の植物と同様、栄養分の少ない土地でも耐えられるが、アルカリ性の土壌では生育できない。耐寒性にすぐれ、-40℃以下でも耐えることができる一方、夏が暑い場所では生育しにくい。 コケモモはこうした寒冷地に生育する広葉樹には珍しいことに、冬でも葉を落とさない。地中の根茎を伸ばすことで株が拡大する。初夏に長さ約6mmの釣鐘型の白い花をつけ、果実は直径7mmほどで秋に赤く熟す。 (コケモモ - Wikipedia) ![]() ■10:33 富士山の画像に記入した■印の窪地が中央に寄ってきました。 ■10:35 スコリアの山体にパイオニア植物が生えています。このパイオニア植物の斑点が美しく、色彩豊かな富士山にしています。 パイオニア植物(先駆植物)とは荒れ地に真っ先に現れる植物で、富士山の森林限界に生きる植物です。このパイオニア植物が長い、長い年月を積み重ねてスコリアの荒地を森林に変えていきます。この写真でパイオニア植物が山頂に向かう姿を見ることができます。パイオニア植物群の進撃です。美しくかつ逞しい斑点状のパイオニア植物の進撃を見るのが御中道歩きの醍醐味です ■10:46 ■印の窪地がほぼ中央にきました。 ![]() ■10::50 窪地が左に来て、富士山の印象が異なります。 ![]() ■10::50 イタドリ ![]() ■10::50 コケモモ ![]() ■10:57 御庭の東屋に到着。 ![]()
■10:59 右側がスバルラインに下りる道。スバルラインから更に下ると奥庭があります。奥庭からの富士山が素晴らしいようです。 ![]() ■11:01 左のすそ野がなだらかに伸びています。陽の当たり方が少し良くなり山体が鮮明になってきました。
■11:05 大沢崩れの手書きの表示板「↑おおさわくずれ」。表示板の三角が示す方向、歩いてきた道から左の林のほうに進みます。 おおさわくずれの左の矢印は直進を示していますが、誰かが書き加えたようです。許されないいたずらです。 ![]() ![]() ■11:10 林の中に入ります。 ![]() ■11:10 いました、タマゴダケ。
2014.7.23に新倉山で見てから、タマゴダケ愛好家になり、それ以来山道は左右の地面とにらめっこして歩いています。それなりに、見つけるコツがあるらしく、私はなかなか見つけることができません。今回も見つけたのはタマゴダケ探し名人の相棒さんです。
ここは、自然公園の特別保護地区で、植物の採取は禁止されています、見るだけです。しかし、タマゴダケは見るだけで元気になるキノコです。 ![]() 寄り道をして、周辺で見つけたタマゴダケです。右下の卵のようなタマゴダケ、この白い殻を破り赤い頭が出てきます。 ![]() これもおみごと ベニテングダケ ![]() これもなかなか ハナイグチ ![]() ■11:44 小御岳からの御中道は、シャクナゲの木が多い。シャクナゲの花の咲く季節7月に、もう一度訪ねたいと思う。 ![]() ■11:45 滑沢右岸到着。 ■12:00 仏石流し(ぶっせきながし)標高2404m到着。大沢まで1.4km。 ![]() ![]() ■12:10 一番沢(いちばんさわ)標高2409m到着。大沢まで1.1km。一番沢は花畑になっている。 ![]() ![]() ■12:43 トリカブトト
トリカブト(鳥兜・草鳥頭)は、キンポウゲ科トリカブト属の総称である。有毒植物の一種として知られる。スミレと同じ「菫」と漢字で表記することもある。 ドクウツギやドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされ、トリカブトの仲間は日本には約30種が自生している。沢筋などの比較的湿気の多い場所を好む。トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われる ![]() ■12:43 ギンリョウソウ。とても不思議な植物。
ギンリョウソウ(銀竜草)はツツジ科ギンリョウソウ属の多年草。腐生植物としてはもっとも有名なものの一つ。別名ユウレイタケ(幽霊茸)。 森林の林床に生え、周囲の樹木と外菌根を形成して共生する菌類とモノトロポイド菌根を形成し、そこから栄養を得て生活する。つまり、直接的には菌類に寄生し、間接的には菌類と共生する樹木が光合成により作り出している有機物を、菌経由で得て生活している。古くは周囲の腐葉土から栄養を得ていると思われていて、そのように書いてある著作も多いが、腐葉土から有機物を得る能力はない。(ギンリョウソウ - Wikipedia) ![]() ■12:55 大沢休泊所到着 ![]() ![]() 説明板内容
■12:55 大沢休泊所から下り道を進み、大沢崩れの縁にある見晴台に着きました。 ![]()
■13:08 「大沢崩れ」です。富士山山頂付近から下方に向けて崩壊が広がっていきます。突然現れ、広大で、荒々しく、圧倒される光景です。 秀麗、優美、端正な富士山という認識が変わります。 ![]() ■13:08 大沢崩れは、固い溶岩層と脆弱な火山砕屑物(スコリア)の互層(交互に重なり合った地層)からなり、もろい火山砕屑物が風雨等で削られて流出し、次いで火山砕屑物の支えを失った固い溶岩層が崩れることで崩壊が進むといわれています。斜めに走る線が、その地層の重なりか。 ■13:08 画面中央部に剣ヶ峰3776mの旧富士山測候所の建物が見えます。 ![]() ■13:08 剣ヶ峰3776mの旧富士山測候所 ![]() 大沢崩れ展望場所と剣ヶ峰を地図で示します。長者ヶ岳からの大沢崩れを載せます。 ![]() ![]() ![]() ![]() 2010.12.19 12:10撮影 ■13:08 少し離れて大沢崩れ。地層の傾きがそれぞれ異なり、見る者に安定感を与えない景色です。そのため、強い印象を残します。
![]() ■13:08 大沢休泊所に戻り昼食。大沢休泊所は、現在工事施設になり非常時以外は入れない。おにぎりを食べているさなかに雷がなり、雨が降ってきた。軒下に移動して、恒例の珈琲も飲まずに引き返す準備をし雨の状況をみる。 ![]() ■14:18 幸いに雨がやんだので大沢休泊所を出発。 ■15:00 滑沢右岸に到着。空は厚い雲に覆われて、富士山山頂部にも雲がかかっている。スコリアに咲くイタドリ。
![]() ■15:45 大室山、本栖湖方面も雲が多い。 ![]() ■15:45 御中道の樹木は、強い風のためか枝が横に流れているものが多く見られる。
![]() ■15:48 御庭山荘跡、気温は15℃。 ![]() ■15:53 コケモモとミヤマハナゴケ。ミヤコハナゴケは、名前にコケがついているが地衣類。 ![]() ■16:02 御庭到着
![]() ■16:02 御庭付近 青空が出てきて、数種の雲が富士山山頂を囲う。山頂部もほぼ見えてきた。午後の方が陽の当たり方が良い。そのため、戻り道の御中道からの富士山を多く載せました。 ■16:05 窪地は左側 ■16:10 窪地は中央。富士山の中腹から見る富士山です。
■16:10 富士山山頂部
■16:13 窪地は右向き ■16:13 パイオニア植物群が山頂に進みます。 ■16:13 パイオニア植物群が山頂に進みます。
■16:22 雲が発生してきました ![]() ■16:35 五合目到着。バス出発まで時間が有り、バス停横の唯一営業していた雲上閣食堂で、豚の角煮定食を食べる。とても美味しかった。 ■17:23 5時を過ぎているので、観光客の数は少ない。 ![]() ■17:27 御中道の景観と高山植物と豚の角煮に満足して、記念撮影。
環境省と山梨、静岡両県でつくる「富士登山オフィシャルサイト」で、5合目の登山口の標高は吉田口が2300m、富士宮口2400m、須走口2000m、御殿場口1450mで異なります。 ![]() ■17:50 バス出発
![]() ■18:39-19:07 富士急線河口湖駅到着-出発。 ■20:30 小田急江ノ島線長後駅到着。都内豪雨のため列車遅れる。 藤沢の自宅を早朝5時に出発したのに、到着は夜の11時。大沢崩れまでいくと結構時間がかかります。 「小御岳-御庭-大沢崩れの御中道歩き記 2014年9月10日」END |