加入道山・大室山の山歩き記  2015年4月27日(月)


  

 
道志の山は、電車・バスを利用して日帰り登山は結構大変です。そこで、今回は一日目に菜畑山に登ったあと道志村の民宿に泊まり、二日目に加入道山・大室山に登るゆったりコースです。


加入道山と大室山は丹沢山地最高峰の蛭ヶ岳から西に伸びる丹沢主稜にある山です。

丹沢主稜とは蛭ヶ岳-ミカゲ沢ノ頭ー臼ヶ岳ー神ノ川乗越ー金山谷乗越ー檜洞丸ー熊笹ノ峰ー大笄−小笄ー犬越路ー大杉丸ー大室山ー前大室ー加入道山ー白石峠ー水晶沢ノ頭ー畦ヶ丸ー菰釣山ーブナノ丸ー高指山ー鉄砲木ノ頭ー三国山(延長30km)。大室山〜三国山間の稜線は山梨県(甲斐国)と神奈川県(相模国)の境をなすことから、甲相国境尾根とも呼ばれる。


・加入道山: 富士山からの方向角:60度、富士山からの距離:33km、標高:1418m
・大室山:   富士山からの方向角:63度、富士山からの距離:34km、標高:1588m








■登山コースと時間

加入道山、大室山を登る場合は、西丹沢自然教室ー犬越路ー大室山ー加入道山ー白石峠ー西丹沢自然教室コースが一般的である。このコースで前に登ったが曇天で富士山は見ることができなかった。

今回は、早い時間に加入道山、大室山に到着するため道志村民宿に泊まり道志側から登った。
両山とも頂上からの展望は樹木のためありません。
富士山の展望場所は@加入道山中腹A前大室の前後B破風口〜大室山西の肩C大室山〜犬越路で、Bでは丹沢主稜を前景した雄大な景観の中に富士山がいます。


登り:道志の登山口ー加入道山-大室山 5時間17分(休憩、撮影82分含む)

下り:大室山ー犬越路ー西丹沢教室    3時間40分(休憩、9分含む)



赤線が今回歩いたコース。一日目:道坂峠-今倉山-菜畑山-道志村民宿。二日目:登山口-加入道山-前大室-大室山-犬越路-西丹沢自然教室




加入道山と大室山の登山コースの標高図





青紫のキクザキイチ下の写真


今回のコース 時刻
宿(宿の車で)
6:22
登山道入口
 630m
6:32
6:34
東屋
 840m
7:15
7:25
崩壊地
(富士山展望地)
8:44
8:50
白石峠上
 1340m
8:55

加入道山
 1418m
9:09
9:29
前大室
 1425m
9:45

破風口
 1345m
9:57

富士山展望地
三ヶ所で撮影、休憩

大室山の分岐
 1587m
11:41

大室山山頂
 1587m 
11:51

大室山の分岐
 (昼食)
11:56
12:59
犬越路
 1060m
14:15
14:20
用木沢出合
 600m
15:01
15:05
西丹沢自然教室
 540m
15:26
15:40
小田急線
新松田駅

16:53
小田急江ノ島線
長後駅
17:59




加入道山・大室山と富士山(蛭ヶ岳から)


■加入道山・大室山と富士山(蛭ヶ岳から)の写真




加入道山・大室山と富士山(檜洞丸から)

加入道山・大室山と富士山(檜洞丸から)の写真



加入道山・大室山と富士山(百蔵山から)







加入道山・大室山の山歩き記 2015年4月27日(月)




2015.4.26(日) 菜畑山に登り。道志村の民宿「大屋」に泊まる


■2015.4..27 5:50 起床


■6:24  民宿「大屋」の周辺。晴天。




道志村民宿「大屋」の周辺の写真




■6:24 民宿「大屋」の玄関。ここから民宿の主人が車で加入道山登山口まで送ってくれた。お昼の弁当も作ってくれた。とても有難い。



道志村の民宿「大場」の写真




■6:35 加入道山登山口から



加入道山登山口からの写真



■6:37 ここから登山道に進みます。「林野庁認定 横浜市有 道志水源林」横浜市は明治30年以来、道志川から取水しているようです。

道案内板、左側は「至・道志の湯 池之原」右は「大室山・加入道山・白石峠方面 時間220分」
加入道山の先の分岐で大室山方面と白石峠方面に分かれる。220分は大室山までの時間と判断して進む。




加入道山登山口の写真




■6:38 この川は室久保川か。道志川の支流です。道志川は山伏峠付近から始まり、道志山塊・丹沢北西部の山地に広がる森林が貯えた水を集めて、道志みちに沿って流れ、神奈川県に入ります。



道志村室久保川の写真




■6:38 水は澄んでます



室久保川の水面の写真




■6:45 立派な展望台かと思ったら、鹿進入防止柵でした。



道志村水源林の鹿進入防止柵の写真




■6:46 道志水源林を進みます。横浜市瀬谷区の表示板。



道志水源林の写真




■6:48 道志水源林を進みます。



道志水源林の写真




■7:08 傾斜に沿った細い道を進みます。



道志水源林の写真



■7:16 東屋が見えてきました。登山口から41分。休憩。



加入道山中腹の東屋の写真




■7:26 東屋から出発



加入道山中腹の東屋の行き先表示板の写真




■7:37 東屋から11分程で、振返ると富士山が見え始めました。しばらくは樹木、枝の奥に見えます。



加入道山中腹からの富士山の写真








■7:46 東屋から20分程で樹木の遮りがなく、富士山が見えてきます。




加入道山中腹からの富士山の写真



■7:46 緑に色づきはじめた山の上に、富士山が鮮明に見えます。



加入道山中腹からの富士山の写真




■7:46 柔和で美しい春の富士山です。




 



■7:51 加入道山中腹からの富士山。富士山方面の視界が開けました。



加入道山中腹からの富士山

 



■7:51 加入道山中腹殻の富士山、山座同定。鳥ノ胸山(とんのむねやま)の南尾根の上に富士山がいます。右側は御正体山。



加入道山中腹からの富士山の山座同定



■7:51 加入道山中腹からの富士山。








■7:51 鳥ノ胸山の南尾根の上に富士山



加入道山から見える鳥ノ胸山、雑木ノ頭の稜線の上に富士山のしゃしん




■7:57 道の左側に展望場所がありました。ベンチは朽ちて座るのは難しい。



加入道山中腹にあるベンチの写真



■8:17 杉林の中を進みます。



加入道山中腹の杉林の写真




■8:37 枝に囲まれた春の富士山。いいですね。



加入道山中腹で見た枝に囲まれた春の富士山の写真




■8:38 地面にはヨゴレネコノメ(汚れ猫の眼)



加入道山中腹で見たヨゴレネコノメの写真





■8:44 加入道山中腹の富士山展望地。加入道山では最良の展望地です。


■8:45 登山道が崩落した箇所があり、そこから富士山方面の視界が開けている。足場をしっかり確認して撮影する。



加入道山中腹の崩壊地の写真



■8:46 加入道山中腹の富士山展望地からの富士山。

標高が高くなり富士山のすそ野が見えています。鳥ノ胸山、雑木ノ頭の山なみは前方に下がり、御正体山、小御正体、中ノ岳、奥ノ院の山なみが富士山の中央下に伸びています。これらの山なみの間を道志みちが山伏峠まで続いています。左下は、ブナノ丸、菰釣山の山なみ。加入道山ではここが最良の不参展望地です。


加入道山中腹の富士山展望地からの写真



■8:46 加入道山中腹の富士山展望地からの富士山。丹沢の富士山ではなく、道志の富士山です。


加入道山中腹の富士山展望地からの写真




■8:46 加入道山中腹の富士山展望地からの富士山。壁紙用(1920*1200)




壁紙用(1920*1200)



■8:46 山頂部にほんの少し雲が出ていました。



加入道山中腹の富士山展望地からの写真




■8:47 PENTAX Q7のレンズを標準ズームレンズから望遠レンズにすばやく交換して画面を見ると、なんと、一分間で雲が成長していました。富士山は撮れるときに撮れ。鉄則です。

しかし、今回は山腹で春の富士山を眺めて、かなり時間を使ったのが悔やまれますが、ぎりぎり間に合いました。この雲は富士山山腹の上昇気流により発生する雲ですので、風により流れていくことはありません。今後の雲の成長がどうなるかと思いながら崩壊地を出発。



加入道山中腹の富士山展望地からの写真




■8:55 白石峠からの登山道との合流地点。加入道山へは0.3km。



加入道山、白石峠からの登山道との合流地点の写真




■8:56 木の階段を進みます。



加入道山の木の階段の写真



■9:02 加入道山の頂上が見えてきました。



加入道山登山道からの写真




■9:02 樹木の奥に富士山がいます。



加入道山の山頂付近の富士山の写真




■9:08 富士山が最もよく見れたところ



加入道山の山頂付近からの富士山の写真




■9:09 加入道山の頂上です。



加入道山の山頂の写真




■9:09 樹木の奥に富士山がいます。樹木がなければとても良い富士山展望地だと思いますが、残念。



加入道山の頂上からの富士山の写真




■9:10 頂上で最もよく見れた富士山。



加入道山の頂上からの富士山の写真




■9:20 キクザキイチゲを眺めて、休憩。



加入道山山頂のキクザキイチ下の写真



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加入道山は富士山から33km、標高1418mで富士山との間に視界を遮る高い山がない。樹木の遮りさえなければ次のような見事なパノラマ図を見ることができるはずである。頂上か登山道の途中で展望台を作れば丹沢山地屈指の富士山展望地になる。残念です。



カシミール3Dで作成した加入道山山頂からの展望図の画像


カシミール3Dで作成した加入道山山頂からの展望図 



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■9:29 加入道山から前大室に向けて出発。


加入道山登山道の写真




■9:32 前方が前大室、その右が大室山。いい眺めです。爽快な尾根歩き。



前方が前大室、その右が大室山の写真





■9:43 前大室の手前からの富士山。残念ながら、雲は順調に成長して山頂部を隠しています。



前大室の手前からの富士山の写真




■9:45 前大室、ここから道志村に下りる道があります。



前大室表示板の写真




■9:48 前大室を少し下りたところからの富士山。



前大室を少し下りたところからの富士山の写真




■9:56 破風口(はふぐち)が見えます。



破風口の写真



■9:57 破風口到着 大室山西の肩に向けて進みます。

大室山から三国山へ伸びる甲相国境尾根の東部、加入道山と大室山の中間に位置する峠であり、加入道山〜大室山の稜線を望見した際に見える最も低い鞍部が破風口である。 峠の南側(神奈川県側)は丹沢大山国定公園に指定されており、北側(山梨県側)は横浜市水道局の水源涵養林として保護・管理されている。破風口とは風が通り抜ける場所を意味する言葉です。


破風口の表示板の写真



■10:02 破風口から5分程で富士山が見えてきます


破風口から5分程で見えた富士山の写真




■10:06 破風口から9分程で富士山方面の視界は広がります


しばらく富士山が見え隠れしていましたが、登山道の右手にヤブ道があり、そこに入り込み樹木の前から撮影。しかし、登山道の上のほうに展望場所がありました。富士山の左側のすそ野が伸びその周辺の山々が見えています。




破風口から9分程で見えた富士山の写真




■10:13 青紫のキクザキイチゲが咲いています。



青紫のキクザキイチ下の写真



■10:36 登り坂の右手に展望用の小道があり、そこから撮影。



大室山西の肩ー破風口間から見た富士山




■11:04 もうひと登りすると、更に雄大な景観となります。加入道山から三国山までの丹沢主稜の山なみの上に富士山がいます。空気が澄んでいれば、左に箱根、伊豆の山が見えるようです。絶景です。



大室山西の肩ー破風口間から見た富士山


拡大画像&山座同定



■11:04 富士山拡大



大室山西の肩ー破風口間から見た富士山




■11:17 木の階段を登ります。



大室山の木の階段の写真




■11:19 木の階段途中で振返ると富士山が見えます。



大室山の木の階段から見た富士山




■11:21 バイケイソウの緑が春の雰囲気。バイケイソウの花が咲くのは6-7月頃か。



大室山のバイケイソウの写真



■11:33 爽快な尾根道です。



大室山の尾根の写真



 
■11:40 大室山西の肩(犬越路分岐)到着


バイケイソウと見事なブナの枝ぶり。このブナの木の奥に富士山展望地があります。



バイケイソウとブナの写真




■11:41 大室山西の肩(犬越路分岐)到着、この右側に富士山展望地があります。


大室山西の肩(犬越路分岐)の表示板の写真




■11:42 富士山の左の視界が開けています。ひとまず大室山山頂に行きます



大室山西の肩からの富士山




■11:51 大室山山頂 山頂は樹木のため展望はありません。この季節では花もほとんど見られませんが、大室山山頂-西ノ肩-破風口に向かう木道周辺には、トリカブトの群生地があり、9月頃にはトリカブトを初めさまざまな花が咲くようです。



大室山山頂の写真



■11:52 山梨県の表示板。加入道山では神奈川県の表示板でした。大室山-加入道山-白石峠の稜線が山梨県と神奈川県の県境になっています。



大室山山頂の表示板の写真



■12:00 大室山西の肩に戻り、先ほどより少し下りて木の前から撮影。富士山も山頂部分を見せてくれました。

西丹沢自然教室から檜洞丸、大室山にいく車道が見えています。左端の山が檜洞丸。画面中央に神山などの箱根の山、空気が澄んでいればその左に伊豆の山、駿河湾まで見えるようです。



大室山西の肩からの富士山の写真





■12:01 左の樹木を除いて



大室山西の肩からの富士山の写真




■12:01 富士山も山頂を見せてくれました。



大室山西の肩からの富士山の写真




■12:02 昼食休憩。民宿大屋で作ってもらった昼飯を食べて、珈琲を飲んで、一時間ほどまどろむ。


■13:02 犬越路に向けて下山



大室山西の肩の表示板



■13:02 木の階段を下りていきます。



大室山の木の階段の写真



■13:05 終着点の西丹沢教室方面の山なみが見えます



大室山から西丹沢教室方面の写真



■13:17 ここらもバイケイソウがいっぱい。

大室山のバイケイソウの写真



■13:21 登山道の右側に富士山が見えます。山頂部分は雲で隠れています。



大室山ー犬越路間からの富士山の写真



■13:25 マメザクラが満開です。



大室山ー犬越路間のマメザクラの写真




■13:32 ブナの林を進みます。



大室山ー犬越路間のブナ林の写真




■13:42 ツルキンバイ



ツルキンバイの写真




■13:41 雲の中に富士山がいるようです。この後も犬越路につくまで富士山が見えると思われる所が数箇所あります。



大室山ー犬越路間の富士山展望場所




■13:47 富士山が見えると思われる所


大室山ー犬越路間の富士山展望場所




■13:51 登山道の左側に丹沢の山が見えます。左から蛭ヶ岳、大笄、檜洞丸。


大室山ー犬越路間からの蛭ヶ岳の写真




■13:59 富士山が見えると思われる所。



大室山ー犬越路間の富士山展望場所




■14:04 タチツボスミレ



大室山ー犬越路間のタチツボスミレの写真



■14:06 登山道右側の景色



大室山登山道右側の景色の写真




■14:15-14:20 犬越路到着、休憩。後ろの山は、大笄、檜洞丸。



犬越路の写真




■14:15 このあたりは、武田信玄ゆかりの地が多いです。



犬越路表示板の写真




■14:33 西丹沢教室に向けて進みます。犬越路〜用木沢出合。



犬越路〜用木沢出合の写真




■14:46 犬越路〜用木沢出合



犬越路〜用木沢出合の写真



■15:08 用木沢出合到着。



用木沢出合の写真




■15:11 用木沢出合〜西丹沢自然教室。



用木沢出合〜西丹沢自然教室の写真




■15:26 西丹沢自然教室到着。(2017年頃から西丹沢ビジターセンター)



西丹沢自然教室の写真




■15:40 小田急線新松田駅行きのバス出発



バス出発。83分睡眠。




■16:53 小田急小田原線新松田駅発。 


■15:40 小田急江ノ島線長後駅着。



END