檜洞丸の山歩き記 2014年5月30日


 
シロヤシオとトウゴクミツバツツジ眺めて山歩き

今回の第一目的はシロヤシオ、第二目的は富士山、第三目的は脚力増進。花が第一目的になる登山は、シロヤシオの檜洞丸だけです。そのため、1962年に開かれたツツジ新道を登る。ツツジ新道は檜洞丸登山で最も多く使われる人気ルートであり、その名の通り登山道にはツツジが多く自生している登山道です。シロヤシオはツツジ科ツツジ属の落葉樹で、別名はゴヨウツツジです。

シロヤシオの開花時期は短いためネットで「花が咲きました」という情報を得て登山日を決めて出発。そのため、満開のシロヤシオは堪能しましたが、富士山展望のための天気予報検討がないため、富士山は雲の中でした。



■登山コース&時刻
赤色が今回ののコースです。ツツジ新道を登り、ツツジ新道を下りました。

出発地の「西丹沢自然教室」は、現在「西丹沢ビジターセンター」に変更。







参考コース 時刻
小田急江ノ島線
長後駅

5:59
小田急小田原線
新松田駅
(バス1180円)
7:03

7:15
西丹沢自然教室
 540m
8:30
8:47
ゴーラ沢出合
 766m
9:30
9:38
展望園地
 1062m
10:28
10:40
頂上まで0.8kmベンチ
11:34
11:47
石棚山分岐
 1509m
12:07

檜洞丸
1601m
12:30
13:52
頂上まで0.8kmベンチ
14:13
14:24
展望園地 15:03
15:10
ゴーラ沢出合
15:46
15:56
西丹沢自然教室
 
16:40
17:05
小田急小田原線
新松田駅
18:20
18:28
 小田急江ノ島線
長後駅
19:35 


檜洞丸と富士山(三森北峰から) 






檜洞丸の山歩き記 2014年5月30日(金)





■5:59 小田急江ノ島線長後駅発。


■7:03 小田急小田原線新松田駅到着


■7:15 小田急線新松田からバス出発 。バスは混んでいて座れません。連休中で、シロヤシロの季節のため、覚悟はしていたが、立ったまま75分は長い。もう一本早い電車で来なければいけない。



新松田駅から西丹沢自然教室までバス75分




■8:30 西丹沢自然教室到着


■8:47 西丹沢自然教室(現在は西丹沢ビジターセンター)の館内にトイレがあります。登山届けを出して出発します。
林道を進み、右側にある登山口からなだらかな登山道を進みます。歩いている時はフリースを着ていると汗をかく。本日の最高温度は18℃でした。



西丹沢自然教室




■8:37 舗装道路から、右の山道に進みます。
行き先表示板 「←東海道自然歩道 用木沢出合1.3km (つつじ新道入口) 東海自然歩道 西丹沢教室0.5km→ :檜洞丸4.8km(つつじ新道)↑」
(写真は2015.2.7撮影)



 行き先表示板




■8:51 マルバウツギが咲いていました。

マルバウツギ(丸葉空木)は、アジサイ科ウツギ属の落葉低木。ツクシウツギともいう。葉は楕円形から卵形で、他のウツギ属と比べると丸みがある。花期は4-5月頃で、白い花を咲かせる。(ウィキペディア)


マルバウツギ


 ■ 西丹沢自然教室からゴーラ沢出合までは45分程。なだらかな坂道で3月にはミツマタの花が咲きます。



■9:30-9:38 西丹沢自然教室から43分で、ゴーラ沢出合到着、休憩。橋はないので、沢の中の都合の良い石を選びその上を渡ります。



ゴーラ沢出合




10:28 ゴーラ沢出合から50分で展望園地到着。ここは富士山展望地ですが、富士山は全く見えません。この日はシロヤシオが第一目的、第二目的の富士山は雲の中。


檜洞丸展望園地







2か月前の2014.3.28 10:24 晴天、宝永山の下に霞がかかっていますが、山頂付近はくっきりと見えました。
数年前に比べ枝が伸びているため、富士山をその間に入れるのが難しくなっている。


檜洞丸展望園地から富士山




■10:40 展望園地を出発。ここから「山頂まで0.8kmベンチ」まで55分程ですが、かなり厳しい急峻な坂道を登ります。


■11:23 展望園地から43分程、トウゴクミツバツツジが咲いています。



トウゴクミツバツツジ




■11:28 登山道の周りをシロヤシオが囲んでいます。このあたりから満開のシロヤシオに囲まれた山道が続きます。シロヤシオの花は、まぶしいほどの白さです。



登山道の周りをシロヤシオが囲んでいます



シロヤシオ




■11:29 シロヤシオの花が多く落ちている山道を登ります。



シロヤシオがの花が多く落ちている山道




■11:34 「頂上まで0.8kmベンチ」 到着、小さな広場にベンチがあります。満開のシロヤシオの花に囲まれて休憩。
 表示板は「檜洞丸 0.8km」で、「頂上まで0.8kmベンチ」は、自分が勝手につけた地点名です。



頂上まで0.8kmベンチ




■11:34 「頂上まで0.8kmベンチ」には、「猿の腰掛け」がついた大木がありましたが、台風のためか倒れてしまいました。横の若いシロヤシオの木も倒れそうです(上の写真)。登山道も時間とともに変わっていきます。



倒れた大木





2008.5.24 11:25 目印になる大きな木でした



2008.5.24の大木




■11:45 ベンチに座り、周りの景色を眺めます。この左側の奥に富士山も見えますが、今日は雲の中。



ベンチ周りの景色




■11:34 「頂上まで0.8kmベンチ」の周りはシロヤシオ満開。



 シロヤシオ(白八汐)

シロヤシオは太平洋側の山地に生息するツツジ科ツツジ属の落葉樹である。ブナ帯に生育し、時に直径数十cmの大木となる。葉は倒卵形で、縁が薄く赤く色づくことがある。
枝先に5枚の葉が輪生状に付くことから、別名としてゴヨウツツジ(五葉躑躅)とも呼ばれる。その他、シロヤシオツツジとも。

花は5-6月に咲く。花は白く大柄で、花弁が浅い三角に出るので、花全体としてはやや五角形に見える。大木に一面に咲くのは美しいが、花は葉の影に咲く上に、白いので遠くからは目立たない。多数の木が群生している場合には、その下に入って観賞すると楽しい。
花の咲く期間は短い。
シロヤシオ - Wikipedia

「花の咲く期間は短い」とありますが具体的的な記載はありません。他のサイトで、「花の咲く期間は、約一週間ぐらい」との記載があります。とても短い。





満開のシロヤシロ




縁の周りが赤く色づいた倒卵形の葉が、素敵です。 倒卵形とは、 卵を逆さにした形、上が太く下の方が細くなった形です。



満開のシロヤシロ







 シロヤシオ(白八汐)の名前の由来

「白八汐」の意。「やしお(八汐)」は古代は「八入」と書き、「入(しお)」は布を染め汁に浸して染める作業のことで、「ヤシオ」は8回も花の色を染めたことなり、純白の花の色が一段と鮮やかに見える様を名前としたのではないか。「ゴヨウツツジ」は、葉が5枚輪生することから。
葉と枝による樹木検索図鑑シロヤシオから)


ヤシオツツジ(八染躑躅、八汐躑躅)とは、ツツジ科ツツジ属のアカヤシオ、シロヤシオ、ムラサキヤシオツツジの総称とされるが、種はそれぞれに異なる。(ウィキペディア))





満開のシロヤシオ





シロヤシオ





シロヤシオ





シロヤシオ





■11:47 「頂上まで0.8kmベンチ」を出発。頂上まで55分程です。ブナの木とシロヤシオ



檜洞丸のブナの木とシロヤシオ




■11:50 シロヤシオの花が鮮やかです。




シロヤシオ





満開のシロヤシオ




■11:51 トウゴクミツバツツジの赤紫の花も鮮やかです。



 トウゴクミツバツツジ(東国三葉躑躅)

ツツジ科ツツジ属の落葉低木。
関東の山地に多いことからこの名が付いた。代表種のミツバツツジとは違い、おしべが10本あり、主に5月中旬~6月上旬にかけて咲く。ミツバツツジよりも花期がやや遅く、標高の高い場所(概ね標高1000m以上)に見られる。(トウゴクミツバツツジ - Wikipedia




赤紫のトウゴクミツバツツジ





赤紫のトウゴクミツバツツジ




■11:52 登る道の周囲をシロヤシオの花が囲みます。



登る道の周囲をシロヤシオの花が囲みます





登る道の周囲のシロヤシオの花




■11:55 ここが、今回最も気に入ったところです。上下左右シロヤシオに囲まれて山道を進みます。シロヤシオ回廊を歩く気分になります。それほどのシロヤシオが群生し、満開になっています。また、白いシロヤシオが溢れる中に、ところどころに見える赤紫のミツバツツジが美しい




シロヤシオ回廊





シロヤシオ回廊





前面シロヤシオ








シロヤシオ









■11:55 檜洞丸のシロヤシオ。壁紙用(1920*1200)




檜洞丸のシロヤシオ。壁紙用







■11:56 山道の地面もシロヤシオ 



山道の地面もシロヤシオ




■12:00 木の股からトウゴクミツバツツジ。富士山がいないときは、いろんなものを映します。



木の股からトウゴクミツバツツジ




■12:02 シロヤシオ



シロヤシオ




■12:05 檜洞丸 「頂上まで0.8kmベンチ」〜石棚山分岐のシロヤシオ



シロヤシオ







■12:05 階段の先に青空が見える。





■12:06 満開のシロヤシオ


満開のシロヤシオ




■12:07 ブナの樹とシロヤシオ。この先が石棚山分岐。

檜洞丸のブナは、1988年の「かながわの美林50選」に「檜洞丸のブナ林」として、選ばれています。しかし、その後、大気汚染物質、酸性雨、害虫などによりブナ林の衰退が続いているようです。




ブナの樹とシロヤシオ




■12:12 石棚山分岐を休憩なしで出発して5分。地面を見ると愛らしいツルキンバイ。




 ツルキンバイ

ツルキンバイ(蔓金梅)は、バラ科キジムシロ属の多年草。名前の由来は、走出枝をもち、キンポウゲ科のキンバイソウのような、黄色で梅のような花を咲かせるため。走出枝とは、親株から長く伸びた茎で、先端に子株が出来るもののこと。
根茎は短く、直立して、肥大しない。2-7本の走出枝をもち、長さは4-30cmになり、軟毛がまばらに生え、少数の葉をつける。全草に伏毛が生えるが、あまり目立たない。
本州(関東地方以西)、四国、九州の太平洋側を中心に分布し、山地の落葉樹林内の湿った、半ば日のあたる斜面などに生育する
ツルキンバイ - Wikipedia



ツルキンバイ




■12:13 トウゴクミツバツツジ



トウゴクミツバツツジ





トウゴクミツバツツジ




■12:14 ブナの大木、このあたりから、シロヤシオの花はなくなります。



ブナの大木




■12:15 木道になります。



木道




■12:15 木道を進みます。



木道




■12:17 木道を進みます。



木道




■12:29 檜洞丸の頂上が見えてきました。



檜洞丸の頂上




■12:31 檜洞丸の頂上広場の左側。



檜洞丸の頂上広場の左側




■12:33 檜洞丸頂上から100m先の富士山展望ポイントへ行きます。5分程



檜洞丸頂上-犬越路への道表示板




■12:35 犬越路方面の登山道を下ります。充分注意して下ります。



犬越路方面の登山道




■12:35 この日は、残念ながら富士山は雲の中。



残念ながら富士山は雲の中




■12:35 富士山がいなくても、雄大で、素晴らしい景観です。

檜洞丸から続く熊笹ノ峰-大室山-加入道山-菰釣山-三国山の丹沢主稜の山を前景に富士山が聳えています。大室山の右手には大菩薩連嶺、雲取山などが続きます。




檜洞丸頂上から100m先の富士山展望ポイントからの雄大な景色








2ケ月前の2014.3.28に登った時の富士山と周囲の山の山座同定

檜洞丸の富士ポイントからの山座同定






■12:36 階段の上から、丹沢主稜。



階段の上から、丹沢主稜




  おにぎりの時間  



今年はシロヤシオの当たり年。なぜ、当たり年


今年はシロヤシオの当たり年。満開の花が山道を囲んでいます。シロヤシオに限らず、野の花には当たり年があるようです。

今年はコバイケイソウの当たり年、昨年はフジの当たり年と書かれているのをよく見かけます。しかし、ネットで調べても、なぜ当たり年になるかが書かれていない。
当たり年が4年に一回とか、隔年とか、当たり年の規則性はないようです。
野の花の当たり年は気候に関連していると思いますが、そんなことはどこにも書いてないので、はっきりした理由はわかっていないようです。しかし、わかっていないという記事もまだ見ていない。







温州ミカンは表年と裏年を交互に繰り返す(隔年結果)。表年は、たくさんなった年、裏年はあまりならなかった年。この理由は、ジベレリンっていう植物ホルモンと光合成によって作られた糖の貯蔵量が関係しているようです。

まず、ジベレリンっていう植物ホルモンが、果実がなるのを邪魔するんだ。ジベレリンは温州ミカンの芽に働き掛けて、花ができるのを邪魔して実がならないようにしちゃうんだ。 温州ミカンでは果実の中で、ジベレリンが作られる。作られたジベレリンは枝の中を流れて、果実の近くについてる芽に働き掛けるんだ。だから、その年に果実がなった枝には、翌年花がつかない。つまり、実がならないんだね。
 ほかには、光合成によって作られた糖の貯蔵量が関係しているよ。夏の間に作られた栄養分の糖は、葉や枝、根の成長、果実の肥大に使われるんだ。使われなかった分は枝や根など、木のあちこちに蓄えられる。 蓄えられた糖を使い、冬の間に翌年の花芽ができるんだ。でも、果実がたくさんなると、大きくするのにたくさんの糖を使うから、あまり蓄えられないんだ。そうすると花芽も減り、果実も減っちゃうってわけ。
ミカン 表年、裏年って何現すの?−JAグループ福岡

シロヤシオの当たり年の原因解明はいつになるか。





2008.5.24、2011.5.26のシロヤシオ
2008.5.24、2011.5.26にシロヤシオを見るため檜洞丸に同じコースで登りました。その両年も、シロヤシロの当たり年と思っています。檜洞丸のシロヤシオに関しては相性がいいようです。3回とも満足して、帰りのバスに乗り、熟睡します。富士山展望については、もう一つ満足してません。



2008.5.26 11:07  展望園地から35分。トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ

2008.5.26 11:07  展望園地から35分。トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ



2008.5.26 11:26 シロヤシオ

2008.5.26 11:07  展望園地から35分。トウゴクミツバツツジ、シロヤシオ






2011.5.26 11:13  展望園地から47分、トウゴクミツバツツジ。


檜洞丸のトウゴクミツバツツジ



2011.5.26 11:18 シロヤシオ


檜洞丸のシロヤシオの写真





■13:50 檜洞丸山頂から、この階段を下ると、青い屋根の青ヶ岳山荘、その横に有料トイレがあります。
青ヶ岳山荘は、期間営業の山小屋であり、週末・年末年始・連休のみ営業している。

トイレの後、登ってきた道を下ります。



青い屋根の青ヶ岳山荘




■13:50 ツルキンバイ。



ツルキンバイ



■14:03 石棚山分岐。



石棚山分岐




■14:07 シロヤシオの花の中を下ります。



シロヤシオの花の中を下ります




■14:13 「頂上まで0.8kmベンチ」



頂上まで0.8kmベンチ




■15:34 トウゴクミツバツツジを眺めてて下ります。この後、展望園地、ゴーラ沢出合西丹沢自然教室。



トウゴクミツバツツジ




■16:40 西丹沢自然教室



■1705-18:20 西丹沢自然教室から新松田駅までの長いバス。長い長い75分間、熟睡




西丹沢自然教室から新松田駅までの長いバス




■18:28 小田急小田原線新松田駅発


■19:35 小田急江ノ島線長後駅着。



END




ページトップに戻る









富士山と野の花眺めて山歩き l 富士山展望の山を方位角の一覧表から探す l 地図から探す l 富士山あれこれ l サイトあれこれ  北斎「富嶽三十六景」