2014年10月29日の朝一番に、白谷ノ丸頂上から富士山の眺めに感嘆し、白谷ノ丸が「富士山がいる大展望」としては一二を争う山であると思った。そのため、往復90分ほどの山歩きですが白谷ノ丸単独で山歩き記を掲載した→「白谷ノ丸の山歩き記」。この「大蔵高丸・ハマイバ丸の山歩き記」はその続きです。 大蔵高丸に着いたのは11時過ぎなので富士山は少しシルエット状になっていた。しかし、この方位角からの富士山は左右のすそ野の形が良いため、晩秋の景色にはかえってシルエット富士が適していると思いながら尾根道歩きを楽しんだ。 ■コース&タイム 車を使う人にとっては最も行きやすい山ですが、電車、バスを基本としている人にとっては、タクシーを使わなければならないため行きにくい山です。 ・甲斐大和駅-(タクシー39分、5500円)-湯ノ沢峠-(38分)-大蔵高丸-(27分)-ハマイバ丸-(34分)-天下石-(2時間)-天目山温泉-(バス26分)-甲斐大和駅 ・湯ノ沢峠-白谷ノ丸(往復72分)
*2013.5.5に大蔵高丸を登ってときは湯ノ沢峠登山口までタクシー(3860円)。湯ノ沢峠登山口から湯ノ沢峠までは42分でした。今回はできるだけ早く白谷ノ丸山頂に着くため湯ノ沢峠までタクシー。湯ノ沢峠〜白谷丸は44分です。 *米背負峠の読み方「こめしょいとうげ」 別名:米ショイダル・コメッショイ |
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■大蔵高丸、ハマイバ丸と富士山(雁ヶ腹摺山から) 湯沢峠から120m登り大蔵高丸、そこから平坦な尾根道が続きハマイバ丸に着き100mほど下ると米背負峠。横から見ると北の最初のピークが大蔵高丸、南の最初のピークがハマイバ丸となる。中央付近に適当なピークがないため南北の最初のピークに山の名前を与えたのか。両ピークとも富士山の眺めも良いので山名を着けたくなる。 |
■10:45 白谷ノ丸で絶景の富士山を眺めてから湯ノ沢峠に戻り、大蔵高丸に向けて出発します。気温、日陰は10℃、日向は17℃で歩くには丁度良い。 ![]() ■10:56 草原の道を歩き、お花畑に着きます。晩秋の季節ですので、花は咲いていません。花の時期でも鹿のためか咲く花がめっきり少なくなったという記載があります。 ![]() ■10:56 歩いてきた草原の道を振り返ると白谷ノ丸、その下に白いガレ場。 ![]() ■11:03 南アルプスの右側が見えてきました。 ![]() ■11:22 大蔵高丸頂上手前からの富士山。 ![]() ■11:23 大蔵高丸頂上到着。草原の中のほんのちょっと高い所が頂上です。 湯沢峠から120m登り大蔵高丸、そこから平坦な尾根道が続きハマイバ丸に着き100mほど下ると米背負峠。横から見ると北の最初のピークが大蔵高丸、南の最初のピークがハマイバ丸となる。中央付近に適当なピークがないため南北の最初のピークに山の名前を与えたのか。両ピークとも富士山の眺めも良いので山名を着けたくなる。 ![]() ■11:26 頂上からの富士山。「秀麗富嶽十二景 三番山頂 大蔵高丸 1781m」の表示板。その横に「お願い 自然保護のため、何人とたりとも道路用ロープより先への立入を禁じます・・・・」の表示板、もう少し端に設置ししてほしい。この表示板の前に行き富士山撮影。 ![]() ■11:38 大蔵高丸頂上からの富士山がいる大展望。三ツ峠山、本社ヶ丸、清八山、御坂山の上に富士山。 手前のこんもりした塊はハマイバ丸、その右横にコンドウ丸、お坊山、米沢山、笹子雁ヶ原摺山。富士山のすそ野の右に御坂黒岳などの御坂山地が続き、さらに南アルプス、甲府盆地が見える。山頂からハマイバ丸に行く道の周辺はなだらかな草原です。そのハマイバ丸の左手には御正体山、道志、丹沢の山が続きます。晩秋の前景にシルエット富士が映えます。絶景です。富士山を眺めながらおにぎりを食べるには絶好の山頂です。ハマイバ丸の右側は白谷ノ丸からの展望とほぼ同じなので山座同定はこちらで→「白谷丸山頂からの富士山がいる大展望」 ■11:38 大蔵高丸頂上からの富士山。ハマイバ丸がいい位置にいます。 ■11:38 大蔵高丸頂上からの富士山。杭とロープをできるだけ外して。幾重にも重なる山並みの上に富士山。
■11:38 大蔵高丸頂上からの富士山。
![]() ■12:23 大蔵高丸頂上からの秀麗富士。 ■11:38 大蔵高丸からの富士山。 壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)。 2013年5月5日に湯ノ沢峠から大蔵高丸、ハマイバ丸を歩いた。晴れてはいたが富士山山頂に雲がかかっていた。 ハマイバ丸で一時的に雲が取れて鮮明な富士山を眺めることができた。 5月なので新緑の草原を期待したが、山の上はほんのり色づき始めたぐらいでした。 冠雪の富士山と緑の草原とミツバツツジを楽しむには6月ごろがいいようです
今回は、富士山の冠雪と紅葉を狙い日にちを決めたが、紅葉はほとんど終わっていた。 しかし晩秋の色彩に溢れた草原の道を歩き冠雪始めの富士山を見ることができ、この季節はいいと思った。 大蔵高丸からの富士山 2013.5.5 9:44 ![]() ハマイバ丸からの富士山。この時だけ雲が少なくなった。 2013.5.5 10:27 12:23 おにぎりを食べた後、頂上の周りを眺めた。朝一番で登った白谷ノ丸、それに続く黒岳、雁ヶ腹摺山方面の展望も良い。こちら側は日当たりがよいので鮮明です。 ![]() 12:25 ハマイバ方面の道を少し歩きススキを前景に富士山を撮影。太陽は富士山の後ろ上にいるため、霞が強くなってきます。 しかし、この晩秋の前景にはシルエット富士が映えます。 ■12:44 おにぎりを食べぶらぶらした後、ハマイバ丸に向けて青空を眺めながら草原の道を進みます ![]() ■12:50 大蔵高丸とハマイバ丸の間には、前景を変えた富士山が数回見られます。 ![]() ■12:57 ススキに囲まれた見通しの良い道を進みます。 ![]() ■13:03 右手に富士山が見えてきました。だんだん大きくなります。 ![]() ■13:03 ススキの上の富士山を眺めながら進みます。 ■13:04 左側は晩秋の野山。 ![]() ■13:05 ハマイバ丸の手前にも、富士山展望スポットが有ります。ここも良い。 ![]() ■13:09 なだらかな坂道を登りハマイバ丸到着。頂上は樹木に囲まれた所で、山の頂上という感じはありません。富士山の方に樹木は刈られており展望があります。 頂上表示@破魔射場丸(ハマイバ)平成八年十月 大和村 (2005年に合併して甲州市) A秀麗富嶽十二景 三番山頂 ハマイバ Mt.hamaiba 1752m (こちらは大月市) 湯ノ沢峠の行き先表示板では、ハマイバとハマイバ丸。 ![]() ■13:09 ハマイバ丸山頂からの富士山。晩秋の静寂な雰囲気の中、木立ちの間に富士山が見えます。 ■13:09 ハマイバ丸山頂からの富士山。 ![]() ■13:13 ハマイバ丸山頂から3分程進んだところに、富士山展望地があります。 前景中央の米背負峠(ここから天目山温泉に下る)、大谷ヶ丸、滝子山の山並が面白い。視線が手前の尾根から左、右、左、右に誘われてその先に三ツ峠山と富士山がいます。絶景です。 ミツバツツジの咲く撮影ポイントもこのあたりだと思います ■13:13 ハマイバ丸山頂から3分程進んだところからの富士山。壁紙用。 ■13:14 ハマイバ丸は富士山が見えにくいという記載もありますが、ハマイバ丸から天下石の間で前景を変えたいろんな富士山を楽しむことができます。ここでは甲府盆地が少し見えています。 ![]() ■13:19 再び米背負峠、大谷丸、滝子山の山並が見えてきました。 ![]() ■13:29 ここから少し下る道で富士山は手前の山の下に隠れていきます。 ![]() ■13:32 富士山は見えないが、気持ちの良い道を進みます。 ![]() ■13:36 天下石へ向かう急な下りのところで、富士山がいる素晴らしい景観に出会いました。「こんなところに富士山」の第一号です。 画面中央に、晩秋の色彩が素晴らしい丘が見えます。その右手に大谷ヶ丸、滝子山の山並みがあり、大谷丸と右のピークが飾り台を作り富士山がちょこんと着座しています。左手には蛭ヶ岳などの丹沢、道志の山並みが見えます。その手前に中央本線の平地があり、百蔵山、扇山が見えます。 ここの富士山を見逃さないように歩いてください。山頂でないのでここと思われる場所のカシミール図を拡大画像と共に載せました。 山のピークの絶妙な配置で作製した飾り台に富士山
![]() 大谷丸と右のピークの飾り台に着座する富士山 ![]() 「こんなところに富士山」がここの場所だと思います ![]() ■13:47 天下石。山頂はないようですが表示板には「天下石山頂」。 ![]() ![]() ■14:01 天下石の周りの枝の間から富士山が見えました。
![]() ■14:04 これからは紅葉の名残の色彩を見ながら進みます。 ![]() ■14:13 道を下りるにしたがい紅葉が鮮やかになってきます。 ![]() ■14:53 見事に色づいています
![]() ■15:03 車道に着いたところで、小さな富士山が顔を覗かせていました。 ![]() ■15:04 紅葉真っ盛り。 ![]() ■15:33 やまと天目山温泉行きの標識。 ![]() ■15:49 トンネルを抜けるとやまと天目山温泉です ![]() ■15:42 紅葉真っ盛り。 ![]() ■15:53 やまと天目山温泉到着。ここから甲斐大和行きのバスに乗ります。温泉に入る予定はなかったのですが、本日は水曜日で休館日。昨年は高アルカリでぬるぬるした感触の温泉に入りました、 この天目山は、天正10年(1582年)織田政権に追われた武田氏第20代当主武田勝頼が自害した所です。 井上靖「天目山の雲」にその勝頼の最後が描かれています。大谷ヶ丸の下り道にある景徳院に勝頼の墓があります。「武田勝頼公三十七歳、同夫人十九歳、武田信勝公十六歳」 ![]() ■15:53 野猿が見送りに出てきました
![]() ■16:16 甲斐大和駅行きのバスに乗ります。 ![]() ■16:42 甲斐大和駅到着 ■18:55 小田急線湘南台駅 END |
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