三ツ峠山の山歩き記  2015年12月5日(土)-6日(日)


  

三ツ峠山には、@2008.8.3、A2011.7.10 、B2014.7.23と三回登ったが、野花を眺めるのが目的のため、7月、8月の夏の登山でした。そのため鮮明で雲の無い富士山にはまだ会っていない。富士山展望を目的に、寒い冬に一泊二日で三ツ峠山登山を行った。

一日目は、河口湖駅から、天上山、霜山経由で開運山に登り、各展望地で快晴のもと鮮明な富士山を眺め、三ツ峠山荘前から黄昏時の富士山に感嘆し四季楽園に泊まる。

二日目は、開運山山頂で日の出時の素晴らしい富士山を堪能し、登りと同じコースを下り河口湖駅に戻る。



2015年12月5日 一日目 河口湖駅-カチカチ山展望台-天上山-霜山-三ツ峠山(四季楽園)


2015年12月6日 二日目 三ツ峠山(四季楽園)-霜山-天上山-カチカチ山展望台-河口湖駅




■今回のコース

・登り:河口湖駅-天上山公園-天上山-霜山-送電鉄塔-開運山 4時間15分(+休憩 2時間29分)



三ツ峠山の登山コース
コース 時間
小田急江ノ島線線
長後駅

 5:35
富士急行線
河口湖駅
 857m
8:12
8:24
天上山公園
(カチカチ山)
 1075m
9:10
9:32
天上山湖御岳神社
 1140m
9:46
10:00
林道
 1120m
10:18

霜山
 1302m
10:57
11:14
送電鉄塔
 1340m
11:29
12:56
1582ピーク 13:37
13:43
ガレ場
 1660m
14:02

木無山
 1732m
14:25
14:28
開運山
 1785m
15:08
15:41
四季楽園
 1740m
15:51



富士山と天上山、霜山、開運山(節刀ヶ岳から))

富士山と天上山、霜山、開運山(節刀ヶ岳から)





三ツ峠山の山歩き記 一日目 2015年12月5日(土) 河口湖駅-カチカチ山展望台-天上山-霜山-三ツ峠山(四季楽園)




■5:35 小田急江ノ島線線長後駅発


■7:22 富士急行線大月駅発


■7:48 いつもは「三ッ峠駅を過ぎたあたりに富士山撮影スポットがあります。」との車内放送があり徐行運転をしてくれるので、カメラを用意して富士山をパチリとするのが慣行になった。しかし、本日は土曜日であるが通勤時間のためか、車内放送も徐行運転もない。そのため、富士山撮影は結構難しく、最も良いのがこの一枚。



富士急行線からの富士山




■8:05 富士駅停車中に一枚。



富士駅からの富士山




■8:24 河口湖駅出発。駅から離れると、後に富士山が見えます。



河口湖駅前からの富士山




■8:30 カチカチ山富士見台までロープウェイで行けるが三ツ峠山登山なので、あじさいハイキングコースを登る。そのあじさいハイキングコースへの登り坂からの富士山。



あじさいハイキングコースへの登り坂からの富士山。




■8:32 護国神社。右側に天上山公園への表示板がある。天上山公園にカチカチ山ロープウェイ富士見台駅がある。天上山山頂はその上にある。



護国神社




■8:44 10分程でナカバ平到着。



ナカバ平




■8:45 ナカバ平で、朝8時の新鮮な富士山を眺める。

富士山の中央にある石碑には、太宰治の「お伽草紙 カチカチ山」に出てくる一文「惚れたが、悪いか」が刻まれています。37歳の狸は、16歳の兎にカチカチ山で背中の柴を焼かれ、河口湖で泥の船に乗せられて溺れて死にます。その狸の最後の言葉です。



ナカバ平からの富士山




■8:46 左右のすそ野を充分に広げて気持ちよさそうな富士山。



ナカバ平からの富士山。左右のすそ野を充分に広げた富士山




■8:46 天上山ナカバ平からの富士山。壁紙用画像2 (WUXGA 1920×1200)。
吉田大沢が右上から左下に流れる優雅な富士山山頂部。画像、映像で最も多く紹介されている富士山の姿です。



天上山ナカバ平からの富士山

(WUXGA 1920×1200)




■8:51 松の木の間から眺める富士山も良い。



松の木の間から眺める富士山




■8:52 松の木の横から眺める富士山も良い。







■9:09 12月ですのであじさいハイキングコースは花もなく、紅葉もないため途中での写真はなく、ロープウェイ駅横に到着。



かちかち山ロープウェイ駅横




■9:10 富士見台。画面左側の横にカチカチ山ロープウェイ富士見台駅があり右側は展望広場、中央に展望台があります。この周辺が天上山公園か。



カチカチ山富士見台




■9:16 富士見台展望広場からの富士山。左のすそ野と空の境界線がなだらかに三国山地まで流れていきます。秀麗な富士山を丸ごと見れる展望地です。







■9:17 富士見台展望広場からの富士山。 壁紙用画像1 (WUXGA 1920×1200)。



富士見台展望広場からの富士山


(WUXGA 1920×1200)



■9:18 富士見台展望広場からの富士山。小御岳がせり出して、山腹に変化を与えています。



富士見台展望広場からの富士山




■9:19 富士見台展望広場からの富士山山頂部。吉田大沢の右下に犬が眠っています ・・・・・見えましたか。


富士見台展望広場からの富士山山頂部




■9:21 天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖。

画像を合成して、視野角ほぼ180度を平面化しています。展望台で首を2回ほどまわすとこの景観を眺めることができます。右端の黒岳から続く御坂山地が河口湖を囲んでいます




天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖




■9:21 天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖ロープウェイの建屋、設備を除いたパノラマ図



天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖





■9:22 天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖町の市街地とカチカチヤ山のうさぎ。16歳の乙女・・・乙兎。



天上山富士見台の展望台からの富士山と河口湖町の市街地とカチカチヤ山のうさぎ




■9:22 河口湖の左は足和田山、右端の尖っているのが十二ヶ岳、その左が鬼ヶ岳、その左の尖っている山は王岳。奥の冠雪している山は赤石岳と悪沢岳。



河口湖と足和田山




■9:30 広場でハートの中の富士山を眺めて、記念撮影して、天上山山頂に進みます。



広場でハートの中の富士山









■9:33 登り道の左側に、展望台より少し高いところがあります。展望広場の松が山並みより低くなります。



登り道左側の展望台より少し高いところからの富士山と河口湖




■9:36 天上山に行く道の途中に、ベンチがある展望地があります。


天上山に行く途中にある展望地からの富士山




■9:43 天上山山頂。小御岳神社の石碑が有ります。天上山は、別名嘯山というようです。

寛文八年(1668)五月六日、嘯山(うそぶきやま)山頂に鎮座、勧請。北麓農民は、農閑期には富士山に入山して木を伐り、角材・板材に木挽きをし、相模・伊豆・駿河方面に販路を開き、業としていた。そのため富士山入山中の無病息災を祈り、富士山五合目に小御嶽神社を創建した。郷に残る家族は、入山者の無事を祈願するために、里宮志向から富士と対峙するこの地を選び、分祀し、祈願所としたと云う。(小御嶽神社-[天上山山頂] | 河口湖.net から)


天上山山頂




■9:44 天上山山頂からの富士山。



天上山山頂からの富士山




■9:41 頂上から5mほど戻り、松の木の前から富士山富士山を眺めます。山の上から眺める富士山です。



松の木の前から富士山富士山




■10:08 霜山に進みます。



霜山に進みます




■10:17 林道に着きました。林道を横ぎり、山道を進みます。



林道に着きました




■10:39 登る道の右側に時々富士みちが見えます。



登る道の右側に時々富士みち




■10:55 霜山山頂は登山道の右側に有ります。この道の先6mほど先に霜山の標識があります。気をつけて歩かないと見逃してしまいます。山頂は展望がないため先に進みます。



霜山山頂は登山道の右側



2015.11.16に撮影した画像です。





 
■10:56 霜山から1、2分上の新倉山分岐。ここも登山道の右側にあり気をつけて歩かないと見逃してしまいます。



新倉山分岐




■10:57 この小さな標識があるだけです。昨年新倉山から登ったのでこの分岐がわかりますが、天上山からの登山道からは、見逃してしまいます。
「ひっち」の意味が不明。



霜山-三ツ峠山-新倉山分岐




■11:06 新倉山分岐からの富士山

昨年までは富士山方面は細い木々が立ち並び、枝葉の奥に富士山がいるのはわかりますが、すっきりとした展望がありませんでした。その後、木々の伐採が行われて、素晴らしい富士山展望地になっています。天上山からの尾根道と新倉山からの尾根道が富士吉田市街地を切り取り、菱形富士を形成してます。


新倉山分岐からの富士山





■11:06 ナカバ平(940m)-天上山富士見台(1100m)-天上山(1130m)-新倉山分岐(1312m)と富士山を眺める標高が高くなっていきます。



新倉山分岐からの富士山




■11:06 写真を撮影して送電鉄塔に進みます。道の右側の木々の後ろに富士山。



道の右側の木々の後ろに富士山




■11:30 送電鉄塔からの富士山。電線が写ってしまいますが、倉見山手前の富士みちまで見えます。




送電鉄塔からの富士山





■11:30 送電鉄塔からの富士山



送電鉄塔からの富士山





■11:30 送電鉄塔からの富士山。壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)。  



送電鉄塔からの富士山。壁紙用画像


(WUXGA 1920×1200)




■11:33 送電鉄塔からの富士山.。送電鉄塔のフレームを額縁にして。



送電鉄塔からの富士山




■11:38 送電鉄塔から登山道を横切り斜面を3mほど下ると富士山と河口湖が見えてきます。鉄塔は富士山の左側にあります。



送電鉄塔から登山道を横切り斜面を3mほど下ると富士山と河口湖







  おにぎりを食べながら思う  11:40-12:53 




今回午前中に歩いた富士山展望地はそれぞれ3、4回訪れた所だが、これほどの晴天下で富士山を眺めたことがなかった。

天気予報から登山日を決め、藤沢から始発電車に乗った甲斐があったと満足して、送電鉄塔横で富士山を眺めながら、

ゆったりとおにぎりを食べ、柿を食べ、珈琲を飲む。


三ツ峠山方面から富士山を眺める場合、12時を過ぎると太陽が富士山の後ろにきて富士山に殆ど陽が当たらず霞も多くなる。

そのため、12時前、できれば10時前に展望地に到着したい。
今回は快晴ということも有り、ぎりぎり間に合い鮮やかな富士山を眺めることができた。


休んでいる間にも、雲が発生してきて、霞が多くなってきた。出発する12:52には、富士山は殆どシルエットになっている。

この写真は手のひらで光を遮って撮影してます。



11:44 少し雲が出てくる。






12:52 かなり雲が出てきた。富士山が霞んできた。











■13:02 三ツ峠山の由来として、三つの尖峰(トッケ)があることから、ミツトッケと呼ばれ、それに文字をあてたという説がある。その三ツ峠山(木無山、開運山、御巣鷹山)に進みます。最初に着くのは木無山です。



三ツ峠山の登山道




■13:03 右側に富士みちが見えます。



右側に富士みち




■13:30 引率者の相棒さんの方が登る速度が速いため、「早く来い」と声がかかります。



右側に富士みち




■13:31 その声は気にせず、周りの景色を楽しみながら登ります。振返ると木々の間から富士山が見えます。



木々の間から富士山




■14:02 ガレ場を相棒さんが登ります。



ガレ場




■14:05 ガレ場を私が登ります。








■14:06 富士みちの景色が好きなので、ゆっくり眺めながら進みます。



富士道




■14:24 木無山到着。山頂という感じがない山頂です。表示板の後に富士山がおり、その後に太陽がいます。



木無山到着




■14:26 木無山からの富士山。標識横の道を少し進んだところから撮影。手のひらで光を遮って撮影してます。 



木無山からの富士山




■14:30 木無山から少し進むと展望のない展望地。木の間からかすかに富士山が見えるので、作ったときには富士山が見えていたかもしれません。
ここ以外にも案内本に紹介されているが、展望のない展望地は結構あります。



木無山から少し進むと展望のない展望地




■14:32 前回は見逃しましたが、天狗岩が見えました。三つ峠山はロッククライミングでも有名な山で、屏風岩と天狗岩の岩場があります。







■14:32 ベンチがあるところに錆びて全く字が見えない表示板があります。その右に細い道があり、道の先に天狗岩のてっぺんらしきところが見えます。



ベンチがあるところに錆びて全く字が見えない表示板




道の先に天狗岩のてっぺん




■14:35 天狗岩からの富士山



天狗岩からの富士山




■14:35 天狗岩先端からの富士山。富士吉田からの富士みち、中央の山は倉見山。左端は三つ峠山の最高峰である開運山、頂上右下に屏風岩。



天狗岩先端からの富士山




■4:35 岩場の展望台に喜び、撮影。左右は絶壁ですので、しっかり足場を確認してから撮影しています。ロッククライマーのための岩場で、一般の人が行く展望地ではありません。柵がなく危険です。







■14:38 ベンチがある富士山展望地。この先で、三ツ峠登山口からの登山道と合流します。三つ峠山荘が左上に見えます。



ベンチがある富士山展望地




■14:39 ベンチがある富士山展望地からの富士山



ベンチがある富士山展望地からの富士山




■14:40 三ツ峠登山口からの登山道との合流地点。三ツ峠山荘が見えます


三ツ峠登山口からの登山道との合流地点




■14:42 三ツ峠山荘。山荘の前に多くのカメラマンが集まる富士山展望地があります。



三ツ峠山荘




■14:44 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山と富士みち。富士山が霞んでいますが、絶景です。




三ツ峠山荘前の展望地からの富士山と富士みち






■14:44 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山。富士山の左のすそ野から愛鷹山が頭を覗かしています。



三ツ峠山荘前の展望地からの富士山




■14:53 三ツ峠山展望広場、正式な名前ではないと思います。



三ツ峠山展望広場




■14:54 三ツ峠山展望広場からの富士山と開運山。



三ツ峠山展望広場からの富士山と開運山




■14:54 開運山山頂の右下が屏風岩。



開運山の右下が屏風岩




■14:56 今晩泊まる「四季楽園」。左奥に御巣鷹山。右がこれから登る開運山、登山道は急坂で結構きつい。



今晩泊まる「四季楽園」




■15:09 開運山からの富士山。光を遮らず撮影したため、画面が乱れています。



開運山からの富士山




■15:10 開運山からの富士山。



開運山からの富士山




■15:10 開運山山頂


開運山山頂



■15:12 開運山山頂からの富士山と富士みち


開運山山頂からの富士山と富士みち




■15:12 開運山山頂からの富士山。霞んでいますが天城山などの伊豆半島の山が見えます。



開運山山頂からの富士山




■15:48 明日の朝の富士山に期待して開運山を下ります。富士見山荘の手前からの富士山。



富士見山荘の手前からの富士山




■15:48 富士見山荘。現在は使われていないようです。



富士見山荘




■15:56 四季楽園の二階の部屋からの富士山。夕暮れの富士山を見に行く予定なので、富士山の状態がわかりありがたい。個室です。



四季楽園の二階の部屋からの富士山




■16:51 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山と富士みち。三ツ峠山に泊まらないと見られない絶景。



三ツ峠山荘前の展望地からの富士山と富士みち




■16:51 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山


 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山





■16:51 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山。
富士山のすそ野と黄金色の空との境界線が鮮明となり、美しい姿の富士山です。この時間の富士山が最高と思ってしまう素晴らしい景観です。



三ツ峠山荘前の展望地からの日没時の富士山




■16:57 三ツ峠山荘前の展望地からの富士山



三ツ峠山荘前の展望地からの日没時の富士山




■16:53 三ツ峠山荘前の展望地のベンチで富士山を撮る。
暖かい部屋で珈琲を飲みながら眺めるパソコン画面の富士山と、黄昏の冷たい空気の中で眺める富士山はかなり異なる富士山です。

ここで眺める富士山は、体全体で眺める富士山で、この時刻とこの場所でしか味わえない感動があります。



三ツ峠山荘前の展望地からの日没時の富士山




■17:02 三ツ峠山展望広場から。四季楽園に戻る途中で一枚。







■18:30 四季楽園の夕食。とてもおいしいです。


■この後、コタツひとつの暖房で寒さをしのぎ、コタツに足を入れて眠る。
 途中、暑苦しさで目を覚ます、コタツを離れると寒い。
 明日は開運山で朝日を浴びる富士山をながめるのだ、と思いながらよくわからない状態で、眠る。




夢の中で、富士山中腹に眠る犬が出てきた。



富士山中腹に眠る犬









  2015年12月6日 二日目 三ツ峠山(四季楽園)-霜山-天上山-カチカチ山展望台-河口湖駅




富士山と野の花眺めて山歩き l 富士山展望の山を方位角の一覧表から探す l 地図から探す l 富士山あれこれ l サイトあれこれ  北斎「富嶽三十六景」