新倉山〜天上山の山歩き記  2015年11月16日(月)


  


2014年4月桜満開の頃、同じコースを歩いて気にいったが、富士山はうす曇の空の中で、鮮明さにかけた。青空のもとの富士山を見るため、再度訪れ、鮮明な富士山と紅葉を眺めながら、秋の散策を楽しんだ。


*参考コース&時間:下吉田駅9:03-新倉山御殿11:02-分岐12:00-天上山(13:13-14:08)-河口湖駅15:02


新倉山と富士山の地図   天上山と新倉山の登山コース
参考コース 時間
小田急江ノ島線
長後駅
5:35
富士急行線
大月駅
8:15
下吉田駅
753m
9:03

新倉山浅間公園
(展望台)
9:44
10:09
新倉山御殿
1184m
11:02
11:14
大棚の滝分岐 11:33

霜山・三ツ峠山・新
倉山分岐到着

 1198m
12:00
12:20
天上山
1140m
13:13
14:08
カチカチ山
ロープウェイ駅
14:20
14:25
護国神社登山口 14:51

河口湖駅
857m
15:02
15:15
小田急江ノ島線
長後駅
19:32



新倉山と富士山(杓子山山頂から)

新倉山と富士山(杓子山山頂から)






新倉山〜天上山の山歩き記 2015年11月16日(月)



■5:35 小田急江ノ島線長後駅発


■8:15 富士急行線大月駅発


■8:46 「三ッ峠駅を過ぎたあたりに富士山撮影スポットがあります」との車内放送があり徐行運転をしてくれるので、カメラを用意して本日最初の富士山をパチリとするのが慣行になった。快晴の空の下、すばらしい富士山です。



富士急行線からの富士山




■8:46 電車の窓ガラスに白い汚れがあるが、富士山は鮮明に写っていたので、もう一枚。



富士急行線からの富士山




■9:05 下吉田駅前からの富士山。



下吉田駅前からの富士山




■9:10 新倉山富士浅間神社の参道。



新倉山富士浅間神社の参道




■9:11 紅葉の盛り。



紅葉の盛り




■9:12 鳥居の扁額は「「三国第一山 新倉富士浅間神社」(さんごくだいいちさん あらくらふじせんげんじんじゃ)

三国とは日本・唐土・天竺、仏教的な世界観では「世界」そのものとなります。その三国で第一の山であること。すなわち、世界中で一番の山である富士山の浅間神社。

山中湖の東側にある三国山は(みくにやま)で、山梨県、静岡県、神奈川県の県境に位置する山です。神奈川(相模国)・山梨(甲斐国)・静岡(駿河国)の三国の境に位置することから三国山と呼ばれます。三国の規模が違います。
箱根山の外輪山にも三国山(みくにやま)があるが、「神奈川県足柄下郡箱根町と静岡県裾野市とをまたぐ標高1,101.8mの山」との説明で、三国山の由来は不明。



鳥居の扁額は「「三国第一山 新倉富士浅間神社」




■9:12 参道の階段で振返ると紅葉の間に富士山



紅葉の間に富士山




■9:13 鳥居の中に富士山。鳥居を建てる時に、富士山がこのように見える場所を選んだと思います。



鳥居の中に富士山




丹沢の大山山頂にある大山阿夫利神社(おおやまあふりじんじゃ)の鳥居の中にも富士山が見られました。

新倉富士浅間神社の御祭神は 木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)、 大山祇命(おおやまずみのみこと)、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)。 木花咲耶姫命と瓊瓊杵尊は夫婦、大山祇命は御祭神は 木花咲耶姫命の父。
大山の主祭神は大山祇命。大山祇命は伊弉諾尊(いざなぎ)と伊弉冉尊(いなざみ)の子供
富士山が見える山にある神社の御祭神は何らかの繋がりがあるようですが、日本国の神の系譜は複雑なので、これでおしまい。




■9:14 新倉富士浅間神社鳥居の横からの富士山。新倉富士浅間神社を含む新倉山中腹までが新倉山浅間公園か。



新倉富士浅間神社鳥居の横からの富士山




■9:16 忠霊塔(戦没者慰霊塔)と富士山展望地に行くには石段と坂道が有ります。石段のほうが富士山が見えると思い、398段の石段を登ります。この398段の石段の愛称は「咲くや姫階段」です。サクヤ-387、名前に合わせて398段にしたのか、たまたま398段なので咲くや姫階段にしたのかは不明。

身延山久遠寺の階段が凄いと言われていますが、287段です。久遠寺の階段も上ったので、浅間神社の咲くや姫階段も上ります。




忠霊塔(戦没者慰霊塔)と富士山展望地に行く石段




■9:17 石段途中で振り返ると富士山



石段途中で振り返ると富士山




■9:21 石段途中で振り返ると、樹木の間から富士山。398段ですので、富士山を見ることを理由にして、時々立ち止まります、



樹木の間から富士山




■9:21 石段途中で振り返ると、富士吉田市の市街地の上に富士山。



富士吉田市の市街地の上に富士山




■9:23 397段の石段を登りきったところからの富士山。なだらかに伸びるすそ野と空の境界線が美しい秀麗な富士山です。ここからの富士山は、とても気に入った富士山ですので拡大写真が続きます。



石段を登りきったところからの富士山

拡大画像



■9:23 右に道を進み東屋がある富士山展望地に向かう。高さが異なる通路があり、そこから富士山と吉田市街が一望できる。左の山は高座山、杓子山です。



東屋がある富士山展望地からの富士山と富士吉田市街

拡大画像



■9:28 一段高い通路では、更に視界が広まる。新倉山で最も富士山の展望が良い所です。



一段高い通路からの富士山

拡大画像



■9:29 左右をカットして、富士山と富士吉田市街。



富士山と富士吉田市街

拡大画像



■9:29 富士山展望地からの富士山と吉田市街



富士山と吉田市街

拡大画像



■9:30 富士山を中心において



富士山を中心において




■9:30 新倉山浅間公園の富士山展望地から.。壁紙用画像(WUXGA 1920×1200)

吉田大沢が右上から左下に流れ、その途中から小御岳流しが白く点線状になっています。その下に小御岳、ここから見るとかなり隆起しています。
小御岳は寄生火山ではなく、現在の富士山ができる前からある火山です。富士山の形成により小御岳本体が覆われたようです。



新倉山浅間公園の富士山展望地から


拡大画像(WUXGA 1920×1200)



■9:32 富士山本体



富士山本体

拡大画像



■9:32 富士山山頂部



富士山山頂部




■9:32 富士山山頂。右の尖がり部が白山岳です。



富士山山頂




■9:34 紅葉のカラマツと富士山



紅葉のカラマツと富士山




■9:24 忠霊塔と呼ばれている戦没者慰霊塔。



忠霊塔と呼ばれている戦没者慰霊塔




■9:38 忠霊塔の裏側から「五重の塔と桜と富士山」が眺望できる。近年、外人客に大人気のスポット。そのためか、安全対策として転落防止柵及び眺望デッキを設置する工事が行われていた(2015.9-12)。


忠霊塔の裏側から「五重の塔と富士山」




■9:38 工事用の柵等が見えない構図で



忠霊塔の裏側から「五重の塔と富士山」




■9:39 ここは桜の名所ですが、桜のかわりに松を配置して。



忠霊塔の裏側から「五重の塔と富士山」




■9:40 忠霊塔の右側には明治大帝の石像。



忠霊塔右側の明治大帝石像




■9:41 新倉山山頂に進みます。



新倉山の紅葉




■9:41 登り坂からの富士山。



登り坂からの富士山




■9:43-10:09 屋根つきの広い展望台があります。新倉山の上り道で富士山が一望できる最期の場所なので、珈琲タイム。お湯を沸かし、ドリップで入れたトラジャー珈琲を味わいながら、じっくり富士山を眺めました。



屋根つきの広い展望台からの富士山




■9:44 10時近くになり中腹に雲が発生してきました。なだらかに伸びるすそ野と空の境界線が美しい。



中腹に雲が発生してきた富士山

拡大画像



■9:45 吉田大沢が山頂部の半分ほど占めています。大沢崩れは富士山に荒々しさを加えますが、吉田大沢は富士山に優雅さを加えます。



吉田大沢が富士山山頂部の半分ほど占めています




■10:09 雲が動いています。霞が出てきました。展望台を出発。
宝永山周辺の雲の発生は、10時ごろからが多いようです。富士山愛好家にとって、10時前に富士山展地に立つことが重要となります。



霞が出てきた富士山




■10:11 坂道を登ります。



坂道を登ります




■10:12 樹木の間から富士山が見えます。



樹木の間から富士山




■10:19 アヤメ平につきました。6月頃にアヤメの群生が見られるが、いまは枯れた草地。



アヤメ平




■10:20 アヤメ平からの富士山。アヤメの季節に来てみたい。



アヤメ平からの富士山




■10:40 山の紅葉がきれいです。



山の紅葉がきれい




■10:41 ゴンゴン石に到着。大きな岩の穴に頭をいれると、ごんごんと風の様な音が聞こえるとのことですが、頭は入れないで先に進みました。
表示板には「新倉山頂上」ではなくその先にある「御殿」が書かれています。頂上は見晴らしがなく、御殿は広場になっており、富士山が見えるためのようです。



ゴンゴン石



ゴンゴン石




■10:57 テレビ塔を通り、高低差がなく頂上とは思えない新倉山山頂に到着。標高1180.2m。


新倉山山頂




■11:02 新倉山山頂から200m程進んで御殿に到着。木片がぶら下がっていますが、木鐘です。金属でないので木柾か。



新倉山山頂から200m程進んで御殿




■11:02 新倉山御殿からの富士山。

新倉山山体のV字で富士山と吉田市外が切り取られているのが面白い。ジーと見ていると吉田市街が水面に写る富士山のように見えます。天下茶屋からの富士山は、河口湖の三角形と合わせて、菱形富士と呼ばれていますが、ここからの眺めは吉田市街が作る菱形富士です。菱形富士は北斎が描いておりますが、実景では意外と少ないようです。(新道峠からの富士山と北斎の逆さ富士



新倉山御殿からの富士山




■11:05 新倉山御殿からの富士山山頂部。横山大観が描く水墨画の富士山のようです。



新倉山御殿からの富士山山頂部




■11:04 新倉山御殿からの富士みち周辺の山々。この眺めが素晴らしい。

富士みちの右手は富士吉田市-富士山、左に進むと都留市-大月市です。。前面の山は倉見山、右側に鹿留山-杓子山、左側に今倉山-二十六夜山-堂所山-九鬼山、道を挟んで高川山。道の奥にはには権現山、麻生山が見えているようです。平地は禾生駅周辺まで見えているようです。




新倉山御殿からの富士みち周辺の山々

拡大画像



■11:28 新倉山御殿で20分ほど休憩して、霜山に進みます。手前の棒状の白い物体は苗木にビニール袋をかぶせたものです。



霜山に進む道から




■11:30 緑と黄色、橙に紅葉した山体が美しい。



みどり、黄色、橙に紅葉した山体が美しい




■11:33 大棚の滝分岐、大棚の滝には行かず三ツ峠方向に進む。三ツ峠方向に霜山があります。



大棚の滝分岐




■11:40 高度が上がってきて樹木の葉がかなり落ちています。



三ツ峠山への道




■11:51 最期の登りです。ロープが張られおり、かなり急峻な登り道です。



最期の登り道




■12:00 霜山-三ツ峠山-新倉山分岐到着。天上山-霜山-三ツ峠山の登山道に到着したことになります。
しかし、表示はこの小さい表示板のみで、しかも登山道からは2mほど離れたところにあるため、三つ峠山から下りてくる時に見つけるのは相当難しいと思う。中央に書かれている「ひっち」の意味が不明。


霜山-三ツ峠山-新倉山分岐




■12:20 表示板の反対方向の展望が開けている。今回は残念ながらすそ野が一部見えるだけであるが、富士山の全貌が眺められると思う。



表示板の反対方向の展望




2014.4.16 11:40 の撮影ですが、このときは前面細い樹木の枝で視界が遮られていた。この後、相当伐採されたようである。



2014.4.16の写真




2015.9.17 15:32 この時に伐採されたのを知りましが、富士山は雲に覆われていた。


2015.9.17の写真




2015.8.15 15:08撮影 霜山・三ツ峠山・新倉山分岐より三つ峠山へ15分程登ると送電鉄塔があり富士山の展望が良い。

富士山山頂が一部見えていたがかなり雲で隠れていた。三つ峠山中腹ではこの二ヶ所が富士山展望地です。

富士山が見えたら、ここまで登るつもりでしたが、天上山のほうに下りました。


送電鉄塔からの展望




■12:23  2、3分下ると霜山山頂「霜山1301.7M by 山レコ」の表示板。ここも登山道から5mほど離れており、わかりにくい。霜山山頂を意識せずに通過すると思います。霜山山頂はまだかと思っているうちに天上山に着いてしまいます。



霜山山頂




■12:34 このあたりの紅葉がきれいです。



紅葉がきれい




■12:53 みどり、きいろ、あかの紅葉。



みどり、きいろ、あかの紅葉




■13:08 紅葉の道を進みますとても気持ちの良い散策路です。




紅葉の道





■13:13 道脇の紅葉を眺めます。



道脇の紅葉




■13:15 分岐から50分程で天上山山頂です。小御岳神社の石碑が建っています。



天上山山頂




■13:15 晴れていれば富士山が見れますが、雲しか見えません。


天上山山頂から富士山方向の景観




■13:16-14:08 紅葉を眺めながら昼食。



紅葉




■14:17 天上山からすぐに富士見展望台、カチカチ山ロープウェイ駅に着きます。富士見展望台の横から展望台と河口湖を撮影。



富士見展望台の横から展望台と河口湖




■14:17 展望台下と富士山方向を撮影



展望台下と富士山方向




■14:21 展望台から河口湖。河口湖大橋は中央の樹木の後。黒岳、破風山の頂上は雲で隠れています。



展望台から河口湖




■14:21 右側の尖がりの山が十二ヶ岳、鬼ヶ岳、王岳、三方分山と御坂山地の山が見えます。



十二ヶ岳、鬼ヶ岳、王岳、三方分山と御坂山地の山





■14:24 鉄砲木ノ頭、山中湖方面、後は三国山稜。



鉄砲木ノ頭、山中湖方面




■14:27 ロープウェイには乗らず、見事な赤いドウダンを写して、紅葉を眺めるためアジサイハイキングコースを下ります。



赤いドウダン




■14:29 紅葉は今が盛りのようです。



紅葉は今が盛り




■14:34 秋を味わいながら歩きます。



紅葉は今が盛り




■14:34 アジサイハイキングコースですが、道の両側にドウダンが植えられています。この時期はこのドウダンが主役です。


アジサイハイキングコース




■14:35 気持ちの良い散策路です。



気持ちの良い散策路




■14:38 赤い楓も見事です。



赤い楓



■14:42 紅葉の道を進みます。


紅葉の道




■14:42 樹木の後に河口湖。


樹木の後に河口湖




■14:43 ナカバ平に出ました。富士山展望地になってます。



ナカバ平




■14:44 太宰治の石碑が建っています。太宰治の「お伽草紙 カチカチ山」に出てくる一文「惚れたが、悪いか」が刻まれています。

37歳の狸は、恋をした16歳の兎にカチカチ山で背中の柴を焼かれ、河口湖で泥の船に乗せられて溺れて死にます。その狸の最後の言葉です。
これに続いて太宰治は次のように書いています。

「曰く、惚れたが悪いか。
 古来、世界中の文芸の哀話の主題は、一にここにかかつてゐると言つても過言ではあるまい。女性にはすべて、この無慈悲な兎が一匹住んでゐるし、男性には、あの善良な狸がいつも溺れかかつてあがいてゐる。」

青空文庫」の「お伽草紙」より引用 




太宰治の石碑




■14:44 石碑横の景観。白い樹皮と紅葉が美しい。
  


石碑横の景観




■14:44 この白い樹皮の木を写したのですが、



白い樹皮




■14:44 欧米の女性が写っていました。

この日は11月16日ですが、ダウンジャケットを着て背中を向けているのが相棒さん、こちらを向いているのがノースリーブの欧米系の女性、服装は冬と夏です。男性の場合短パンT−シャツが多い。それで寒いそぶりを全く見せない。いつも驚いてみています。欧米人は赤血球が多く体温が37度と高いため、寒さを感じないようです。それにしても、寒さに対する感覚が違いすぎる。
また、河口湖周辺で会う人の半分以上が東洋系、欧米系の外人です。最近、特に多くなっているようです








■14:49 37歳の狸が溺れ死んだ河口湖



狸が溺れ死んだ河口湖




■14:51 もみじの道を歩きます。



もみじの道




■14:51 護国神社登山口に到着


■14:57 ハイキングコースからでて車道に出るところで、富士山が見えますが、今回は雲の中。



富士山は雲の中




■14:59 車道から。



車道から紅葉の山




■15:04 河口湖駅前の妖精。河口湖ミューズ館に展示されている与勇輝さんの妖精の人形のレプリカ。



河口湖駅前の妖精




■15:02 河口湖駅到着


■15:15 河口湖駅発


■19:32 小田急江ノ島線長後駅着


END





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