「富士山展望」の殆どのページで「富士山がいる大展望」の画像を掲載しています。「富士山がいる大展望」は数枚の写真を合成して作ります。 1 富士山展望の山の殆どは富士山から12㎞以上離れたところにあり、そこからの「富士山がいる大展望」の合成作成は問題なくできました。 「大野山からの富士山がいる大展望」で記述します。 2 しかし、富士山の中腹にある、御中道、宝永山、二ツ塚からの「富士山がいる大展望」では、これが私の眺めた富士山であるというなかなか画像ができません。 その経過について、御中道からの富士山がいる大展望で記述します。 |
大野山からの 富士山がいる大展望 |
御中道からの 富士山がいる大展望 その1 |
御中道からの 富士山がいる大展望 その2 |
御中道からの 富士山がいる大展望 その3 |
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2.カシミール3Dによる展望図作成
カシミール3Dソフトで富士山の展望図を作成 カシミール3Dは山歩きをする人にとって素晴らしいソフトで、その中に展望図を作成する機能がある。展望図作成の設定を調べると、カメラの設定がある。展望図を作成するにはカメラに写る画像をソフトで作成し、その画像を処理するようです。 ある地点から、「光学的にはこのように見えます」。または、「人間の目にはこのように見えます」という都合の良い設定はありません。他に手がかりとなる方法が無いので、カシミール3Dの展望の検討を記載します。 カメラの高度な設定のオプションには以下の機能があります。
二つの設定で展望画像作成 (1)上記写真①②③④を撮影した位置思われる地点に、撮影ポイントを設定しました。扇状の形状の要の位置が撮影ポイント地点です。富士山が中央に来るように方向を設定し、焦点距離16mmのカメラ設定を行いました。正規の手順にはありませんが地図上に目印となる等高線を書き込み、それがどのように撮影されるか検討しました。 ![]() (2)設定 カメラ:ノーマル、PROプロ用高級カメラ、焦点距離:16mm 風景の描写:地図との合成マッピング・白 ![]() (3)設定 カメラ:パノラマ、PAN展望用パノラマカメラ、焦点距離:16mm 風景の描写:地図との合成マッピング・白 ![]() (4)目印として描いた等高線がノーマルではほぼ直線、パノラマでは上に湾曲しています。ヒトの目に、等高線がどのように見えるかがわかれば、どちらのカメラがヒトの目に近いかの基準になると思います。円錐上に描いた等高線であれば、等高線と同じ高さで見れば直線、等高線より低いところから見れば上に湾曲すると思います。そのため、パノラマでの撮影画像が実際に見えた画像に近いと思われます。しかし、撮影地点からの富士山の形状が正確な円錐状になっているかどうかが不明なため、はっきりしたことはいえません。 (5)カシミール3Dノーマルで作成した画像と実写写真③との比較。似たような形状ですが、すそ野の傾斜は実写写真③③の方が大きい。 ![]() (6)カシミール3Dパノラマで作成した画像と実写写真①②③④の円筒法による合成画像(B)との比較。富士山の形状はかなり一致しています。 ![]() (7)まとめ カシミール3Dソフトで、ノーマルとパノラマの二種のカメラを用いて富士山の展望図を作成しました。カメラの種類により富士山の景観は異なります。 しかし、人間の見た画像がどちらに近い画像であるとい昨日はなく、その検討を行っていないため「この画像が、私が御中道で眺めた富士山の景観です」とは、まだ言えません。
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