大野山・御中道からの富士山がいる大展望-その合成画像の作成




「富士山展望」の殆どのページで「富士山がいる大展望」の画像を掲載しています。「富士山がいる大展望」は数枚の写真を合成して作ります。

1 富士山展望の山の殆どは富士山から12㎞以上離れたところにあり、そこからの「富士山がいる大展望」の合成作成は問題なくできました。
  「大野山からの富士山がいる大展望」で記述します。

2 しかし、富士山の中腹にある、御中道、宝永山、二ツ塚からの「富士山がいる大展望」では、これが私の眺めた富士山であるというなかなか画像ができません。
  その経過について、御中道からの富士山がいる大展望で記述します。




大野山からの
富士山がいる大展望
御中道からの
富士山がいる大展望
その1

御中道からの
富士山がいる大展望
その2
御中道からの
富士山がいる大展望
その3

   その1、2、3






 御中道からの富士山いる大展望  





   その1




自分の眺めた景色を画像化する方法はないか





自分の眺めた景色を画像化する方法はないか

(1)絵画のスケッチで使う方眼状に線が引かれた透明版を目の前に置き、そこからの景観を紙に描く。

  方眼状に線が引かれた透明版を置いたことにより、脳内の信号処理系が変化して、信号処理が異なる画像ができそうです。また、二つの目で見るので、透明版を置く位置で違ってくるか。
      また、方眼状に線が引かれた透明版を180度回転させ、複数回行うと、更に問題が出てきそうです。

(2)スケッチの達人100人を集め同じ景観を描いてもらう。

  100人の感覚の違いを比較するだけか。

(3)脳内にある画像情報を電気処理により、平面に画像化する。

  200年ほど待たないといけないか。そもそも「脳内にある画像情報」は無いかもしれない。






   その2




合成写真作成 ケース2


合成写真作成 ケース2


(1)撮影ポイントは本編より小御岳側いある御中道。御中道の脇に置き石があり、山頂下の溝が右側にあります。

(2)用いた写真。富士山山頂部が右端に位置する写真⑥、富士山山頂部が左端に位置する写真⑦を用いた。富士山山頂部が中央に位置する写真⑨は参考写真。



写真⑤
写真⑥
写真⑦
写真⑧
写真⑨
富士山の写真⑤ 富士山の写真⑥ 富士山の写真⑦ 富士山の写真⑧ 富士山の写真⑨



(3)TMS法で合成。富士山が端部に位置するとすそ野の傾きが大きく変化する。⑥⑦⑨が同じ山頂部とは思えない。しかし、山頂部に注目して重ね合わせを行うと、変形を行わなくとも⑥⑦⑨の傾きを変えることで山頂部の形状はほぼ一致した。同様に⑤⑧を重ね合わせた。すそ野と空の境界線は重ね合わさったが、全体画面でみると両端が反り返ってしまい、画面にある樹木は中央に向けて傾いている。

画像は省略するが、樹木が垂直になる状態で重ね合わせると、山頂部が合わない。これが、レンズの歪のためか、撮影する角度の違いによるかは不明。



富士山の画像合成



(3)画像下部を縮めて、樹木の傾きを補正。写真⑤⑧の変形が大きくなり、空、登山道に不自然さを感じる。この合成方法は180度の景観を合成するには無理があるようです。





富士山の画像合成



(4)Photoshopの「遠近法」、「コラージュ」、「位置の変更」では本編と同じで合成不可。これらのレイアウト処理を使っては、、視野角の大きい写真では合成ができないようである。球面法は省略。


(5)Photoshopの円筒法で合成。画面全体が湾曲する感じがあるが、全体の違和感は少ない。参照する「自分が眺めた景観」の画像が無いのでこれ以上の感想は書けない。

山の中腹に真っすぐで長い棒がある景観だとそれをもとに補正ができるか。しかし、その棒が180度視野角で(工学的に、ヒトの目に)どのように見えるかも相当難しそうである

当サイト全体のパノラマ図作成には、円筒法による合成画像を使うことにした。


Photoshopの円筒法で合成した富士山


Photoshopの円筒法で合成した富士山












   その3




御中道・宝永山・二ツ塚で行なった合成写真を掲載




(1)小御岳~御庭からの富士山 連続写真を合成して360+α度の景観。    2015年7月27日11時55分


 



実際に肉眼でも見わたしたと思いますが記憶には一切残らない景観です


御中道からの富士山360度






(2)富士宮口五合目レストハウス屋上から 2014年8月22日 9時19分





 富士宮口五合目レストハウス屋上から。標高2400mからみた富士山、すぐに登れそうです。 3776m-2400m=1376mの高さの山と思えば、それほど不思議ではないか。



五合目レストハウス屋上からの富士山

 


 ●注:
富士山山頂部があまりにも近いため、広角のレンズを使っても、一枚の写真では全貌を写すことができません。そのため、「宝永山と二ッ塚」では3-6枚の画像を合成して一枚のパノラマ写真にしていることがあります。180度近くの範囲を平面に合成するため、画像に変形、歪みが生じます。合成の方法により変形、歪みは異なりますが、ここで用いた方法では、中央部が上下に広がる画像になります。上二枚の写真の場合、富士山本体のすそ野の角度が大きくなります。
肉眼ではより平坦にみえました。以上を了解してこれからの画像をご覧ください。

 ・カメラ:ペンタックスQ7 
 ・レンズ:広角ズーム 08 WIDE ZOOM 、焦点距離 3.8mm~5.9mm(35ミリ判換算 17.5~27mm相当)、画角 77-102°
 ・画像合成:Adobe Photoshopの自動パノラマ合成機能「photomerge」、レイアウトは主に円筒法。






 このサイトでは合成画像に対して「肉眼ではより平坦にみえました。」と自分が眺めた富士山の画像と比較して感想を述べています。自分の眺めた景色を画像化できると思って書いてます。今思っても満更出まかせを言っているようではないです。この時点ではそのように感じたと思います。本編と異なることをのうのうと述べいる自分が恥ずかしい。しかし、このコラムの問題は相当難解なため、これでいいとして訂正は行わず先に進みます。








 

(3)宝永山の馬の背からの富士山山頂部 2014年8月22日 11時09分





馬の背横の尾根にたどり着きました。5合目を出発してから、ようやく富士山らしい富士山が見えました。大きな傷を負っても、堂々とした姿が美しい。

❶それにしても、宝永第一火口が大きい。山体の殆どが宝永第一火口で占められている。そこで、高さ確認。宝永第一火口上部は3200mほどですの宝永第一火口下部との標高差3200m-2400m=800m、火口上部から富士山山頂との標高差 3776m-3200m=576m、1.5倍ほどであるが4倍以上の長さがあるように見える。宝永火口がこれほど大きく見えるのは、宝永第一火口に接した位置から眺めたためか。


❷また、宝永山から見る富士山の山稜の傾きが大きい。御中道や二塚でこのような傾斜が大きい富士山は見られない








 

この宝永山の馬の背からの富士山山頂部は下の写真3枚を合成して作成しています。


     



合成された山頂部は、元の写真より傾きは置きくなっています。





しかし合成された富士山でもこのような傾きを持った富士山は有りませんでした。宝永山と富士山の方位角がほぼ同じの玄岳からの富士山を示します。これと合成された宝永山からの富士山を重ね合わせます。

富士山の山稜の傾きはほぼ同じです。











「宝永山からの富士山の山稜の傾斜は何故大きいか」

大きな謎がまた一つ増えました。次回に検討。次回の予定は未定。







 

(4)本編での富士山の合成画の傾斜と同じ方位角の雪頭ヶ岳からの富士山の傾斜





本編では、合成画像と単独写真の比較しか行っていないため、合成された富士山と同じ方位角kらの富士山との山稜の傾斜比較は行っていません。ここで行います。

富士山合成を行った御中道のは富士山剣ヶ峰からの方向角350度ぐらいですので。345度の雪頭ヶ岳と比較します。

雪頭ヶ岳からの富士山の山稜の傾斜は、合成作成された御中道からの富士山の山稜の傾斜よりかない大きいです。





雪頭ヶ岳からの富士山







4枚の写真から合成作成された御中道からの富士山(B)と雪頭ヶ岳からの富士山






大野山・御中道からの富士山がいる大展望-その合成画像の作成 









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