大野山の山歩き記  2015年1月3日(土)


  
大野山は、丹沢山地の最南部に位置し、神奈川県足柄上郡山北町にある標高723.1mの山。富士山に対しては丹沢山地と箱根の山の間に位置する。そのため、富士山の左には愛鷹山、箱根の山、相模湾、右側には三国山稜から檜洞丸までの丹沢山地の山なみが続く景観が見られます。
 陽射しが最適で、富士山周りの雲発生の確率が少ない午前中に富士山を見るため、谷峨駅から出発するコースで登った。登る途中の樹木が伐採されて展望場所が増えて、東屋を過ぎたあたりから634m地点、休憩舎、頂上まで快晴のもと富士山を堪能した。通常はイヌクビリから大野山登山口に下山しますが、この日は頂上でも雲ひとつ無い快晴のため、富士山と相模湾を眺めながら谷峨駅までの同じ道を下りた。相模湾方向は、午後の方が陽射しがよく海が青い。

山歩き記を書いている時も気分が高揚し、山座同定を4枚行い、同じような富士山の写真を数多く掲載してしまった。




富士山と大野山の地図



登山コース:赤が今回のコース(登りと下り)


大野山登山コース




 富士山からの方向角:84度


 富士山からの距離:29km


 標高:723m




コース 時刻
小田急江ノ島線
 湘南台駅
 
6:55
御殿場線谷峨駅
   168m
8:18
8:27
嵐(登山口)
8:52

トイレ
9:11
9:17
車道横断・東屋 9:37

休憩舎
10:20
10:38
大野山山頂
10:56

イヌクビリ
11:20

大野山山頂

11:41
休憩舎
 昼食
12:00
13:04
東屋
13:26
13:31
嵐(登山口)
14:02

御殿場線谷峨駅
14:30
14:38
 小田急江ノ島線
 長後駅
16:08



大野山と富士山(高松山から) 大野山は頂上一帯が牧場になっており識別が容易。

大野山と富士山(高松山から)





大野山の山歩き  2015年1月3日(土)





■6:55 小田急江ノ島線湘南台駅発


■8:18 御殿場線谷峨駅到着


■8:29 御殿場線の線路の奥に大野山が見えます。真ん中にカヤトの山頂部がありますが、723mの山頂は、見えないようです




御殿場線谷峨駅から大野山




■8:39 酒匂川の橋を渡り、進みます。東名高速道路の陸橋が見えます



東名高速道路の陸橋




■8:51 「嵐」登山口に向かい坂道を少し登ると、早くも富士山が見えてきました。9時前に富士山が見られるコースです。
雲ひとつ無い快晴で、富士山展望には最適の日です。そのため気温はマイナス5℃と寒い。



大野山、9時前に富士山








■8:52 「嵐」登山口です。「大野山ハイキングコース」と表示してます。



大野山「嵐」登山口




■9:00 嵐登山口の上、東名高速道路と富士山



大野山、嵐登山口の上、東名高速道路と富士山




■9:01 山道を進みます。



大野山山道




■9:11 車道に出たところに、「都夫良野の頼朝桜」の説明板

説明文に、何故「頼朝桜」と呼ばれるかの記載が無い。山北町のHPに、その「頼朝桜」由来がありました。

「天保年間に江戸幕府により編纂された『新編相模国風土記稿』に挿絵とともに記載されています。その記載によると古来よりこの桜の付近は「桜平」と呼ばれ、源頼朝が植えたという伝承があるとされています。そのため地元では「頼朝さくら」と呼んでいますが、実際のところ源頼朝が河村郷に来たことも、ましてやその地に桜を植えたという記録もありません。」(頼朝さくら | 山北町



大野山「都夫良野の頼朝桜」の説明板




■9:11 車道の右側にトイレと休憩場所。ここでトイレ休憩6分間。このトイレの前の道を登っていきます。


大野山、トイレと休憩場所




■9:20 登る途中でまた富士山が見えてきます。左のすそ野が見えています。
富士山の右すそ野の下に立山、畑尾山、大洞山、三国山の三国山稜の山なみ。その手前は三日月山、谷ヶ山か。



大野山登る途中の富士山




■9:38 東屋に到着。座って休めますが、今回は休まず進みます。



大野山の東屋




■9:41 登ってすぐのところに鹿進入防止の柵があります。前回2013..11.14の時にはなかった。また、左上の登山道付近の樹木がかなり伐採されている。



大野山、鹿進入防止の柵




■9:43 伐採地を登る。伐採により富士山、箱根、相模湾方向の見晴らしがとてもよくなった。登りと撮影を交互に行うため、なかなか前に進まない。




大野山の 伐採地




■9:43 まず富士山と愛鷹山が現れます。ここでは越前岳、黒岳、位牌岳、愛鷹山などからなる愛鷹連峰の総称として愛鷹山と呼びます。







■9:46 少し登ると富士山と愛鷹山と箱根の山。



大野山からの富士山と愛鷹山と箱根の山




■9:53 更に登ると、富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾。

谷峨駅から80分、標高550mほどでこの雄大な景色が見渡せます。大野山から眺める富士山の基本形です。絶景です。休憩舎までこの景観が続きます。登るにつれて前景が変わっていくのが面白く、シャッターをきり続けます。



富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾大野山からの


拡大画像



■9:55 富士山と愛鷹山



大野山からの富士山と愛鷹山




■9:59 また、富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾。一月なのに、カヤトの黄土色、山の緑、空の青、富士山冠雪の白と色彩が豊かです。相模湾の海面は反射で光っています。



大野山からの富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾




■10:06 富士山と愛鷹山と箱根の山。



大野山からの富士山と愛鷹山と箱根の山


拡大画像



■10:09 またまた、富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾。ジグザグの登り道のため、相模湾まで見えるところ、見えないところと繰り返します。

 注意! このコースは、登る先に富士山は見えません。後ろを振り返ると富士山がいます。こまめに振返ることが必要です。



大野山からの富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾




■10:10 富士山本体は力強く美しい。左上からの陽の当たりが良い。



大野山からの富士山本体





■10:12 標高634m地点。今まではここが富士山展望場所。これからは伐採地から634m地点が富士山展望場所となります。


ウサギさんが「ベンチで富士山眺めて、ゆっくり休んでください」と歓迎してくれます。ウサギさんが抱える板には「スカイツリーと同じ高さ 634m」
大月にある富士山が見える山岩殿山は山頂が標高634mです。



大野山634m地点




■10:13 大野山中腹の標高634m地点から。富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾。



大野山634m地点からの富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾





■10:15 大野山と相模湾。大野山の魅力の第一は富士山ですが、山腹、頂上付近からの富士山がいない眺めも素晴らしい。



大野山634m地点からの大野山と相模湾




■10:20 休憩舎到着。 東屋があり、ベンチがあり、富士山が見えます。大野山で最も良い富士山展望場所か。


頂上に比べ、風が弱く、昼食をここでとることが多い。



大野山休憩舎




■10:28 休憩舎からの富士山。富士山と愛鷹山と箱根の山と相模湾を一望。

一望と書きましたが、一望するには、広すぎる景観です。休憩舎を起点に、伊豆大島から不老山までは140度ほど、全体では180度ほどか。人間の視野角は最大で200度あるとされていますが、安定して見られる角度は、いろいろ説がありますが60―90度。そのため、この写真の景観を眺める時には、首を2回まわして三望することになります。

この写真はPENTAX Q7、超広角レンズ08で撮影。超広角レンズ08は、35ミリ判換算で焦点距離17.5mmから27mm相当、画角は102-77度。そのため、この写真も5枚の写真を合成しています。その他の大野山の富士山の写真も殆ど合成しています。ここからの山を同定しました。










■10:28 大野山休憩舎からの富士山と愛鷹山。


大野山休憩舎からの富士山と愛鷹山





■10:28 大野山休憩舎からの富士山と愛鷹山。壁紙用(1920*1200)









■10:32 富士山を中央にして、富士山本体の姿を鑑賞します。まず、富士八峰、宝永山等の中腹、三国山稜などを山座同定。三国山稜の各山の名称、位置が地図によって異なるため、同定に苦労しました。





拡大画像&山座同定





■10:32大野山からの富士山は力強く、安定感があり、冠雪部が変化に富み美しい。しばらく見ていると心が落ちついてきます。

凹凸をを持ちながら平らな山頂部、荒々しい宝永山火口と宝永山、ポコポコと愛らしい二ツ塚、山頂から左下方に広がるベロのような冠雪部「雪舌」、飛ぶ鳥のような小富士の冠雪部、広く窪んで流れる吉田大沢、すそ野を支える小御岳、富士山中央部に迫る三国山稜。大野山からの富士山は構成要素が多く変化に富んでいます。ひとつひとつを見ようとすると視線が発散してしまいそうですが、何故かゆったりとして眺めている。

そのため、この画像で富士山を眺めた時の視線の流れを検討しました。











各部分を拡大します。富士山冠雪部






大野山休憩舎からの富士山、富士山冠雪部




富士山山頂部と宝永山と吉田大沢と小富士



大野山休憩舎からの富士山、山頂部と宝永山火口と宝永山







富士山山頂部



大野山休憩舎からの富士山、山頂部






宝永山第一火口と宝永山と二ツ塚



大野山休憩舎からの富士山、宝永山大一火口と宝永山と二ツ塚




小富士 飛ぶ鳥のような冠雪部の形が素敵です。



大野山休憩舎からの富士山、小富士




■10:54 大野山電波塔横の道からの富士山

休憩舎から山頂に登っていく途中に、電波塔が有り、その横の脇道にはいると富士山の右側の視界が開けます。不老山を前景に、丹沢の山並みが続く雄大な景観です。



大野山電波塔横の道からの富士山





■11:00 大野山山頂到着 


広場と屋根つきの休憩所があります。左が富士山展望場所、その先が丹沢湖展望場所、右側が相模湾展望場所。まっすぐ進むとイヌクビリ。



大野山山頂




■11:01 大野山山頂からの富士山。山頂の木柱と桜の木があります。記念撮影場所。



大野山山頂からの富士山




■11:02 桜の木の右横からの富士山



大野山山頂からの富士山




■11:03 大野山山頂の記念撮影場所。 

「大野山山頂 七二三メートル 山北町 山梨県」の木柱。「関東の富士見百景」の説明版。神奈川県が誇る富士山です。



大野山山頂の記念撮影場所




■11:03 大野山山頂からの富士山。



大野山山頂からの富士山




■11:04 大野山山頂からの富士山 前景が少し違うとシャッターをきってしまう。



大野山山頂からの富士山





■11:07 大野山山頂から 富士山と丹沢山地と丹沢湖、柵の前面から撮りました。丹沢山地の山なみが素晴らしいため山座同定。






拡大画像&山座同定





■11:07 大野山山頂から 丹沢山地と丹沢湖、富士山がいなくても素晴らしいい景観です。



大野山山頂から丹沢山地と丹沢湖




■11:08 富士山を撮ってイヌクビリに進みます。



大野山山頂からの富士山




■11:12 車道になっています。大野山山頂の手前に駐車場があります。



大野山からイヌクビリ




■11:12 大野山ーイヌクビリ間からの相模湾



大野山ーイヌクビリ間からの相模湾



■11:20 イヌクビリ付近から 丹沢山地の山なみが素晴らしいため、大野山で4回目の山座同定。

少し歩くと360度の視界がありそれぞれの景観が素晴らしいため山座同定がしたくなる。大野山はそんな山です。イヌクビリからそのまま登山道を下り共和小学校を通り古宿集落を抜け大野山登山口まで行くのが通常のコース。今回は快晴で富士山中腹部の雲の発生が無いため、午後の富士山も見ることにして、登りの道をまた下るため大野山山頂に戻ります。







拡大画像&山座同定




■11:33 大野山山頂から 富士山と丹沢山地と丹沢湖 柵から離れて撮ってます。山頂部は風が強いため、休憩舎で昼食をとります




大野山山頂から富士山と丹沢山地




■11:55 大野山山頂ー休憩舎からの富士山 上ったときとは陽の当たり方が違うのだといってシャッターをきります。



大野山山頂ー休憩舎からの富士山




■11:55 大野山山頂ー休憩舎からの富士山 また拡大します。吉田大沢や雪肌の陰影が強くなってます。


大野山山頂ー休憩舎からの富士山





■12:00 休憩舎で昼食


富士山を眺めながら、おにぎりを食べ、珈琲を飲んで、うつらうつらとして過ごします。


■12:58 休憩舎からの富士山 下山前に富士山を眺めると、太陽が西に移動したため吉田大沢が影で覆われています。



大野山休憩舎からの富士山




■12:58 休憩舎からの富士山 



大野山休憩舎からの富士山




■13:05 休憩舎ー634m地点からの大野山と相模湾。午前中の登りの時、相模湾は光が反射して白くなってましたが、この時刻には青く鮮明になります。大野山も直接陽が当たり鮮明になります。下山も同じ道を選んだ理由はこの景観を眺めるためです。







■13:06 大野山は6回ほど登りましたが、初めて放牧している牛を見ました。上の写真の左上で地図に「大野山乳牛育成牧場」とあるところです。



大野山放牧地の牛




■13:09 休憩舎ー634m地点から 富士山と箱根の山と相模湾。登りの時は見逃したが、大展望場所ががありました。



大野山休憩舎ー634m地点からの富士山と箱根の山と相模湾






■13:11 休憩舎ー634m地点から 富士山は霞んできました。富士山を眺めるのは午前中がよい。



大野山休憩舎ー634m地点からの富士山




■13:15 休憩舎ー634m地点から  相模湾を眺めるには午後の方がよい。



大野山休憩舎ー634m地点からの相模湾




■13:19 休憩舎ー634m地点から 富士山と相模湾を眺めながら下りて行く贅沢な登山道です。



大野山休憩舎ー634m地点から相模湾




■13:27 東屋付近から 富士山の影の部分が多くなってます。



大野山東屋付近からの富士山




■14:07 嵐登山口からから5分 富士山が霞んできました。今日は、一日中富士山にかかる雲が無く、年に数回しかない絶好の富士山展望日和でした。



大野山嵐登山口からから5分からの富士山




■14:25 線路上の橋から。大野山方面は鮮明。この橋を渡り左に進み直角に左に曲がり下に降り、更に左に進む道が酒匂川の橋にいく近道です。



橋の上から大野山




■14:28 JR御殿場線谷峨駅到着。無人駅です。切符は電車の中で買います。



JR御殿場線谷峨駅




■16:08 小田急江ノ島線長後駅到着。



END




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