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「不二三十六景 相模大山 来迎谷」の景観を探す。 歌川広重の「不二三十六景 相模大山来迎谷」のような峡谷がある景観は大山にはありません。このような景観が見られる場所を探します。 1.林道湯之奥猪之頭線からの富士山 林道湯之奥猪之頭線(りんどうゆのおくいのかしらせん)は、山梨県南巨摩郡身延町湯之奥から静岡県富士宮市猪之頭までを結ぶ林道です。 山梨県側からは県道415号で下部温泉を経た後、県道の途切れる湯之奥集落が起点となる。県境となる猪之頭峠(下部峠)には湯之奥猪之頭トンネルが貫いており、天子山地における毛無山と長者ヶ岳の中間点にあたる。その湯之奥猪之頭トンネル から富士宮に少し進んだところから「不二三十六景 相模大山 来迎谷」に似た景観があります。 その画像の横幅を60%縮小すると、峡谷に囲まれた富士山が出てきます。 ![]() 湯之奥猪之頭トンネルの横から 2016.5.23 15:32 ![]() 「甲斐 猪之頭峡谷」 上記画像の空の雲除去、画像の横幅を60%縮小。猪之頭峡谷の名前はここにしかありません。 「猪之頭峡谷からの富士山」の撮影場所を示します。湯之奥猪之頭トンネルからでた道の上で、山襞(山の尾根と谷が作る凹凸によって、ひだのように見えるところ。)のところを眺めています。猪之頭峡谷峡谷になったところは山の尾根に囲まれた谷(窪み)です。 ![]() ![]() カシバード画像の横幅を60%縮小すると尾根に囲まれた窪みが峡谷になります。実際の写真に比べ樹木がないため谷の間隔が広くなり、越前岳も見えています。。 ![]() ![]() 「甲斐 猪之頭峡谷」と「不二三十六景 相模大山 来迎谷」を並べてながめます。
「甲斐 猪之頭峡谷」と「石尊山来迎ヶ谷」。谷の形はこちらの方が似ており、右側の崖に鳥居を作ると「石尊山来迎ヶ谷」になりそうです。
参考:芦ノ湖展望公園からの富士山 横幅50%縮小しても峡谷にはなりません。通常のV字型の構図の富士山は、この程度の谷しか作れません。 ![]() 芦ノ湖展望公園からの富士山 横幅50%に縮小 2014.10.17 9:54 2 三坂峠から河口湖に降りる谷あいの登山道からの景観 「不二三十六景 相模大山 来迎谷」のような両側から山が迫り峡谷を形成する景観は、実景では見たことがありません。カシバード画像を用いて、地図上で探すと三坂峠から河口湖に下る坂道にその景観はありました。 三坂峠から河口湖に降りる谷あいの登山道からの景観です。三坂黒岳を登るときに通る道ですが、バスで通るため気が付きませんでした。また樹木などがあるため実際の景観がこのように見えるかは不明です。その画像の横幅だけを50%に縮小して、左右、下部をカットすると「不二三十六景 相模大山 来迎谷」に似た画像が得られます。 ![]() カシバード画像を作成した地点。丸印。 ![]() 上記地点からのカシミール画像① ![]() カシミール画像①の横幅を60%にした画像 ![]() カシミール画像①の横幅を50%にして横、下を除去した画像。 横幅を50%縮小しても、歌川広重「不二三十六景 相模大山 来迎谷」の両側の崖の傾斜にはまだまだ足りません。 歌川広重「不二三十六景 相模大山来迎谷」の「来迎谷」を探す 完 |
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