問題2の「ふるいけやかわずとびこむみずのおと」を「漢字、仮名で表記しなさい」。 七菜さんの答「古池や 蛙飛び込む 水の音」は中学三年の教科書に書いてある表記と同じですので正解です。 中学校国語科(平成22年度)第3学年国語科学習指導案参照 しかし、実際の中学の授業ではこのような「ふるいけやかわずとびこむみずのおと」を「漢字、仮名で表記しなさい」という問題を出しません。芭蕉がこの句をどのように表記したか、現在どのように表記するのが正しいのかはどこにも書いていません。 夏井いつき先生が、俳句の表記の難しさについて以下のように解説しています。これらと「漢字と平仮名」の問題も加えて、「ふるいけやかわずとびこむみずのおと」の表記を探索します。
「大野山の柚子胡椒に胡椒が入っていない- 8トウガラシの名称唐芥子・・・唐辛子」で芭蕉の「青くても有るべきものを唐辛子」の表記が「俳諧深川集」の刊行された版により異なることに驚き、 芭蕉の最も有名な句「ふるいけやかわずとびこむみずのおと」の表記を探索しました。 探索して、更に驚きました。この句の表記は下図のように時間と共にいろいろな表記に変化していきます。その過程で、芭蕉門人の仙化と山本荷兮、与謝蕪村、長谷川雪旦、幸田露伴、正岡子規、小宮豊隆などが登場します。探索中に興味倍増し、原稿が長くなり、独立して掲載しました。 ![]() |